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IT(イット)
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IT(イット)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 61~70 4/4ページ
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大人になって喪失してしまった、大事なもの。 それがどんなに素晴らしいものだったのか? 主人公と同様、中年になってしまった私は あの輝きを取り戻せないまでも もう一度思い出したいと思った。 | ||||
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春。「クリスティーン」。新しい春の訪れに友情の物語を楽しむ。 夏。「IT」。子どもの成長と故郷を振り返る。 秋。「デッドゾーン」。人生と世界をかみしめる。 冬。「シャイニング」。家庭と親子の愛情に思いをめぐらせる。 「恐怖」は味付けでしかない。 キングの語る親子、家族、恋人、友だちの愛憎の物語を楽しんでほしい。 | ||||
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子供の成長を描く、といってしまうと凡庸な青春小説みたいに聞こえますが、とにかくキャラクターの書き分けが丁寧でスバラシイです。大人が勝手に子供の心理を想像して書くと、独りよがりな描き方になり、興ざめしてしまうものですが、ここではそんなことは心配ありません。タメイキが出てしまうくらい感情移入できます。映画(TVシリーズ?)にもなっていてご多分にもれず原作を超えるものではありませんが、それぞれのキャラクタはなかなか原作に忠実で読後興味があればごらんになってはいかがでしょうか? | ||||
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スティーブンキングの代表作です。子供の時の話と、大人の時の話が交互に展開され、主人公達と友に読者自身も、少年時代に引き戻されます。そこで描写されている子供達を取り巻く環境は過酷で、平凡な家庭で育った私にはあまり共通点など無いはずなのですが、どこかオーバーラップするところがあります。やはりキングは、少年時代を描くのがうまいです。 | ||||
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キングの数ある作品中でも 最も豊饒な作品であると思う。 個人的には指輪物語を強く感じてしまう。ITが蜘蛛である点が 指輪物語のモルドールの洞窟を思わせることもあるかと思うが 何よりホビットのような子供達が力をあわせて 悪と対決していく部分が そう思ってしまう理由かなとも思っている。子供達は まだ小さい頃と そして大人になった後の二回、ITと対決する。最後はついに打ち勝つわけだが 対決を通じて 主人公たちが「失っていくもの」を強く感じさせるものがある点が大きな特徴である。 指輪物語の翻訳者であった瀬田貞二氏は 同書の後書きで「ナルニア国物語は 主人公たちの死で終わる割りには 読後が明るい一方 指輪物語は主人公たちが勝つわりには おもしろうてやがてかなしき である」と書かれていた記憶があるが ITは その部分でも 指輪物語に似ていると思う。 非常にざっくり言い切ってしまおう。本作は子供達が「通過儀礼」を通して大人になっていく姿を描く 一大交響詩である。但し この曲は「短調」で描かれているということも付け加えておく。 | ||||
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1959年、嵐が過ぎ去った日に起こった惨劇。アメリカ東部メイン州の町デリーでは、26、7年周期で子どもの行方不明、殺人が急増するという歴史があった・・。町を流れる運河、水路、下水道から現れる「IT(それ)」。「それ」に立ち向かった7人の少年少女たち・・・。時はめぐり1985年、周期が巡り、また「それ」が現れた・・・。物語は1959年と1985年とが交互に描かれる。11歳の子ども時代と大人になった彼ら。家庭環境、生活、初めてのデート、空き地に作った秘密基地、川遊び・・・。子ども時代の回想というとある種のノスタルジーを伴い語られるものであるが、著者の筆は時として冷酷で残酷だ。貧富の差からくる生活レベルの違い、殺された弟に絶望する両親、乱暴者の級友、父親からの虐待・・・・日常生活の描きこみがすごい。それにしても文庫4冊は長い。中心となる7人のほか、登場人物も多く、また7人が再会するまでは、それぞれの過去と現在のストーリーが交錯し、並行に語られていくこともあり、整理しながら読む必要がある。ディテールは細かいが、一方でプロットは単純。これを描き込みのすごさと驚嘆するか、散漫なストーリーと捉えるかで、本作の評価は違ってくる。かつての少年少女が大人になって団結し、共通の敵に立ち向かっていくというモチーフ、子ども時代と成人してからの場面を交えつつ描くという展開は、浦沢直樹のコミック「20世紀少年」を想起させられた。ゆっくり時間をかけ、キングが構築した架空の町デリーとそこにすむ人々の人間関係・ディテールをたっぷり味わいながら読みたい。 | ||||
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知人に「キング読むならこれを読め」と薦められ、はじめは「4冊もあるの!?」と思ったものですが、読んでいくうちに自分の手が4巻まで伸びてしまっていることがとても寂しく、残念でならなかったです。先を知りたいのだけれどもこの話の世界にいつまでも浸っていたい…。こういう気分を味あわせてくれる本はなかなかないです。現実に存在するわけがない「IT」という怪物を、実在してもおかしくないと思わせてしまうキングの凄さと恐ろしさ。読み終えて数日間は不意に排水溝の奥を除きたくなったものです。7人の少年少女のキャラクターがしっかりと書かれていて、ストーリー展開だとかだけでなく、彼らの会話や行動ひとつひとつが「生きて」います。 | ||||
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英語ならではのタイトルですね。その得体の知れない怖いものがなんなのか、その正体がわからないのだから。いつでも見られているような、そっと背後に忍び寄ってくるような、そいつは何ものなんだ!と先が気になってこんな長篇を一気に読んでしまった。私は最初の部分が一番怖かった。背筋をぞわぞわと這い上がってくるような恐怖です。あんまり怖いのでビデオは見ていないのですが、もしかするとこのゾワゾワ感は小説でしか味わえない怖さなのかもしれないですね。 | ||||
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モダンホラーの旗手、希代のベストセラー作家キングの代表的な作品であり、20代で読んだときに、ストーリテリングの妙味にワクワクしたものだ。願わくば、少なくとも今よりずっと想像力豊かであったであろう「少年」のころに出会いたかった一冊だが、空を見上げて空想にふけったあの頃の想像力をどこかにおいてきてしまった大人にも是非お薦めしたい。 | ||||
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数あるキング作品の中で私の一番のおすすめがこのITです。主人公の少年達の住む町に約30年に一度現れ、住人達を殺す怪物IT。物語は彼らが成長し、中年になり、それぞれの道を歩んでいる現在から始まる。彼らは30年前にITと戦った。そして彼らは、再びITが現れたらこの町に戻ってくる、という約束をして別れる。再び現れたITを倒すため集結する元少年達。物語は現在と過去を行き来します。少年時代の描写はノスタルジックで、『スタンド・バイ・ミー』が好きな人には特におすすめです。 文庫で4冊にも及ぶ大著ですが、読んでいて全く長さを感じさせません。これを読まずしてキングは語れません。 | ||||
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