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機は熟せり: クリフトン年代記 第6部
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機は熟せり: クリフトン年代記 第6部の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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下巻はカリンが1944年ドレスデンで生まれたことなど英国の情報機関がいかに優れているかを証明するかのような物語から始まり、第八章ではセブが訪米してサマンサとジェシカと会う「いい話」と銀行会長のハキム・ビシャラを嵌める邪悪の三人組の汚い陰謀が平行、そのハキム事件が九、十章と続く。合間にセブの結婚もあるが。第十一章は1978年ハリーとエマが主役でババコフがノーベル文学書受賞、しかし授賞式の日に死亡という悲劇、モスクワでの葬儀となる。エピローグが異様に長く悪三人組の一人スローンが身内の陰謀で逮捕される一コマやヴァージニアが受け取った驚くべき遺産、そして「同志ブラント」ことカリンの「最後」かも知れない情景で終わる。 壮大な叙事詩を目指して書き始められたこの「物語」もどこかで歯車が狂い、よくぞ次から次へと驚愕のアイディアと言えば聞こえは良いが実はB級映画並みの画面転換と二流のトリックを積み木のように重ねて、挙句の果ては本来のフィクションから遠く離れていくようだ。アーチェリー自身もおそらくは「こんなはずではなかった」と思っているのではないか。しかし出版社は金もうけのためには止めさせない。 | ||||
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いよいよこのシリーズも終わりに近づいてきたわけだが、第4部辺りからは惰性で読んでいる 登場人物たちが筋書きのためだけに動かされていて人物設定がワンパターンなので、全然感情移入が出来ない 特にジャイルズとセバスチャンの描き分けが出来ていなくて、読んでるうちに区別が出来なくなる 女性達もせいぜい、メイジー、エマ、その母親、ヴァージニア、くらいまでで、後に出てくる女性達は皆美しくて頭がいいだけのクローン そして上巻でセバスチャンがインド人の娘と恋に落ちたいきさつには怒りさえ覚えた セバスチャンは未だに別れた恋人のサマンサを忘れられずにいたはずなのに、そのインド娘と出会ってからはサマンサと娘のジェシカのことは思い出す事もなく簡単にインド娘と駆け落ちしようとするまでの行動を見せるのである そしてその駆け落ちのせいで娘は命を落としてしまう 二人が愛し合っているなら彼女が生まれ育ってきた世界のルールを完全に無視してもよいという白人のキリスト教徒の奢りのために一人の女性が無残な死を遂げた その十字架を一生背負っていくべきなのに、すぐまたセバスチャンは何事もなかったかのように元カノと娘に思いを戻して、二人を手に入れる事に奔走するのである またそれを周囲も当たり前のように応援し、祝福する 一体インド娘は何のために登場したのだろう 第7部の何かの伏線なのかもしれないが、伏線作りのためにストーリー展開には関係ない殺人事件を差し込むジェフリー・アーチャーの良識を疑ってしまう 7部で終わりらしいが、とりあえず作者がどう都合良く登場人物たちを動かすのか、最後まで見届けるつもりではいる | ||||
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