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秋山善吉工務店



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【この小説が収録されている参考書籍】
秋山善吉工務店

秋山善吉工務店の評価: 4.30/5点 レビュー 57件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全47件 41~47 3/3ページ
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No.7:
(4pt)

人情ミステリ?

中山七里さんの作品は文庫化された作品は全て読み、未文庫化の作品は文庫化を楽しみに待っている状態です。
単純に価格とサイズによる選り好みをしている状態なので本当のファンとは言い難いかもですが自分が読んだ作家さんの中で一番好きで肌に合う感じの作風ですね。

『秋山善吉工務店』もタイトルだけは知っていたけれど長らく文庫化を待っていた作品です。
個人的な印象では中山七里さんの作品は江戸川乱歩や横溝正史の作品に出てきてもおかしくないような猟奇殺人があり、ややアウトローな方向から物語の主人公が事件を解決していく感じで、最後には大概にして想定外のどんでん返しがある印象ですかね。
『連続殺人鬼カエル男』とかタイトルにちょっと滑稽な名詞が入っているとカエル男という滑稽なワードが作品のダークサイドやハードさを際立たせるし、『ヒポクラテスの誓い』『テミスの剣』等の偉人や神の名が出ればミステリらしさが際立ったりもする感じはするのですが、今作『秋山善吉工務店』のタイトルからはミステリのミの字も感じられません。
読んでみると主人を火災で亡くし遺された母子が件の秋山善吉という義父が経営する工務店に厄介になる所から話は始まり、火災を軸にしながらも章毎にその母子の抱えた問題を直接的に間接的に善吉さんが問題を解決するスタイルでストーリーが進む。
詳しくは読者個々の感覚や感想なんだろうと思うのでネタバレになるような事は書かないが、薄れつつあるというか無くなりつつある昭和の高度経済成長期前ぐらいまでの人間がなんとなく親や周囲から受け継いだ気質を地で行く秋山善吉とそれ以降の世代の感覚の違いや物の考え方のギャップを感じつつ小気味好くも感じる作品です。
他社の小説ともリンクしている部分もあって中山七里ワールドの懐の深さも感じられるのはまた一つの魅力ですね。
秋山善吉工務店Amazon書評・レビュー:秋山善吉工務店より
4334911528
No.6:
(4pt)

久しぶり

久しぶりの中山七里さんの小説を読了。タイトルが工務店なので、珍しく刑事物やミステリーではない感じで新鮮に読めます。頑固じいさんの家族にまつわる日常の危機を、頑固じいさんが助けるという、ドラマ化しそうなストーリーですが、やはり、なぞの火事の原因を突き止める刑事がいい味をだし、ミステリー仕立てに仕上がっています。最後は意外な原因が。
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No.5:
(5pt)

とても良かったです

お爺さんの意思をついで生きていくことになってとても良かったと思いました
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No.4:
(5pt)

ミステリよりも、家族愛に重きがおかれていたと思う

家事で家と家長をなくした秋山家の妻と二人の息子。彼らは、亡くなった夫の実家である秋山善吉工務店でお世話になることになった。昔気質の職人で、強引ながらも一本筋が通った昭和ひとけた生まれの秋山善吉と、その家族が織り成す物語。

いじめ、やくざ、クレーマ等、残された家族が抱えるそれぞれの問題について、積極的に関与するわけではないが、きちんと筋を通して、本人たちに解決の道筋をつけさせるところが鮮やかだった。

物語全体を通した大きな謎となっている、秋山家の家事の原因に関しての宮藤刑事と善吉の腹の探りあいも楽しめた。

全体的に、ミステリよりも、家族愛に重きがおかれていたと思う。
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No.3:
(4pt)

これもミステリですかねぇ・・?

一気読みしました。ジャンルとしてはミステリですかねぇ。しかしミステリの部分(謎)は例えていえば「薬味」程度。中山七里作品に特有の「毒」はありません。でも楽しめます。体罰は犯罪、どんな理由があろうと暴力はいけませんという人には受け入れられないかもしれませんが、一本筋が通った善吉さんには共感できる部分が多いです。

ただ長男の章で父親を奪われた同級生に対する落とし前がついていませんね。これで星一つ減。でもこの件だけで長編は無理でも、中・短編ぐらいの作品を出してくれるかもしれませんね。期待しています。「さよならドビュッシー」の後に「要介護探偵の事件簿」を上梓してくれた作家ですから。
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No.2:
(5pt)

想像もつかないような話でした。

書店で新刊で見た時に、これは面白いだろうなと直感しました。
本当に面白かったです。
長男にびっくりしましたし、景子の章は腸が煮えくりました。
宮藤の章は景子頑張れ〜と応援していました。
最後の方はまさかこんな事が起こるとはと驚きました。
ラストは全然想像していなかったです。

人情話ですね。
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No.1:
(5pt)

秋吉工務店の善吉ではない

大黒柱の父親を自宅の火事で失って、母親と中学生小学生の子供は、父方の実家に引き取られた。
実家は昔かたぎの大工の祖父善吉が大工として、祖母が事務をしている工務店である。
いまどきの若い人である嫁や、今時の子供である孫には、かなり煙たい。
登場する一人一人が一章になって話は進み、謎や危険が解決されていく。

昔はこんな爺さんがいっぱいいた、と刑事が言えば、うへ、そりゃ大変だねと子供は言う。

秋吉善吉工務店
建てているのは家だけではない。
世界の砦、人を建てておりまする。
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