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テロリストの処方
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テロリストの処方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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途中で流れが読めてしまいました。 あまり意外性のない展開と、しつこい勝ち組思想がグダグダ続いててハマれませんでした。 | ||||
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敢えて一人称の書き方にする意味があったのだろうか?例えば、クリスチィーの「アクロイド殺害事件」は一人称で書いたからこそ意味があったと思われるが、この作品はどうだろう?かえって話の展開が滞り気味になっただけのような気がする。残念だ。 | ||||
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いかにも医師出身の作家が書いたという内容。 ホームレスの偽装殺人というと「容疑者Xの献身」が浮かぶのですが・・多少模倣臭がします。 医療業界の設定における荒唐無稽感が少し鼻につきます。 暇な人向けです。 | ||||
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経済的に成功している医師が連続して殺害されるテロが発生。一方医療費が高騰した社会では、医師や患者までもが勝ち組と負け組に格差が広がり、医療改革を断行すべく若き指導者が立ち上がった。しかし、その指導者の学生時代の仲間にテロリストの疑いがかかる。 現役の医者だけあって医療問題をシンプルに取り上げ、やや過激な施策を強引に展開していくのは妙に説得力があります。そこに誰が何のために連続して医師を殺害していくのか、というミステリーが味付けされています。ただ若干、最後はドタバタ感があり、折角の設定や題材が纏めきれていない印象でした。方や将来の医療問題への処方箋の一つとして非常に勉強になりました。 | ||||
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医療格差の問題を患者側だけでなく、近未来の設定として「勝ち組医師」「負け組医師」を置き 対立させる構成は面白いが、これを殺人事件のミステリーに仕上げるには、少し無理がある感じ がする。医療問題のテーマは、「医師免許更新制度」「専門医制度」「人間ドック検診の問題点」 「保険点数制度」「医療費増加の問題」などは、正論として、医療関係者以外の人が読んでも分か る本として、新書で是非、出版してほしい。 | ||||
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流石、久坂部羊。テーマは医療格差とトレンディ。 いつものようにグイグイ読ませるのだけど、あまりひねりもなく、リアリティもなく2時間ドラマのような感じで終わります。 | ||||
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勝ち組と負け組に分類されることになった医師と患者。富裕層の患者はよりよい医療を受けられ、貧困層の患者は医療さえも受けられないという格差社会での医療の現実とテロを描いたミステリ。 医療の悪循環の流れを変えるべく、医師免許の更新や、医師の年棒制、無駄な医療の撤廃、医師の再教育プログラムなどの医道八策というネオ医療構想や、勝ち組医師を狙った連続テロ事件など、序盤から中盤は読み応えがあった。 ただ、中盤以降、塙の消息を追いかけるあたりから失速していったのが残念だった。医療改革は尻すぼみになるし、ミステリとしてのテロリストを追いかける部分も中途半端だった。 医療ミスや隠蔽などの医療不信。医師の偏在による地域医療の崩壊、病院の乱立。国民皆保険制度の崩壊や無駄な医療による医療費増大。 本書を読んで、医療が抱える矛盾、不合理、いい加減さが浮き彫りになったのはよかったが、著者にはいつもの皮肉たっぷりでブラックユーモア満載の話を期待したい。 | ||||
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最後の1行の重要性の書かれた産経のブックレビューが気になって読みに行った。 最初に、最後の1行を読み、最初の数ページをめくった。 最近の新聞のニュースや書籍で、暴力団と医師の癒着、捏造論文とその経済効果、医師あまりでのマーケット創出などを抑えていれば、ミステリーはミステリーでなくなるようだ。 それ以外にも、政治がらみの偽装食肉事件や銀行と暴力団の関係の事件を抑えていれば、構造問題は変わらない。 (普通の人は知らないだろうけど) 大衆は、本当に自分たちに貢献してくれる医師の評価ができない。 大衆だけでなく、高収入の職種や資本家階級もそうだ。 専門職のブラックボックスや守秘義務を使って知能犯罪の数々は仕掛けられる。 自分は昨今世間を騒がせている捏造論文や暴力団との癒着の揉み消しの貧乏くじを引かされて負け組医師になったので、作家転身を望んでいるが、改めて、商業的な部分とは別にどこかボランティアな部分も持たないといけないと思った。 それは、著者が引き合いに使っていた、マキャベリの本や解説にも書いてあった。 人は誰の顔を見て仕事をするべきか? 正解はないが、明らかな間違いはある。 これは医師の臨床でもよくある話だ。 | ||||
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サスペンスものに分類されると思うが、無駄な描写がなく、複雑でひねった展開も少ないので、サクッと読めるごく普通の小説。ラストだけが暗示的でちょっと面白かった。 | ||||
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医療の問題点と、その問題点を正そうとすると、どんな問題が発生するのか、の部分は充分に楽しんだ。 問題あるのは分かっていても、そこ何とかしようとすると実用上の支障が大きいんだよねえ。みたいな。 テロと黒幕は…自分的にはその部分は割とどうでも良かった。 楽しみました | ||||
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医師である里見清一先生が、将来訪れるであろう医療破綻について書かれた「医学の勝利が国家を滅ぼす」というご本を拝読し、暗澹たる気持ちになりましたが、本書は更にその状況が悪化した近未来(おそらく2020年代)の設定になっています。 患者は、高額医療を受けられる「勝ち組」と、保険料も払えず治療もまともに受けられない「負け組」に二極化され、医師も高額所得を得る「勝ち組」と、経営難に陥る「負け組」に二極化されています。 話は、消化器内科の勤務医から医事評論家に転進した浜川の一人称で語られます。浜川の大学時代の同級生・狩野が43歳の若さで全日本医師機構(現実の日本医師会?)の総裁に就任し、医療制度のドラスティックな改革「ネオ医療構想」をブチ上げます(この人、前大阪市長に似ています)。その一方、「勝ち組」医師を狙うテロ事件が連続して発生します。 浜川は、狩野のブレーンの1人として改革に関わる一方、テロ事件の調査も行いますが‥‥。 結局、強圧的な狩野の医療改革は崩壊し、医療現場の状況は元に戻ります。 随所で語られる医療現場の問題点、矛盾、不合理、腐敗、医療費の増大による財政の圧迫、地域医療の崩壊等々、今でも顕在化しているこれらの諸問題を、一体これからどうしていけばいいのか。あまりにリアルで現実的な問題を突きつけられて、ミステリを楽しむというよりも、重い読後感が残りました。(もちろん、面白くなかったという意味ではありません) | ||||
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