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長い長い殺人
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長い長い殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全78件 61~78 4/4ページ
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財布を主人公にして物語を語らせてしまうという着想力に感服。 作者一流の読みやすさも手伝ってなかなかおもしろかった。 | ||||
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すっごい面白いです☆★宮部さんの本で、かなり好きな本の一冊です。一番面白いのは、やっぱり財布が語りかけたりするところ。めったにない話の構成なので、結構楽しめました。色んな人の財布が出てきて、最後はつながるのもぃぃですね。宮部ファン、そして「モノ」から見た視点の話を読んでみたい方におすすめです。 | ||||
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推理小説を1人称で書くのは難しい。言うまでもなく、語り手が知っていることしか書けないからだ。それで、語り手を変えて書き次ぐ、という手法がある。本書の面白いところは、さらに一捻りして、財布が語り継ぐという手法を編み出したところにある。小説の作法などはすでに出尽くしたと思っていたら、こんな手があったのかと唖然とさせられた。こういうのを真に独創的と言うのだろう。財布を通して語られる、登場人物の個性もしっかり描かれているし、ストーリーの運びにも破綻がないのはさすが。 | ||||
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この小説は、登場する人物の持っている「財布」が語る書体で構成されています。最初は、受け付け難かったんですが、全体通してみるとなかなかおもしろいつくりになってると感心させられます。もちろん視点は、財布ですから持ち主を客観的に観察したりします。財布の種類によって、性格分けもされていてなかなかおもしろい効果を生んでると思います。全体がそれぞれの財布ごとの章に分かれて、構成されているので、短編小説のようにすんなりと読み終えてしまいます。おもしろい試みをした小説ですから、読んでみてください。 | ||||
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宮部作品の中では必ずしも評価が高くない作品。だってしょうがないよね。『火車』だの『理由』だの『模倣犯』だの『クロスファイア』だの…があるわけだから。でもでもでも これすごいよ。面白い。お得意の独立した短編形式。これが後になって複雑にそれぞれが伏線となってからむのは『理由』なんかでもおなじみのパターン。こちらでもやはり見事。でもってもう一つお得意のかわった語り部の使用 こちらは『パーフェクトブルー』の語り部 犬の「マサ」が有名。で 今回はなんと 財布(笑)そのせいか最初は若干読みにくいんだけど そこでやめたあんた 損するよ。章が変わるごとに財布が変わるから 慣れるまで2ページくらいは我慢。そうすれば極上のエンタメが楽しめる。著者の作品によく出てくる好少年も登場するし、これまたお得意の 善意だけど無知な人が悪の片棒を知らず知らずのうちに担がされる可能性もちらっと。物証第一主義にもちくりと警告。半分終わって「やれやれもう終わりかな」と思ったところでまだまだこれでもかとばかりに二転三転。さらに大ドンデン ありもしない個性を認められたがる奴を見事に描く。やっぱりこの人 見えてるよなあ。社会も時代も。何度でも読めそう。 お勧め。 | ||||
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事件に関わった人の「財布」の視点から語っている物語です。そんなことありえないのですが、どんな人間でも自分の御主人様を応援し、気遣う姿が健気で、かわいく思えます。新鮮です。☆を1つ下げたのは、殺人を企てた塚田の言動が「模倣犯」のピースとかぶってる?と思えた点です。(ピースもですが)塚田の犯行動機が薄く、人間性があまり見えてこない。ミステリーの中でも人間性がよく書かれている宮部さんだからこそ、そこは「おしいなぁ」と思ってしまいます(生意気ですが…)。 | ||||
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あまり推理小説を読まなかったのですが、財布を1人称にし、財布の視点で話が進む、しかも、推理小説としての仕掛けも面白い。超おすすめでです。 | ||||
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物語の語り手が、なんと財布!こんな技巧的な(ひねった)表現ができる作家は、そういないと私は思う。財布だからこそ、人間たちが気づかないようなことにも敏感で、財布だからこそ、これから起きようとしている事件に対してどうすることもできず、読者にもどかしさや恐怖を感じさせる。思わず読んでいて感心してしまう作品である。 | ||||
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すっごい面白い作品で、10人の財布の話が一つの物語を形成するなんて構成が凝っているなという感じです。ただし、いつも思うのですが、殺人を犯す動機に、もう一つリアリティがほしいのです。ミステリーに犯行の動機の良し悪しはあまり重要な要素なのではないかもしれませんが。いや、でも本当に面白いんですよ。 | ||||
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宮部みゆきの作品を読むたびに、思わずうまい!とうならされてしまうのですが、この小説もしかり。本書の事件の面白さもさることながら、この作品の一番の醍醐味は、なんといっても語り手である個性豊かな10個の財布たちでしょう。事件に関係する10人の持ち主たちに、陰ながら賛同したり反対したり声援を送ったり持ち主本人達でさえも気づかない微妙な心のうちを、事件の真相と織り交ぜながら客観的に語ってくれます。常に身近にいる財布にしかできない芸当であり、作者の意図には感服します。10の短編形式でありながら、それらをひとつの事件と組み合わせ長編小説としても楽しませてくれる、見逃せない作品です。 | ||||
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宮部みゆきさんの本はすごく好きです。なぜかというと「もう少し、もう少し」と眠くなっても、本をめくる手が止まらないこと!本の世界に巻き込まれてしまいます。この本の主人公は財布です。だからこそ、客観的に人物を見ることができるし、手に届きそうで手に届かない。。そんな微妙な表現がばっちしできています。全然違うような短編が一つの線でつながってきます。さすが!誰にでも読みやすく、かつ楽しめる小説だと思います! | ||||
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最初に単行本で読んだ宮部さんの本です。『探偵の財布』の話にでてくる、とあるエピソード、というか、その時の登場人物のセリフにしびれてしまい…その部分は暗誦できるほどです。陳腐な表現で恐縮ですが『人に対する優しさ』がある人にしか書けないセリフだと思います。ぜひ堪能してください。(もちろん好みの問題なので保証はできかねますが…) | ||||
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このお話しの主人公は「サイフ」なんですよ。(って、紹介文にもあるので、これくらいはいいですよね^^;)人間の視点ではなくて、物の視点から独白を聞かされるって具合です。人間にも十人十色と個性があるように、サイフにも個性があるわけで、読み進んでいくうちに、「あっ、サイフの視点だったんだっけ」って思うほど、それぞれのサイフが、しっかり書き分けられているの。それだけでも、おもしろいし、短編なので、あっという間に読み終わってしまい、それだけが、とっても残念です。 | ||||
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語り手は事件関係者の財布達。財布の視点から事件を語っていくのですが、それぞれの持ち主に合わせて財布にも個性があるのが面白い。ひとつひとつ独立した話のようで、きちんとつながりが持たせてある。長篇ながら短編集を読んでいるような面白さもあります。ここでも事件の鍵をにぎるのは少年。私は宮部氏の作品にでてくる少年が大好きです。殺人などの血なまぐさい話の中になぜか暖かみが感じられるのは、少年の存在が大きいといつも思っています。事件自体も二転三転し、結末を楽しみにしながら読みました。 | ||||
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私の財布はいったい何を思っているのだろう?この本を読んでからそんなことを考えてしまうようになった。 | ||||
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財布が一人称となって物語が展開していくという構成になっています。ちょっと最初は抵抗があったけど読み進めていくとそこはさすが宮部みゆき。知らずうちに深みにはまっている自分がいました。しっかりとその場の情景も無理なく感じ取ることができるし、以外に財布の個性というのもなかなか面白いものでした。もちろん、ミステリーとしての面白さもあり十分楽しめる作品でした。 | ||||
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どうしてこういう発想というか、着目点が出てくるのか。財布が事件を語ってゆくという、そんな奇抜な設定も面白いが、ただ奇をてらっているわけでない事に、読み続けてゆくと気が付く。「そこまで、現場に肉薄しながら、なぜもう少し突っ込めないんだ! あっ、そうか、相手は財布だったんだっけ・・・」という具合。孫の手が欲しくなるような、そんな焦燥感にも似た感情に押し流されて、読みふけってしまいますが、ご安心あれ。ちゃんと最後には、すっきりさせてくれますよ。 | ||||
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今流行りの宮部みゆきさんの本。本の題名に惹かれて手にしたのだけれど、最初は短篇集かと思いきや、実は最後まで繋がっているという、ボォーッと読んでいては分からない、知られざる宮部文学傑作の1つだと思います。 | ||||
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