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スマイリーと仲間たち
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スマイリーと仲間たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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スマイリー対カーラの最後の対決を描く三部作の最後の作品。それにふさわしい素晴らしいプロットと人間描写。パリに住む亡命ロシア人の女性にソ連当局からの接触。これが機会になってあの冷酷無比の男カーラがその欠点を明らかにしていく。自分の妻アンをカーラの謀略で二重スパイビル・ヘイドンに寝取られたスマイリーは同じく彼の弱点をついた作戦で反撃に出る。最後の50ページはどんな作品の最終章を読むより、鮮やかで刺激的でそして深い。最後はカーラは自分の娘を守るため、スマイリーの前に屈服する。スマイリーはつぶやく「勝ったかもしれない」。そうなのだ、彼は勝ったが、自分の人生を賭けた宿敵との戦いと自分の人生をだぶらせて本当に勝った気がしない。彼、ジョージ・スマイリーという人物を通じて20世紀後半の英国そのものを描くというチャレンジをルカレはやっているのかもしれない。諜報活動の作品を通じながら、ルカレは英国そのものを描いてきたのだ。 今回この3部作を再読することで作品そのものの奥深さをより感じルことができたたように思われてならない。 | ||||
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引退した英国情報部の元チーフ,ジョージ・スマイリーがソ連の情報機関の,通称「カーラ」と呼ばれる管理官と最後の対決をする。・・・しかしこの物語の基調をなすのは,華々しい戦いでもその結果をなす輝かしい勝利でもなく,人間の弱さと悲しさであり,愛情とは何なのか,憎しみとは何なのかという,答の無い問いかけなのではないでしょうか。この本は我が家では,長い期間を置いて何回でも読み返したくなるので,常に本棚の前面に出してあるいくつかの文庫の一冊です。たとえば冒頭近く,亡命ロシア人スパイで「将軍」と呼ばれていた男が惨殺死体で発見され,スマイリーが遺体と対面する場面。曰く言い難い印象で心に残る文章です。 | ||||
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