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(短編集)
ニャン氏の事件簿
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ニャン氏の事件簿の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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◆結論◆ 世界観に入り込むまで抵抗があったが読みだしたらそれなりに面白かった ちょいちょい冷めるような場面がある ◇詳細◇ 友人に勧められて読むことになりましたが ただの猫がどういうわけか実業家で 通訳兼ドライバーの男が事件を名推理をするという設定が バカバカしくあまり読む気になれませんでした。 しかし読んでみると、それなりに面白く読めましたが 猫の名前がニャン氏であったり、通訳が語尾に「〜ニャン」を使ったりと 個人的にちょこちょこ冷める部分もあり☆3になりました。 | ||||
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主人公の青年がなぜか行く先々で謎解きをするはめになります。そんな時どこからともなく現れるのが、猫のアロイシャス・ニャン氏とその秘書だという丸山氏。「ニャーニャーニャニャニャ」は何かを伝えている? 三毛猫ホームズや猫探偵・正太郎とは毛色の違う新しい猫探偵登場です。しかし、ニャン氏をもう少し個性的なキャラクターにしたほうが良かったのではないかと思いました。青年の人間ドラマに力を入れすぎている気がします。 | ||||
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ニャンニャンニャニャニャーニャニャ! と、思わず猫語でレビューを書きたくなりました。猫好きにはたまらないですね。ミステリーとしてはどうかな、とはこの際どうでもいいです。(「真鱈の日もあります。」ではマジ吹き出しましたが。)かわいい女の子もたくさん出てくるので、映像化を熱望します!旬の若手を多数起用して、10時台くらいのドラマで。猫語は人気声優さんがニャニャニャしか喋らないのも面白いし、本物の猫の鳴き声を合成しても面白い。 | ||||
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「ニャン氏登場」「猫目の猫目院家」「山荘の魔術師」「ネコと和解せよ」「海からの贈り物」「真鱈の日」の6話を収める短編集だ。 いずれも猫が名探偵役を務める。といっても、ニャーニャーいうだけなので、本当にこの猫が推理しているのかはわからないのだが。 とはいえ、猫を主人公としたことによるユーモアがとても心地よい。身勝手・尊大・鼻がきく。名探偵と猫というのは、けっこう共通点が多いのかもしれない。 ミステリとしても、きちんとした水準のものに仕上がっており、安心して読むことができる。 | ||||
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本書の探偵は猫。まあ動物探偵というだけならいまさら珍しくもありませんが、本作はひと味もふた味違います。猫のニャン氏がニャアニャアと鳴き声を上げると、お付きの秘書の丸山が人語に通訳してくれるのであります。猫も人間もニャアニャア連呼な真相解明はとってもシュール。これは丸山氏だけに聞こえる幻聴なのか? それとも通訳のフリをしてふざけているのか? などと疑っていたら……まさかのガチでした! この真相が一番ショッキングだったかも…… 全6編収録、それぞれ40ページ前後で完結のコンパクトな連作短編集。ストーリーはあってないようなものでして、何らかの事件の話題が持ち上がり、登場人物たちの推理が飛び交って、毎回のように途中で押しかけてくるニャン氏&丸山が真相を指摘してオシマイのオーソドックスな推理ゲームモノ。それでもワンパターンに陥るまいとして、日常の謎と見せかけて未発覚の犯罪を暴いてみせたり、登場人物たちの目の前で進行する事件をリアルタイムで扱ったりといった具合に各話ごとにあれこれ工夫を凝らしています。伏線の張り方やロジックの妙などはなかなか。 そんな本作のがっかりポイントは何かといったら、こうした連作ミステリにつきものの「連作を通して一つの物語を描く」。この趣向が、かえって自らの首を絞めてしまったのでは。 雑誌掲載の読みきり4編はそれぞれ楽しく読めたものの、書き下ろしの2編で大きく失速。アルバイト大学生の佐多くんがあちらこちらでニャン氏&丸山に遭遇するのも、猫語(?)と探偵能力の素質を見込んでの半分スカウト半分ストーカー行為だったという説明はおふざけのような設定との噛み合わせが何とも悪くて、聞かないでおいたらよかったという感じ。神出鬼没な押しかけ探偵ニャン氏&丸山の、珍妙で惚けた探偵活動で最後まで通してくれた方がよかったんだニャ。 | ||||
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超のつく猫好きで、松尾さんのちょっと現実から遊離したミステリも好きなので、楽しみに読みましたが、残念ながら肩すかしでした。 持論ですが、ファンタジーは根幹で大きな嘘をつく分(妊婦しかいない町とか、ファミレスにいる幽霊とか)、それ以外の部分ではできるだけリアリティを大切にしないと、瓦解してしまいます。今までの松尾作品では主人公の日常生活の手触りがあり、現実離れしたキャラクターも個性が際立っていたため、うまく世界観を作れていました。 しかし今作は、猫の実業家兼名探偵という嘘を支えられるだけの書き込みが、キャラクターにも筋立てにもありません。毎回主人公が猫に遭遇するまでの展開も不自然だし、謎解きも人工的。 ならばいっそ思い切り弾けた「お話」に徹するかと思えば、元カノが出てきたり進路に悩んだりと、中途半端に現実的な上、キャラクターの書き込みが薄いので、それらの陳腐な悩みに共感できません。 猫探偵という設定もかなり陳腐ですが(三毛猫ホームズしかりシャム猫ココしかり)、鳴き声をそのまま通訳するという設定は安直にすぎるでしょう。他の方も指摘している通り、猫である必然性が感じられず、猫好きとしても不満が残りました。 最終話で、主人公がニャン氏の財団に就職を決めていれば、シリーズ作品として続けられたでしょう。 邪推かもしれませんが、作者も書いていてあまり手応えがなかったから、ここで終わらせることにしたのでは? ちょっと興味深かったのは、各話のタイトルが名作のパロディになっているらしいこと。「真鱈の日(まだらの紐)」以外では、「ニャン氏登場(クィン氏登場)」「猫目の猫目院家(赤毛のレドメイン家)」に気づきましたが、後はわかりませんでした。 | ||||
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ユーモラスなミステリー。 トリックがどうのこうのといったところに文句をつけるのは野暮でしょう。 | ||||
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実業家兼童話作家という,猫のニャン氏が「ニャニャニャー」と鳴いて推理を語り, それをお付きの男が通訳をするという,どこまで本気かが分からない流れなのですが, 身も蓋もない言い方をしてしまえば,犬でも九官鳥でも成り立ってしまう設定と展開で, 猫,そしてニャン氏でなければという,生き物もキャラクタにも特別な魅力はありません. また,全六篇となる謎については,伏線と回収,見せ方で楽しませてくれる反面, そのあたりが分かりやすくもあるようで,話が進むにつれて飽きが出てくることも. 時に強引な論法もあり,見せ方は面白いのにその推理では…と,ムラがある印象です. 一方,行く先々で事件に巻き込まれる,語り部の青年にワケありの背景を持たせ, 謎解きから少しずつそちらへとシフト,一応,幕引きとともに解決は見せるものの, 語り部としてはともかく,物語の人物としてはほぼ空気のため,物足りなく映ります. しかも,見せ場となる最後の篇すら他人に『手柄』を譲るなど,終始,目立たぬまま…. その中で見せるニャン氏との不思議なやり取りも,大して膨らまずにお別れとなり, 彼らの中では通じるものがあったようですが,こちらも消化不良の思いが残りました. | ||||
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