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IT(イット)
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IT(イット)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 41~60 3/4ページ
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値段の割に商品がしっかりしていて嬉しかった。 規制内容に偽りがない。 | ||||
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改行が足りない。 ただそれだけあれば読みやすくなるというのに、なぜだ。 | ||||
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学生時代に、地元の図書館で背表紙の大きさに惹かれ、さぞや超大作であろうと興味本位から手に取りました。 物語は舞台となるデリー市とそこに巣食うITによりもたらされる脅威の描写から滑り出してゆきます。いざ読み始めると、ITというシンプルな表題に相応しく、複雑な設定や考察を伴う描写に頭を悩まされることもないまま深みのあるストーリーが徐々に読み手の脳裏に展開されてゆきます。そして次第に主人公たちの過去と現在それぞれの時空列におけるITとの戦いの記録が互いの伏線となる描写に没頭させられ、気づけば苦もなく物語の佳境まで固唾を飲みながらページをめくり続けていました。読み終えた時の感想は疲労感すら伴わない達成感と凡そホラーには似つかわしくない爽快感そのものです。 キングの著作はほとんど読んだことがないか途中で放り投げたかのどちらかですが、この一作だけは心から楽しめました。 中古で探してもなかなか見つからないので、また図書館から借りだして読む機会を探しております。 | ||||
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2013年翻訳されたキングの新作「11/22/63」の主人公が「IT」の舞台であるデリーにやってきて,本書の登場人物に出会うシーンがありました。 とても懐かしく,ひさしぶりに本書を読み返してみようと十数年ぶりの再読です。 文庫で4冊という分量ですが,登場人物らが少年時代の1958年を舞台としたITとの戦いと1985年の大人になった彼らのITとの戦いが巧くブレンドされ,ぐいぐいと読み進めます。 特に少年時代の物語は「スタンド・バイ・ミー」が好きな方には堪らないのではないでしょうか。 それぞれの心が持つ恐怖を体現する「IT」との対決はもちろんですが,それよりも身体の大きいいじめっ子とのやりとりが格別です。 体格的に絶対かなわないいじめっ子からどうやって逃げるのか,そしていざとなった場合,どうやって戦うのか。 秘密の基地を作ったり,河にダムを造ったり,子どもならではの楽しみ方を満喫しながら,時にハラハラさせられる世界を実に巧く描いています。 そして,友だちって本当にいいな,とひしひしと感じさせられます。 登場人物の一人エディは「友だち」の存在について次のように気づきます。 「きっと,いい友だちとか悪い友だちとかいうのはないんじゃないかな。きっとただ友だちっていうのがいるんだ。いっしょにいてほしい。いなくちゃならないんだと感じる人たち」 | ||||
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アメリカの古き良き時代を思わせる原風景とそこにうっすら入り込む影のような恐怖 そして大人と子供の断絶とそれを乗り越えた相互理解、その辺を書かせたら一級のスティーヴン・キングが その王道を直球で描き、長編で展開した大作 マザー、20世紀少年などそのプロットや世界観はのちの日本のサブカルチャーにも多大な影響を与えています。 しかし長編小説なだけに、一級のジュブナイルにも匹敵する少年時代の書き込み、得体のしれないITの恐怖の執拗な描写 主人公たちが住む町の事細かな描写、少年時代と大人時代の交錯する複雑なプロット等は他のジャンルの追随を 許さないものがあります。ただやはり海外作品だから翻訳の関係でどうしても癖がある、というか読むづらいと感じてしまう部分が 節々にあるのは残念。個人的にはもう一度お金をかけて映画化してほしいんですけどね。。 | ||||
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スティーブンキングの作品は超長編「ダークタワー」を含め多数読んだが、Itはその中でも最高作品だと思う。なぜならば、少年少女時代の過去と大人になった現在が平行に進行し、主人公たちが忘れてしまった過去を解き明かしていくというストーリー展開もあるが、なによりも少年少女たちの友情がノスタルジックな気持ちを呼び起こし、それがホラー作品に独特な味付けをしているからだと思う。 キングの作品らしく長編なのだけれども、一旦話が展開し始めると、ぐいぐいと話の世界に引きこまれ、一気に読み続けたくなり、そして、読み終わって一気に読んでしまったことを後悔すらしてしまう...また、何年後かに読み直してみようと思う。 ちなみに、話に登場するピエロは実在した少年少女殺人鬼ジョン・ケイシ―をモデルとしています。興味のある人はWikiしてみて下さい。 | ||||
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イットはいわばスタンドバイミーの恐怖編といったところかな。 ミッドナイトサマーや少年時代のように、向こうの小説家は本当に子供の心をリアルに書き記す。 映画をみて読んで、つまらないだの誉めてるのは信者だからだの 日本は本当にコミック・ライトノベル化してるんだなあ…文章の奥にある痛みや優しさや怒りを読み取れる能力が欠落しているのだろう。 無論、キングにも駄作はある(しかもわりとww) だが、少なくともイットやデッドゾーンを読んで何も感じないのであれば、キングに時間を費やすのは無駄と言うものだ。 彼の作品は恐怖をビジュアルで描いているのではなく人間の内面に巣くう悪意として書いているのだから。そこに香気を感じないなら読む必要はないのだ。 また、訳に文句をつけている人がいつもいるが、そんな 私は英語がわかっているんですよアピール の場に作品を使わないで頂きたい。 訳して頂けて少なくとも私は有り難いのだから。 | ||||
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ザ・スタンドやダーク・タワー等キングの大作は大好きなので、本作にも期待したが、正直がっかり。 似たような回想話の連続でストーリーがなかなか進まず、やっと進んだと思うとまた回想話に逆戻り・・・ それも、果たしてこんな過剰に挿入する必要があるのか? と思われるものばかりで、実際本筋や結末に多大な効果を与えているとは思えない。過去と現代の二本立てといえば聞こえはいいが、過去の挿話がしつこ過ぎてもどかしかった。 その割りに肝心な部分の説明は不足気味で、例えば、なぜ成人した登場人物達がみな社会的ステータスが高くて子無しなのか? という登場人物自ら発せられた疑問には最後まで明確な回答がなく、少なくとも私にはよく分からなかった。 また当時の有名人がよく引用され、登場人物が彼らの声帯模写をする場面など、当時のアメリカ文化やスラングを知らないと全く理解出来ない部分も多々あり、一気に読むことが出来なかった。 全四冊通して起承転結もメリハリもない本作は結末もありきたりで、最後までキングの長編特有の疾走感・緊迫感が感じられず、出来損ないの即興演奏を延々と聴かされたような印象が拭えない。 この程度の内容であれば、文庫本1・2冊位の分量に凝縮したほうがよっぽど簡潔で良かったと思う。 | ||||
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20年前買ってそのままにしていたのを今回初めてよみました。まず、デリーという街で怪異現象が起こり、そのあと元その街にすんでいた何人かの人物をデリーに召喚する電話がかかり、そこで昔なにがあったかがゆっくりじっくり語られ、街を支配している恐怖に対峙する主人公たちの行動が交互に絡み合いながら進行してゆき、最後に一つの大きなうねりとなり大団円を迎えるというお話。デリーに主人公たちが召喚されるまでだけでも500ページもあり、その後のラストまで読者はへとへとになるまで付き合わされる超巨編。読み終わるまで1週間もかかって終わったときは正直ほっとしました。 だれが言ったか忘れましたが、ジョン・アップダイクがホラーを書いたらキングになるとの言説があり、この小説の普通小説的部分は自然にやってるのか意図的にしているのか、なるほど、そういう感じが確かにしました。特に1つ1つのエピソードの執拗な積み重ねなどは小説全体にリアリティーを与える為かやたらしつこく感じましたが、その辺りはやはり著者の周到な計算に基づいているのか、必然性を感じました。そしてラスト近くで現在の時制と過去の時制が複雑に絡み合いカタストロフィーになだれ込んでいくところは前衛的試みであるにもかかわらず圧巻で、読んでいて多少混乱もしましたが、著者キングの並々ならぬ筆力に圧倒されました。個人的には最後のカタストロフより日常生活の積み重ねの部分の方が楽しかったですが、その辺は人それぞれでしょう。多分自分の小説的技巧を全て注ぎ込んで集中して書いたであろう怒涛の作品で、この分量でもまだ短いと感じた人もいたのも納得の超大作に衝撃を受けた1週間でした。 | ||||
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これ面白いですかね? 全巻を一度に買ったんですが、いまいち面白くなくて、途中で読むのをやめました。 キング原作の映画作品(「スタンド・バイ・ミー」「グリーンマイル」「ショーシャンクの空に」「ミスト」など)は大好きですし、小説の方もいくつか読んでいますが、率直に言って、この作品はあまり面白いとは思いませんでした・・。 キング作品のアマゾンレビューを見ると軒並み高評価なのですが、そのなかにはかなりの割合ではずれが入っていると思います。 おそらく熱心な信者が高評価レビューを書いているんだと思います。 『死のロングウォーク』なんかも読めた作品じゃなかったです。 ていうか、あんまり読んでないけど、キングの小説で面白いと思ったのって、『ファイアスターター』くらいかな・・。彼の小説では一般的な認知とは裏腹にハリウッド系アクション物がけっこう読めます。 アメリカで売れっ子作家だということは間違いないと思いますが、日本では映画の印象が強くて、小説の方をを読むとがっかりするかも・・。 この作品のダメなところは、とにかく登場人物が頭が悪すぎです。それと、思考が幼いというかエキセントリックというか、キャラもアニメ的だし、あんまり感情移入できなかったですね。 話の流れも過去と現在に飛ぶので読みにくいです。 設定の方も主人公たちは、過去にitと対峙していたはずなのに、それをずっと忘れてたとか、それでも、約束を守るために再開するとか・・。ちょっと現実味がないんじゃないですかね。 | ||||
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物語を読みながら、途中でふと手を止める。 そして、左手に残されたページの厚みを確かめる。 そして、それがまた少し薄くなっていることに、溜息をつく。 何度もそれを繰り返す。 そんな読書経験をしたことは後にも先にもこの一度しかない。 | ||||
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「20世紀少年」に似ている。第十章の再会の場面はとてもワクワクした。ただ、情報量が多すぎて参った。主人公が多く、時間軸が行ったり来たりするので、物語を追うだけで精一杯だった。今が”いつ”で、”誰の視点”なのかが、しばしば分からなくなった。しかも描写が精密。この辺は、ちょっとジョジョに似てるかな。2000ページ近い長編だが、途中で嫌になることなく一気に読めた。実際に起こった出来事を、話して聞かされたような感覚。「ああ、これは実際に起ったことじゃなくて、小説なんだっけ?」と、読み終わってからしばらく気がつかなかった。いつの間にか私の中では、”実際に起こったこと”と認識されていた。実際に、メイン州にはデリーという街があって、ビルをはじめとするあの7人が生きている。没頭したという感じでもない。強いて言えば、新聞や手記・日記を読んだ感じ。なんか変な感覚だ。ただ、物語の細部を楽しむ余裕が全然なかった。再読すれば面白いのだろうが、長すぎてなかなか読み返す気にはならない。 | ||||
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僕は半年かけて読みました。 登場人物達にものすごく惹かれ、その半年は自分もデリーの街にいる気分でした。 家の近所に不動産屋ハウスコムの看板広告があるのですが、それを見るたびに、ベン・ハンスコムを連想していました。 いじめっ子ヘンリー・バワーズは怖かった。 なぜか、刑務所で月の声を聞くヘンリー・バワーズの姿は印象に残りました。 ベヴァリーの夫も怖かった。 相手が蜘蛛とかだったら怖くないのだけれど、人だと怖い。 今、またあの六人とヘンリー・バワーズに会いたくなり、再度読み始めました。 ベヴァリーの夫は嫌だけど。 ハイヨー、シルヴァー、それいけえええ | ||||
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デリーの町で暮らす7人の子供達が協力して「IT」と対決する。 その「IT」は、イットというぐらいなので、正体は分からない。 でも、「それ」は確かにいるのです。 誰もが子供の時に感じる身近な恐怖がこの本にはあります。 その印象は、スタンド・バイ・ミーを彷彿させ、7人の友情は、 覆いかぶさる恐怖の影と対照的に、とても眩しく感じます。 そして、その恐怖はいろいろな形に姿を変えて、子供たちを襲います。 その象徴として、ピエロが登場します。 私も、この本を読む前から「ピエロって怖い・・・」と思っていたので、 昔から思っていたことが、そのままド〜〜ンと目の前に突き付けられたような気がして、 かなりの恐怖を受けました。 それはさておき。 その7人が大人になって、再度、その「何か」と対決する事になります。 物語は現在と過去を巧みに行き来しながら、圧倒的な恐怖が7人を襲います。 思い出したくない過去に押しつぶされながらも、 仲間が減っても、なお「IT」と闘わなければならない。 それは、自分自身との闘いでもあり、過去との決別への闘いでもあります。 「IT」に立ち向かわなくてはならない。逃げることはできない。 その心理描写を巧みに描きだして、長編であるにもかかわらず、その長さを感じさせません。 そして、その「IT」は意外な正体です。ほんま、意外です。 とにかく、怖いけど感動する。読みはじめたらやめられない。これ保証つき。 う〜ん、この面白さをうまく表現できないのがカナシイ。 私はキング作品の中でピカイチの作品だと思います。 | ||||
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モダンホラーの最高傑作。 「IT」は最初ドラマで知りました。 そのドラマに出てくるピエロが子供心に強烈なトラウマを刻んでくれたんですが、原作は主人公たちの少年時代のエピソードと成長してからの生活の対比などがさらに詳細に描写されてます。 キングは本当文章が上手い。こんな比喩や表現があったのか!と目からぽろぽろ鱗が落ちます。心理描写も秀逸。軽やかなユーモアを交えた筆致が深層にひそむ恐怖をじわじわ炙り出します。 ピエロの不気味な存在感は勿論なんですが、本書一番の見所はやはり郷愁誘う少年時代の夏休みの描写。大人に秘密の河原の隠れ家、映画館でやりたい放題のいじめっ子、淡い初恋、吃音癖もちの頼れるリーダー、はみだしっ子たちの集まり、初めて吸う煙草の味…… 読んでて胸がきゅんとするほど懐かしい。 ああ、友達っていいなあ、仲間っていいなあと思います。 子供たちの日常が光に溢れているからこそ、デリーの裏にひそむ悪意の脅威も際立つ。 煙穴の場面と最後のチュードの儀式の場面は過去と現在が交錯しサスペンスを盛り上げる。 人の恐怖に付け込みさまざまに形をかえるITの正体とは? 六人は二十七年の歳月をこえてITと決着をつけることができるのか? | ||||
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私はこの作品を原書で読んだが、試しに邦訳版をのぞいてみて驚いた。全編を通して、誤訳、誤魔化し訳の嵐。明らかにアメリカ文化に精通していない愚か者が翻訳したとしか言いようが無い。全くの馬鹿野郎である。 | ||||
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ディーン・R・クーンツの『ファントム』を読んでもらいたい。 そして、どちらが先か確認してもらいたい。 他のキング作品は大好きですが、これはちょっと・・・。 | ||||
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初めは「なんでピエロ?」と思ったが、実際は深い。子供の恐れる心を具現化し、その姿となって襲う。大人はもはやそのような存在など信じられないから、“It”を見ることすらできない。そして、不可解な子供の死や失踪も、勝手にそれらしい解釈を付け加えて、よしとしてしまう。それでは説明のつかないことがわかっていても。。。もし、それを認めてしまうと自分の信じてきたものが揺らいでしまうから。 これは映画にもなっているが、この話を2時間程度に凝縮すると、とんでもなく薄っぺらい話になる恐れがある。だから僕は見ていない。 | ||||
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小説に子供が出てくると少年期の優しい思い出〜……と、 なりがちですが、思い出したくない残酷な感情がタップリ詰まってます。 文化圏の違う場所で生まれた作品なのに、 「そういえばそんな感じだった!」と思ってしまう場面ばかり。不思議です。 これは、子供のとき感じた「原始的な恐怖」を キングが見事に描ききっているからだと思います。 アメリカだろうが、日本だろうが、中国だろうが、ヨーロッパだろうが 関係なく「IT」は子供の時に居ました。 そしてどれだけ「IT」が怖かったか。 読んでる途中で思い出せるでしょう。 | ||||
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「IT」味も素っ気ないタイトルですが、中身は非常に濃いです。 六人の主人公たちが体験する、子供時代の恐怖。そして、それを忘れていた大人時代にまた蘇る恐怖。 優れた小説にはすべてが描かれるとよく言いますが、この「IT」にもすべてがあります。 子どもたちの成長、大人たちの郷愁、甘酸っぱい初恋、せつない恋愛、変わらぬ友情、そして何よりも恐怖。 ホラーですが、読み終えたあとには爽やかな感動さえ残ります。 個人的に、スティーブン・キングの最高傑作です。 ぜひ一気買いをオススメします。 | ||||
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