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かがみの孤城
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かがみの孤城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全627件 621~627 32/32ページ
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辻村深月さんの作品が好きで、今までの作品は全て読んでいます。 辻村さん自身が年を重ねられたこと、読者対象が広がったことなどから最近の作品は大人の女性目線のものが多かったように思います。’ そんな中、この作品は辻村さんの原点とも言える「学校という枠の中での生きづらさ」であったり「自分だけが抱える苦しさ」であったりが描かれている内容となっています。まさに辻村節。 おそらく、どの世代であってもカーストを感じたことのある人だったら胸がいたくなるような描写があります。だからこそ、物語に入り込めます。 不登校の生徒達がただ単純に別世界へ紛れ込むファンタジーではありません。はじめから緻密に編まれちりばめられたお話が、ひっそりと、それでいて力強く輝くような色合いの物語に変化していきます。 誰かの「今」は誰かの「未来」に繋がっている。今、生きづらさを感じている多くの子どもに是非読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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一気に読みました。止まりませんでした。本当にすごい本です。 子供たちが集められた理由は謎解き要素で、読者の方が主人公たちより先にそれを察することができても、物語はハイおしまいではありません。圧倒的で、明確な起承転結です。 最後まで涙があふれ、読み終わっても止まりませんでした。お涙頂戴なストーリーではありません。感動としか言いようがありません。 もし読むのを悩んでいる人がいたら、絶対におすすめします。 この本に出会えて本当に良かった。そう思える最高の一冊です。 | ||||
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小説をいくつも読んでいると、時々、数ページを読み進めるだけで、 「あれ?これはもしかして、今自分はすごい作品を読んでいるんじゃないか?」 と思う瞬間があります。 読み終わってもないのに、きっとまた読み返す、ずっと読み続けるという予感。 それが本作には強くありました。 他のレビュアーの方も仰っているように、 本作は「名前探しの放課後」以前の初期作品の雰囲気を強くまとう作品です。 辻村さんは、直木賞を受賞した「鍵の無い夢を見る」、 映像化もされた「ツナグ」「太陽の坐る場所」…その他、初期作品以降ももちろん素晴らしい作品ばかりです。 でもやっぱり、心のどこかで、あの頃の作品を求めている自分がありました。 心をえぐる様な、辛い辛い描写もある中で、根底に流れるのは心からの「優しい世界」。 本作は、その真骨頂、集大成ともいえる、辻村さんの信念を感じる素晴らしい作品でした。 ネタバレは避けますが、未読の方は難しいことは考えず、どっぷりと漬かってみてはいかがでしょうか。 前述の通り、とても辛い描写があります。 過去にいじめを受けていた方は、心臓を握りつぶされるような気持ちになるかも知れません。 でも、安心してください。 本当に、「優しい世界です」。 大人も子供も、今苦しんでいる人も、昔苦しんでいた人も、今、何かに悩んでいる人も、 全ての人の琴線に触れうる、素晴らしい作品です。 決して、ファンタジーではない、誰にでも、誰かがきっと、 「あなたを、助けたい」 そう言ってくれる誰かが居る。 きっと、強い意志で見守ってくれている。 この作品に出会えて幸せでした。 冒頭にも記載した通り、きっと、また読み返すでしょう。 一生、大切な一冊として、読み続けるでしょう。 願わくば、多くの方がこの作品に触れ、そして多くの人と「優しい世界」を繋いでいくことを願います。 「大丈夫。大丈夫だから、大人になって」作中より引用 | ||||
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30頁頃からの異変にイジメをネタにした変態チックなファンタジー?と読むのをやめようと思ったくらい苦痛でした。 ファンタジー路線でしたら先日読んだ「優しい死神の飼い方」や「夢をかなえるゾウ」の方が圧倒的に楽しかったです。 ですがラストの展開には驚きました。 これは単なる「イジメや命の尊さや夢を持つことや非行や恋愛、ミステリー」ではないです。 全てを引くるめた全ての人達を描きまとめた人生についてのフルコースな本でした。想定外の伏線もあり一人で読書スタイルがいいと思います。 ただ、怒涛過ぎて全ての登場人物の個性が薄くなり、泣けと言わんばかりのわざとらしさも出てしまった気がします。 内容としては登場人物全ての人達の願いを叶えた夢のある本です。たまにはこういう本も息抜きにいいと思います。 面白かったんですが、落ち着いて感想をまとめると登場人物は一体何だったのか私の中にあまり残ってない感じがしましたので星一つ減らしました。 世の中たくさんの本がありますが、一冊の本を見るだけで登場人物の誰かがスッと思い浮かび、その人物がいまだに活躍してるような本に出会いたいです。 | ||||
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私の大切な子どもも昨年から不登校になっています。たまたま久しぶりに手にとった辻村作品でしたが読み進めるにしたがい、あまりにも現状と重なり、苦しくて何日もかけて読みきりました。 いじめる側の救いようのない身勝手さや鈍感さ、被害者そっちのけでいじめた側をかばい、傷に寄り添うことなく的外れな言葉をかけて自己陶酔している哀れな教師、なにより心に深い傷をおって苦しんでいる子どもたち。 前半は特に読むのが辛かったのですが、終盤に向かうにつれ私も勇気をもらいました。娘はまだこの作品を読むには時間がかかると思いますが、いつか親子でこの作品について話をしながら、私たちもこんなことがあったね、と思い出として語れるような日々を重ねていきたいと思います。 学校関係者の方にも是非読んでいただきたいですね。 | ||||
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辻村深月先生の本が好きで、全部読んでいます。 最近では少し系統が変わってきたのかな?と感じていましたが、初期の作品に近い話で凄く良かった!!エピローグでは泣けてしまう•••••。 ハードカバーで買って、大事にとっておきたいと思える一冊です! | ||||
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読み切ってしまった事が、非常に寂しい。そう思うほど、素晴らしい作品でした。 張り巡らされた伏線。後半の怒濤の展開は、圧巻でした。 この作品は、なるべく、たくさんの人に読んで欲しい。いえ、読まれなければならない作品です。きっと、救われる人がいるはずだから。 感動を、ありがとうございました。 追記 この本を読み終えた方には、辻村深月著『図書室で暮らしたい』に収録されている「いじめられている君へ」を是非読んで欲しい。辛い状況に耐える方法を教えてくれます。 | ||||
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