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ペット・セマタリー
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ペット・セマタリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.42pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 1~20 1/2ページ
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今頃になってキングにはまっています。「ジョイランド」「呪われた町」に続いて読むのは3冊目です。 そこに埋めたら死んだものが甦ってくるという魔性の土地。けれど甦った者に元の善良さはなく、何かとてつもなく邪悪なものとして現れる。それが薄々わかっていても愛する者を失った悲しみは耐え難く、再生を願わずにはいられない・・そんな人間の煩悩と執着、そして死とは何かを描いて秀逸です。 長いですが飽きることなく引き込まれ一気読みしてしまいました。 しかし・・突っ込みどころというかご都合主義に思える部分もあります。まず納得がいかなかったのは、聡明な隣人の老人ジャドはどうして主人公ルイスにあの禁忌の土地を教えたのか?亡霊になったパスコーが「ここを超えて行ってはいけない」と忠告したのは正しかった、けれど気味の悪い亡霊よりも目の前にいる人間のジャドを信頼するのは当たり前のこと。ルイスがジャドに連れられてそこを超えてしまったのは無理もありません。知ってしまえばいつか使わずにはいられないとジャドはわかっていたはずなのに・・。 そしてルイスが息子を甦らせようとしたことも、すでに猫の例でもわかっているのに、ダメに決まっているのに・・当然結果は最悪のバッドエンドに。なのにさらに同じことをするかな・・ネタばれするのであまりかけませんが、こうなってくると主人公の自業自得じゃないのかと思ってしまいます。 つまりは悪の力が増大しているから・・ジャドやルイスの愚かな行為はすべてそれで説明できると?そのあたりがどうもしっくりこず無理があると感じてしまいました。 邪悪な何者かが存在するという根源的な恐怖は、キリスト教圏独特のものでしょうか。 北米の事情には疎いのですが、かつてインディアンと呼ばれ現在はネイティブ・アメリカンと言われている人たちには呪いのようなものがあったのか。それともこの小説の舞台の場合、たまたまインディアンと州や国との係争地に”悪い土地”があったということでインディアンとは関係がないのか?何か民間伝承のようなものがあるなら興味深く、知りたいと思いました。 | ||||
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和訳がひどいです。 | ||||
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Kindle版で購入しました。 読んでいくうちに、ドンドン話しに引き込まれ、途中から恐怖を感じましたが、夢中で読みました。本を読み終えた後、映画を見ましたが本で内容がわかっているにも関わらず、映画は本より数十倍怖かったですが、スリラー好きには、本と映画、両方ともお勧めします。 秋の夜長にスリラーはいかがですか? | ||||
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上巻から転じて下巻は一気に話が展開。 ルイスそれあかん、の連続。 それやっちゃうのはわかるけど、予想より上行く悪い結果がついてくる。 読んでいて辛い...救いがない最後。 苦しくなったけど、読むのが止められず、 ああ、なんて読後感。 誰も悪くないのに...なんで家族の幸せは差し出されてしまったのか。 特にエリーの今後を思うとたまらない。 | ||||
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最近スティーブンキングに再度はまってます。 上巻はこれから起こるであろうことの、伏線がたっぷりと語られます。 主人公の子どもと妻との幸せな生活、通りの向こうに住む良き老夫婦、ペット霊園にまつわる話... 下巻で何か起こりそうな雰囲気プンプンで終わるので、幸せな暮らしが語られれば語られるほど、この先の展開が怖いです。キングであればジェットコースターのように、上巻のストーリーを回収しながら下巻を展開していくんだろうなあ。楽しみです。 ところで途中途中でる地名のデリーや狂犬病の話は、他作品とつながってるのかな。 | ||||
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この作品は恐怖小説というよりも、家族愛についての物語だと思います。しかも、かなり論理的に記述されている点も美点だと思います。 この作品のような特別な埋葬地があることを知っていたら、(日本は火葬だから無理だけど)自分も同じことをするかもしれない。禁断の行為だとわかっていても、最悪の結果を招くかもしれないとわかっていても、その誘惑(魔力)に勝てないかもしれない。さすがのストーリー・テリングです。 | ||||
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一時期、この作品のKINDLEが入手困難になっていましたが、今回、入手出来てよかったです。 上巻では、死とは特別なものなのか、自然なものなのかという論争と、それを超自然的に乗り越えてくる特別な埋葬地の不可思議さが描写されます。 キングの描写は具体的であり、かつ観念的でもあり、作品世界に圧倒されます。ただし、大きなドラマは下巻で動きそうです。 | ||||
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怖すぎて出版できなかったという噂を聞いて、おそるおそる読んでみました。結論から言うと眠れなくなるほど怖いことはないです。ただ、悪夢はみました。それくらい心にズドンとくるストーリーでした。ちょっと不思議な感覚です。下巻からストーリーがどんどん展開し、一気に読み終わりました。 上巻のレビューも書きましたが、しっくり入ってこない日本語訳もあったりしましたが、最後はそれが気にならないくらい引き込まれて、まるで自分が経験してるような不思議な感覚でした。リメイク版の映画は見てないですが、トレーラーを見る限り小説とはだいぶ話が違いますね。 別物としていつか映画も見てみたいと思います。 ロックダウン中で人とも会えずなんの刺激もない毎日を過ごしているので、普段読まないジャンルに手を出してみましたが、読んで良かった。何故かこれを読み終えた自分が誇らしい気持ちです笑 Kindleさまさまです。 | ||||
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日本語訳の問題なのか、スッと入ってこない部分が多々あった。下巻からストーリーが動き出しそう。楽しみ。 | ||||
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陰惨で恐ろしく、哀しい物語です。 キングの真骨頂でもあり、じわじわと蝕まれていく主人公とともに、読書である私たちも希望のない夜に引き込まれていくようです。 そして 深町さんは訳者として申し分のない方です。 手をくぼめた→川から水を汲むような、両手をあわせ容器にするような形です 口のはた→口の端っこです。普通の表現です おくびを噛み殺す→おくびとは「げっぷ」噛み殺すとは「我慢する」 なにひとつ間違えていませんし、ジョギングするひとをジョガーというのも普通の表現です | ||||
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最近のStephen King 作品も多々読みましたが、kindleで、 今回、再読した「ペットセマタリー」の恐怖は、やっぱり 群を抜いてグイグイと攻めて来ますね。沸々と湯が沸くように ラストにむけて、恐怖度が上がってゆく。 これを読むと、また、彼の作品を読みたくなるのですが、、、 最近の作品は、当たり、ハズレが結構ありますね。 やっぱり、初期の作品が、私は好きなのかなあ~。 | ||||
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内容は面白いのですが、訳が適当すぎて没頭できません。 英文出身だからというのもあるかもしれないのですが、 「くぼめた手」とか「口のはた」とか「おくびを噛み殺す」とか意味不明な日本語が出てきます。 あと訳が面倒なのか、ジョギングしている人、と書けばいいのに「ジョガー」とか。 ジョガーってなに? ジャガーかと思い混乱しました。 ちょっと手抜きじゃないですか? 別の版を買った方がいいです。 | ||||
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本書は1983年に発表されたスティーブン・キング初期傑作群の一つで、この作品に至るまでにキングは1975年「呪われた町」77年「シャイニング」78年「スタンド」79年「デッドゾーン」80年「ファイアスターター」81年「クージョ」82年「バトルランナー」83年「クリスティーン」と、よくぞこれほどと思えるほど長編作品を連発(「スタンドバイミー」といった中編作品もあり)しており、しかもいずれもクオリティーが高いです。 本書では上巻の多くを割いて、主人公ルイスと妻レーチェル、娘エリーと息子ゲージとの愛情豊かな日常的やりとりや、父親的存在の隣人ジャドとの関係をじっくりと入念に描き、ホラー的要素としては、破滅の予感をちらりと感じさせる程度でゆったりと物語が進行していきます。 キング作品には、ホラー的な部分(もしくはSF部分)が始まるに至るまでの過程がしっかり描かれることが多く、それがキング作品の魅力でもあり、その意味でも本書上巻は非常に魅力的で、やっぱりキング巧いなあと感心します。 たとえば、主人公ルイスが妻の態度に唖然としてしまい、ルイスが次のように考える場面があります。 「いかによく伴侶を理解したつもりでいても、往々にして人は空白の壁にぶつかったり、落とし穴に落ちこんだりする。それまでぜんぜん気づかなかった何らかの態度、ほとんど異常にさえ思える心的態度。それにぶつかったら、なるべくそっと歩くしかない。おのれの結婚生活と心の平和とを大事にするなら、努めて自分に言い聞かせるしかない。そういう発見に対して腹を立てるのは馬鹿げている。そんなのは、人と人が互いに理解しあうことが可能だなどと全面的に信じている愚か者のすることだ」 まさに的を得た考えで個人的に非常に共感できる場面です。 ところが下巻に入った途端、本書は一気に悲しみにつつまれ、邪悪な力に囚われたルイスは、もうどうにもならない悲劇的な道に落ち込んでいきます。 「それをするのは、あの場所に取り憑かれてしまうからだ。なんとかそのための口実を見つけ出す。そいつはりっぱな理由に思える。一度でもあそこに行くと、あそこはあんたの場所になり、あんたはあそこに属するようになる」 「あの場所は力を増している。それはお前の悲しみを食い物にして成長してきた。それも食い物にするのは悲しみだけではない。そいつはお前の正気も食ってきたんだ。弱みはただ一つ。現実を受け入れられないこと」 したがって、本書下巻は、キング作品の中でもとくに暗くて救いがない印象を受けます。 さて、本書は再映画化され2020年に日本での公開されることにあわせて第13刷として出版されており、手持ちの文庫本が経年でヤケが目立つことから綺麗な本を買い直すことができとても嬉しい気分です。 キングの作品は初期作品にこそ傑作が多いにも関わらず、映画化などの条件がないと中々再販されないのが残念です。特に新潮文庫から出ている「デッドゾーン」「ファイアスターター」「クージョ」「クリスティーン」など今では中古本でしか手に入らないのが残念です。手持ちの本は経年でどんどん古くなっています。 新潮文庫さん、綺麗な本で再販されれば私は買いますよ! | ||||
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主人公の家族にこれから襲うだろう不幸が、小さな異変の前触れと哀しみで襲う。後半の不幸の連続と家族を愛していたからこそ、起こしてしまった過ち。最終的に(娘以外)を喪った状況は、恐怖なのだが哀しみがある。帰ってきた家族が、以前と違う「なにか」になってしまった表現には力が入っていたと思う。以前に、映画を観たが改めて原作を読むと「あの場面はああいうことか」とわかる。もう1度映画を見直したい。 | ||||
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キングのホラー小説はほぼすべてジェットコースターだ。 落ちる落ちる落ちるぞ……ほら落ちたー!!と、緩急は絶妙にして盛り上げるだけ盛り上げてどん底に突き落とす、よくできた遊園地のアトラクションのような構成。 それ故に、彼の作品で恐怖を感じたことはない。 一時期ハマって読み漁ったのだが、「IT」も「シャイニング」も「呪われた町」も、モダンホラーの傑作と絶賛される完成度の高さは認めるが、お話としてはよくできてる、エンターテイメントとしては大満足、と感心しながら、真実の恐怖を味わったことはいまだない。 それよりはむしろ「刑務所のリタ・ヘイワース」や「11/22/63」のようなヒューマンドラマに重きをおいた作品のほうが長く余韻を残すし、同じホラーでも「ミザリー」のようなサイコパスを描いた作品の方が暴走する狂気に慄く。 本書もまたしかり。超自然的な力に翻弄される幸せな一家を主軸にした話で、不吉な雰囲気は序盤から漂っている。 手製の墓が並ぶペットセメタリ―や、その奥のインディアンの聖地の異教的な描写にはぞくぞくするし、スリルは十分ある。 しかし上巻では学生の事故死と猫の復活と豹変以外に特筆すべき変事はおこらず、冗長にも感じられる。 そのぶん幼い子供を抱えた一家の幸せな日常がたっぷり尺を割いて描かれている。エリーとゲージの成長、姉弟のじゃれあいは微笑ましく、ゲージと凧を揚げる終盤のシーンはじんわりする。 キングの作品にままあることだが、「○○が二週間後に死ぬとは誰も思わなかった」とか「○○の命はこのあと二か月しかもたなかった」など、まだ何も起きてない時点の地の文であっさりネタバレされるので、人によっては興ざめするかもしれない。 気になったのは主人公の飼い猫チャーチへの仕打ち。 死んで初めて愛してたことに気付いたと独白してるが、その割には「なに死んでくれてるんだ」と罵声をとばすし、自分の身勝手で甦らせたのちは殴る蹴る虐待するで、猫好きならずともペットを可愛がってる人にはキツい。 良くも悪くも今ほどペットが尊重されてない時代の価値観で書かれている。 ジャドに至ってはお前が元凶だろ!!!!!と全力でツッコミたい。名伏しがたい力に操られてたのはわかるけどさあ…… 上巻は起承転結の起承だけで、下巻の転結から面白さが加速するが、個人的にはスッパリ潔く救いのないラストでもよかった。 というか、あのオチじゃ生き残った彼女が可哀想。 ルイスが破滅するのは自業自得だが、その眼中から零れ落ちた存在のその後の人生を想像すると切ない。 一番ぞっとしたのは超自然的な邪悪ななにかや不気味な墓地、食屍鬼よりもなにより、ジャドの愛妻・ノーマの真実だった。 なお「ペットセマタリー」のタイトルは、共同墓地に子どもがかけた看板の誤字をそのまま引用したもの。 この遊び心が憎い。 | ||||
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ホラーとして、そのカテゴリーとして判断して欲しくない作品です。 『これぞキング!』的な作品です。 “死”についてであり、“愛する者への思い”です。 この作品は、恐怖がテーマではありません。 圧倒的な恐怖は【ミザリー】です。 | ||||
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映画のポスターなどのイメージが非常に悪くて、小説もB級なのかと思いきや すっごく面白かった。 スティーヴン キングの作品、特にこの作品の核には家族の愛が基本にあって、 皮肉にも、その家族愛が恐怖を呼んでしまうというストーリー。 「そんなことしちゃいけない!でも仕方ない、私がこの主人公だったら同じことをするかも!」 というような共感と「でも怖い、その結果がどんな恐怖を連れてくるかも分かっている・・・」 の間で揺れ動くわけです。いや~こんな面白いのは久しぶりです。 日本の作家でここまで面白い作品が書ける人はいるかなぁ?と思ってしまう。 | ||||
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状態がよい。 送られてくる方法も面倒でなくよかった。 ポストに投函してくれたから。 | ||||
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ある程度の歳を取っていくと人間が簡単に狂気にはしる構造も理解できるようになる。 正気と狂気は紙一重でそれを隔てる日常はかなり薄っぺらいものらしいということを・・。 家族愛ももちろん一旦剥がされればそれが正気を保つ壁ではなかったことに気づかされる小説だ。 まともな人ほど狂気にはしる可能性を示していることで怖い話である。 作中にあるセリフ、「みんな歳をとってくると若い時ほど死を怖がらなくなるんだよ」・・それが狂気への一里塚だ。 | ||||
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訳者があとがきに書いているようにこのお話しは「哀切」という言葉に代表されるかもしれません。 随分と前に映画の方を観た私は「ペット・セマタリー」に関してあらすじを知ったと当然思いました。 その後、次々とS・キング原作の映画を観た私は知人から「キング映画の出来は総じて良くない」と聞かされ、それならばと文春文庫をアマゾンの中古本で買って読み始めました。(新刊はあまり出回っていなかったのです) この小説を最近になって読んでみて感じたのは「キングの小説を読まなければやはりキングは理解できない」でした。 映画には無い心の動きや森や動物霊園の闇の深さが見事に文章で表現されていたのにはキングの筆力を目の当たりにしました。 他の作品の映画で見たシーンをキングの原作ならどう表現されているかを読書で体験したいと思っています。 | ||||
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