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囁く谺
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囁く谺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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以下の内容は本編の結末にふれます。 現代のオイディプス王物語。 神話であるはずの物語を、無理なく現代に置き換え、遠く離れた他者(記者マイケル・ディーコン)の視点から徐々に解明させていくことによって、壮大な物語に仕上げている。 また、もうひとつの失踪者事件(ジェームズ・ストリーターの方)と絡めることで、より物語は複雑になり、ミステリーとしても読み応え充分。傑作だと思う。 ビリー(ピーター・フェントン)はなぜ、あんなにも自分を罰し、苦しみ、そしてどんな思いで絵はがきにキスしていたのか。物語の全容が見えたとき、思わず涙ぐんでしまう。 蛇足ですが、アフリカの貴婦人はジェームズ・ストリーターと待ち合わせし、待ち続けている、プログラマーのマリアン・フィルバートでしょう。こんな小さなエピソードもすごく効いていて、作品に色をつけてると思う。 | ||||
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ウォルターズらしさをちょっとナナメにした感じの作品。彼女の作品はどれも安心して読める。 デビュー以来、一貫した読みやすさと曖昧で緻密なプロットという矛盾する魅力を絶やさないウォルターズ。5作目でもあり、前の作品と比べて特に衝撃的だったり、好きだったりする作品ではないが、ウォルターズ節とも言える、しつこくて入り組んだ筆致ははまると止まらないし、人間に対して希望というか、救いの余地を残していると思うのが良かった。 | ||||
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謎が謎を呼び、結末へと向かってゆく筆致はさすがだが、 いつものウォルターズらしさに輪をかけてなんとも複雑に入り組み、 読者は翻弄され、また一時も油断できないプロットとなっている。 しかし、主人公である記者のマイケルとホームレスの少年テリー、 異常ともいえる写真技師バリー、そして侮りがたい老弁護士ローレンスとの 奇妙な関係はコメディタッチともいえるほどユーモラスでホロリとさせ、 本編とは好対照の息抜きできる部分になっている。 主人公と確執のある母親とテリーの触れ合いもまた然り。 それだけにラストは物足りなく感じたが、これもアリだろうか。 内容的には、少々ごちゃまぜ感がないでもないが・・・。 アフリカにいる女性については、私も確信が持てません(笑) | ||||
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身元不明の男が、ある未亡人の敷地内で死亡。その男の正体と、なぜそこを死場所に選んだのかというミステリー。著者のデビュー作「氷の家」とすごく似た設定。違うのは「氷の家」で同性愛を匂わせる女性3人組が主人公であったのに対し、「囁く谺」は男性3人組が謎を追う。 記者、ホームレス、オタクという面子で、そのレッツゴー3匹ぶりがけっこう面白い。ウィリアム・ブレイクの引用なども含め知的に興奮させられる作品だ。 | ||||
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Mウォルターズ作品は、3作目。数年前のブームから出遅れた感もあるが、自分にとっては今が旬だったんだろうと思う。緻密なミステリーに最近ハマっているので。相変わらずこの作品も、入り組んでます。とくに(これはネタバレではなく解説にもチラと出てますが)、最後までアフリカの女性が誰なのかわからなかった。。。というか、確信もてず。すでに2回目読みだし中です。昼読み始めて止まらなくなり、夜中に読破。登場人物もご多分に漏れず大賑わいなので、分けて読むと混乱するかもしれません。成川さんの訳が他の作品共々安定していて読みごたえあります。 | ||||
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