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機龍警察 狼眼殺手



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【この小説が収録されている参考書籍】
機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド)

機龍警察 狼眼殺手の評価: 4.16/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(3pt)

まさかのドラグーン出動なし

機龍警察シリーズの魅力は、警察組織内の権力闘争、現代の国際社会問題に鋭く切り込む視点、近未来SFとして機甲兵装同士で戦う戦闘場面の三つだ。今回、そのうちの一つ、ドラグーンの活躍がすっぽり抜け落ちている。残念。
 面白かったけど、これではただの警察小説だ。「機龍警察」でなくとも書けたんじゃないかなあ。オズノフと姿は、ただの顔見せだし。
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No.11:
(1pt)

話が違う(作者と編集者へ)

毎回楽しみにしていた機龍警察。この小説の魅力はただの警察ミステリーでなく、キモノとよばれるロボットが出るところです。今まで、短編なら出ない場合もありました。サイドストーリーだからそれは良いのです。しかし、長編で全然、キモノが出ないのです。例えるなら、ロッキーでボクシングの試合がないのと一緒。そういう意味で大変ガッカリでした。サイドストーリーの短編でやってください。このシリーズの大ファンだから強く言っておきます。
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No.10:
(5pt)

あと3年・・・

「未亡旅団」「火宅」から3年。待ちに待った機龍警察の新作。

前作を再読してから読むべきか迷ったものの、我慢できずに読み始めた。
読み進むうちに、記憶の霧の中におぼろであった登場人物が、霧が晴れて姿を見せるが如く生き生きと動き始める。
沖津が思考する。姿の洒脱は相変わらずきつい。
鈴石緑とライザが・・・。そして、またしても關だ。
まさに月村氏の筆致のなせる業である。

今回、機龍のアクション・シーンはほとんどない。
警察小説の側面が強い。警察内部の権力争いは前作以上に書き込まれている。
警察内部の「敵」はどいつだ?
そして、外部の「敵」はいずこ? 
そして「秘密」は? 機龍はどこから来た?

謎が一つ解明され、新たな謎が現れる。
しかし、確実に我々は核心に近づいている。
「3年」が作中時間なのか、現実時間なのか。
期待と不安を抱きながら読了した。
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No.9:
(3pt)

次作に期待

機龍警察シリーズのファンで、全作読みました。
待望の新作だったのですが、期待したものと違いました。残念です。

シリーズ最初の作品が2010年ですので、今作もテクノロジーが
そこでの設定のままですが、7年間の現実の技術の進歩からすると、
既に至近未来として成立していないように思います。

唯一「機甲兵装」の存在がSFとなりうる要素なのですが、今回は待機だけで
終わっています。

となると、現代を舞台とした小説と同じ視点になって、粗が目立つようになり・・・
(アメリカが出てこないとおかしいとか、一大疑獄にしては手口にひねりがないとか・・・)

せめて1シーンでも機甲兵装の戦闘シーンがあれば、印象も
違ったようには思います。

今回は壮大な前振りと思って、次作に期待します。3年後?
(「敵」との闘いも3年以内とのことですし。)
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No.8:
(5pt)

大満足故の不満

読み終えて唯一不満があるとすれば今続きが読めないということ。
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No.7:
(4pt)

いよいよ本格的に群像劇へ、そして核心へ

内容については掛け値無しの良さです。
ここでもう充分過ぎるほど語ってくれている方達がいらっしゃるので、
敢えて多くは語りません。
やはりこの作者には、機龍警察一本に絞って書き続けて欲しいものです。
(ですから自爆条項以降の文庫化を早く…)

ただちょっと気になった点が二つ。
1.ユーリの見せ場が他の二人に比べてちょっと少ない…
2.龍機兵ほとんど乗ってない&活躍してないじゃん!
まあ龍機兵は今回は出撃以外の点で大変重要な物語上の役割を果たしますし、
ユーリについては完全に個人の好みですが…
というわけで星4で。
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No.6:
(5pt)

ここ数十年で一番おもしろいシリーズ小説

読んだ事のない人は第1シリーズからとにかく読んでください。   PS 個人的には、姿警部の活躍する話を書いてください。
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No.5:
(5pt)

次は是非クワンと姿を

読了するのが勿体なくて、ゆっくりと読みました。大傑作です。
次回作はやはり、3年後くらいでしょうか?オリンピックの頃かしら?待ちきれません。
ところで、作者にお願いがあるのですが、次回作は是非、クワンと姿に焦点を当てた内容にしてください。
でも3年も待ちきれないので、その前にスピンオフで、クワンの物語(生い立ちから)を短編でも良いので書いて欲しいです。
クワンはシリーズ1作目から登場し、様々な形で関わってくる存在ですが、謎が多過ぎなその過去を是非知りたいんです。
よろしくお願いします。
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No.4:
(5pt)

戦慄の完成度

このシリーズは巻を重ねるごとに傑作度が際限なくアップしていくのは一体どういうわけなのか。
他のレビュアーが言及しているとおり、今作はシリーズ中でアクション要素が最も少ない。しかし膨大なページを一瞬たりとも飽きさせることなく緊迫感MAXのまま最後まで読ませる著者の手腕には、戦慄さえ覚えた。しかも、殺伐を極めた物語の最後を締めくくるのが予想外の感涙ラスト・・・今作は星10個がふさわしい。
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No.3:
(5pt)

ここがスタートライン

と言っても過言ではない。
ここまでのシリーズ、一作品につき一人の主要登場人物をその巻の主人公に据えて徹底的に内面を掘り下げてきた。
この巻は誰だろうなと思って読み始めるとどうだ。全員じゃないか。今までの既刊を踏まえ、有機的に重層的に主要人物達が動き回る。
素晴らしい。そして悟る。なるほど今までのはあくまで準備の巻だったのかと。そうして展開される本作の物語。間違いなくシリーズ最高傑作だ。間違いない。

特に、終盤、ある二人の対照的な人物の決闘がある。ここがヤバイ。大変だ。読めないのだ。心が痛い。先が気になる!
でもあまりに痛々しく哀しい戦いにもう駄目なのだ。ページがめくれない。でも読んじゃう。手が震えてしまう。
こんな強烈な読書体験そうそう出来るものではないと思う。

一つだけ不満があるとすれば、この巻では龍機兵が出てこないのだ。きっと狼眼殺手も相当な使い手だったろうに
機甲兵装戦が描かれなかったのは残念だ。

様々な思惑を抱え、ようやく物語は本格的に走り始めたと思う。さて、次の巻はいつになるのだろうか。物語はどこに向かうのだろうか。
きっとこれからも最新作が出る度に最高傑作が更新されるのだろうという予感と期待がある。
作者にとっては大変なプレッシャーだと思うが、どうかどうか素晴らしい作品を書き続けてほしい。
機龍警察シリーズ未読の方は是非1巻から。今、この日本でこれだけの熱量を持った小説はそうそうない。読んでないという事はそれだけで損していることだと思う。それだけの作品ですよ。
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No.2:
(5pt)

シリーズ最高傑作更新は伊達じゃなかった

最後まで一気読みして驚いた。今回はアクションシーンがほとんどない。なのに夢中で読んでしまった。そして最後には泣いた。これが泣かずにいられようかというラストだった。シリーズ全巻を通した中でも、より際立った複雑で濃密な展開と人間ドラマに、もっとも心揺さぶられた。
いやクライマックスで二箇所の激熱戦闘はあるにはあるのだが、捜査員たちの地道な捜査と「シン・ゴジラ」のような会議は踊る系の組織内の静かな抗争、正体不明の凄腕暗殺者と特捜部の息詰まる頭脳戦がメインとなっているのだ。
今回はシリーズ中最長ページ数ということだったが、事件の景色が、捜査が進むごとに変わっていくので、どんどん先へ先へと求めるうちに読み終わってしまった。これまでもかなり考え抜かれた構成だと思っていたけれど、これだけのさまざまな要素をどうやって操り切って、しかもこれほど熱い感動を生むことができるのだろう。天才の技としか思えない。
味方は敵に敵は味方に、愛は憎しみに憎しみは愛に、 この本の中だけでも、どれだけの激しい裏切り、逆転があっただろうか。メインのキャラたちの間で起きたこの逆転が一番心を打ったことに変わりはないが、脇役たちの思わぬ台頭も不気味さや心強さをもって印象に残った。
発端が疑獄事件ということで、今回は経済問題がクローズアップされる。それが現代日本が抱える問題と絶妙にリンクしていてヤバイ。至近未来の話のはずだったのに、これ以上なく今だった。
各章衝撃シーンがあるのだが、三章ラスト、四章の沖津の決断、五章冒頭(全然絞れてない)は声を出して驚いた。どんでん返してこちらの心をわし掴みにかかってくる。すごい作品だ。
すぐ続きが読みたい。前作『未亡旅団』から3年5ヶ月ぶりの新作だが、次はいつ読めるのだろう。せめて雑誌連載で読めればいいのだが。
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No.1:
(5pt)

紫電一閃、特捜部の核心へと肉迫する長篇第5弾

国産冒険小説界の牽引役としてだけでなく、今や多彩なジャンルを可能とするに知らしめている
稀代の小説家・月村了衛の代表作である『機龍警察』シリーズ。
本著は早川書房刊行の隔月刊誌『ミステリマガジン』での2016年1月号からの連載を纏めた一冊であり、
3年と8ヶ月振りの大長篇である。

舞台は梅雨が降り頻る6月、香港黒社会(マフィア)との繋がりが公然の秘密となっている
大企業「フォン・コーポレーション」と日本国経済産業省との日中合同プロジェクト
『クアイコン』の関係要人が次々と暗殺される連続殺人事件が発生。
当該プロジェクトの裏には政官財からヤクザ、戦後日本最後のフィクサー、中国黒社会にまで遍く
巨大疑獄事案が浮かび上がっている中で特捜部は殺人担当の捜査一課、財務犯罪担当の捜査二課との
一大合同捜査態勢を構えるが、事態はあらゆる面で混迷を極めることに…
果たして、特捜部はこの創設以来最大最悪の情勢を打破できるか?

最早、何を語っても未読者のお楽しみを台無しにしかねない激動の展開だ。
現代のあらゆる分野における技術革新と普及は目紛しい程に著しいものがあるが、
他ならぬ特捜部が『SIPD』たり得る優位性はそこにあった。
即ち、それが失われるかもしれない時こそが紛れも無い分水嶺だ。
作者の月村氏が「今現在を以って、当作品群は現代小説となった」と言及したのも頷ける。
本作はページ数が過去最大の量というだけでなく、スケールの拡大に伴う場面展開の多大さに
自己の貧弱極まりない頭脳と要領では追いかけるのに必死だった。
ただ、敢えて申し上げると『アレ』の見せ場よりもそれ自体への本質に迫っているので
その辺を期待しておられる方からすると若干しこりが残るかもしれない(苦笑)
しかし、これほどまでに複雑に絡み合った登場人物各々の流動を一つ一つ繋ぎ止め、
最後には巨大な一本の激流に集束させ得る技量には本当に感服である。
本作でも仁礼財務捜査官という強烈な個性を持った人物も生み出してくれた、
今後の活躍(暗躍?)にも益々期待が高まる。

『クアイコン』その悍ましき正体と本質、警察組織に巣食う獅子身中の暗黒、
暗殺者をめぐる彼女らの数奇かつ過酷な運命、そして特捜部長・沖津旬一郎の
苦渋の決断と彼にすら迫り来る銀狼の牙。
「忘れてしまえーーすべては闇に消えた悪夢だ。いずれ自分もそこへ行く。」
『彼女』がいつもそう心中で呟く時は、常にその悪夢と己自らの死神に向き合う予兆なのだ。
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