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(短編集)
いまさら翼といわれても
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いまさら翼といわれてもの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全125件 41~60 3/7ページ
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最後まで読んでの感想ですが、この一冊は奉太郎という人物を掘り下げた一冊だと思います。 省エネ主義の奉太郎が省エネ主義をやめるためのプロローグであり、遠回りする雛からじわりじわりと進展しているえるとの関係の折り返し点だと思います。そう思うと今後の進展が気になる一冊です。 | ||||
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奉太郎が省エネ主義を始めた理由についての話や、これまで単行本ではなかった摩耶花目線の話など、登場人物への理解が深まる古典部のファンは必読の短編集。 | ||||
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短編集であるが、一つ一つの話がかなり良い その後は想像にお任せします的な感じだが余韻が残る | ||||
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短編なのであっさりしてる。けれど、読者に色々考えさせてくれる良い本だと思いました。 | ||||
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本書は古典部シリーズの中で一番充実した内容だったと思う。六作のうち二作は伊原視点の話だったがもう伊原を本シリーズの主人公にしても良いんじゃないかというくらいよくできていた。過去の作品も読み返したくなるのと同時に古典部の面々の個性を存分に楽しめるものとなっていた。 ただ、男子高校生の発する台詞にしてはどこかサラリーマンに近い印象を抱いた。個性は別にして物凄く意識して書かれているんだろうけど行き過ぎな気もしてくる。一話目の話もサラッと終わったのには驚いた。 だが全体的な面白さが揺らぐほどではなかった。相変わらずこんな華奢で読者の思い通りになる高校生活が送れたらどんなにいいか、と思える一冊であった。続編も期待。 | ||||
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本書は〈古典部〉シリーズ第6作で、6つの短編で構成されています。各作品内の時期は、折木 奉太郎、千反田 える、福部 里志、伊原 摩耶花、と古典部メンバーの4人が2年に進級して以降、おそらくは1学期内にあたります(「連峰は晴れているか」以外)。 ・「箱の中の欠落」(6月) ・「鏡には映らない」(おそらく第5作『二人の距離の概算』(5月末)以降) ・「連峰は晴れているか」(時期不明) ・「わたしたちの伝説の一冊」(5月中旬) ・「長い休日」(2年進級以降という以外不明) ・「いまさら翼と言われても」(夏休みの数日前から夏休み初日) 「箱の中の欠落」は本書のなかで一番「ミステリ」しています。一見するとドライな奉太郎と里志の関係はたがいに尊重しあっているからこそ、というのがうかがえる1篇でした。 「鏡には映らない」「わたしたちの伝説の一冊」の2篇の語り手は、いつもの奉太郎ではなく、摩耶花。安楽椅子探偵型の奉太郎よりも一般人の感性をもち、好奇心と行動力と執念をそなえた彼女は、ハードボイル型探偵のように当たって砕けろの精神で謎を追います。「鏡には映らない」では奉太郎に対する誤解をとき、「わたしたちの伝説の一冊」では第3作『クドリャフカの順番』における漫画研究会の内部抗争に決着をつけることになります。 「連峰は晴れているか」「長い休日」の2篇は、えるが奉太郎について理解を深めていく物語。とくに「長い休日」では、「やらなくてもいいことなら、やらない」という奉太郎のモットーの由来が明かされます。そして彼のそんな「長い休み」を終わらせたのは…。奉太郎とえるがお互いを意識し合う様子がうかがえて、ほほえましい1篇でした。 「いまさら翼と言われても」では、優等生えるの謎の失踪が描かれます。奉太郎をかりたてるのは、やはり彼女の存在。事件をとおして奉太郎は、えるが抱える責任と覚悟の重さ、それゆえの苦しみの大きさを知っていきます。本書のなかではもっとも苦みがある1篇でした。 全篇をとおして、シリーズいつものことながら、嫉妬、焦燥、葛藤、逡巡、不安など青春時代ならではの自意識のゆらぎがうまくとらえられています。2年に進級したことで、進路にまつわる話もからんできました。終わり方がけっこう引きずるものだったので、読了したそばから早く続きが読みたくなります。 そろそろシリーズも半ばあたりまで過ぎたでしょうか。この先どんどんと、卒業を見すえる古典部メンバーたちの内面が掘り下げられる比重が増していくと思われますが、できるだけ彼らには苦みのある結末が訪れないようにと願うばかりです。 | ||||
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個人的にシリーズで最も読み応えのあった一冊。 主人公である奉太郎という人柄の昔と変わらない根っこの部分や、成長した部分が改めてよく分かり一層好きになれました。 | ||||
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『満願』や『王とサーカス』『真実の10メートル手前 』と続けて読んでみて、どれもすごく面白かったので、ミステリの短編集ということで手に取ってみたのですが、なんとなく人物描写があっさりしていて、説明なく次々といろんな人が出てきて混乱していたら、シリーズものだということに気づきました。 3話目くらいからだいたいの人物設定が分かって来てぐんと面白くなってきました。 ミステリーというか、日常的なちょっとした謎を解いていく話で、この作品集から読み始めてももちろんいいと思うのですが、心が動かされる話も多いので、やはりある程度キャラクターをつかんでから読んだ方が楽しめるかな?、と思いました。 | ||||
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私は、自分が何かに悩んでいたり、ストレスを感じているとき、自己中心的な考えが頭をよぎることがある。 この本を読むとなぜだろう、、 とても清々しい気分になる。 この本の中では、主人公のホータロが、省エネ主義になった経緯や、不意に家族から告げられた事柄に戸惑い、将来に不安を抱える千反田えるが描かれる。 自分が今思っている考えや、理念が何に基づくものかを今一度考えさせてくれる一冊。 これをミステリーと呼んでいいの? | ||||
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アニメから入り既刊は全て読み終えています。 ホウタローはなぜ、やらなければ~というあの言葉を自負しているのか 井原はなぜ漫研をやめたのか 語られていなかった場面や過去を補完してくれています。 もちろんまったく別のストーリーもあります! それぞれの心情に触れる見えていなかった過去の部分は、読んだ後 まるで謎が解けて頭の中がスッキリした感覚のように気持ちがよかったですね、特に長い休日なんかは。 今までの古典部シリーズを楽しめた方であれば今回も間違いなく楽しめると思います。 今まで読まれていない方はアニメからでもいいのでぜひともオススメします。 ミステリーの知識や、読むのに慣れている方は楽しめる要素があるとおもいますし 私のようにミステリーは1冊も読んでいない人も問題なくたのしめますよ。 (時々ミステリの知識がないのが歯がゆくなりますがw) | ||||
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古典部一人一人に焦点を当てた物語が多くてとてもよかったです その中でも最も個人的によかったのは「鏡には映らない」です。古典部シリーズの中でも折木ファンの私にとっては最高の作品でした。 本当の折木の姿が見えたのなら一層彼のことが好きになるのは間違いないでしょう。 | ||||
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本シリーズも六作目になりました。 キャラの心情や性格を丁寧に描写してきた本シリーズ。それ故に、この六作目から読むのはお勧めしません。 そして相変わらず灰色なエンドに落ち着きますね。 短編集ということで、いつもより盛り上がりが欠けている印象です。が、伏線回収は上手いです。 なにより苦いオチが私好み。 | ||||
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氷菓シリーズは本当にだいすきで本を読まない私でも読みたいってすごく思うほどに面白いです。今回のこの本はやっぱり内容全部が素晴らしくてとても良かったです。最後の千反田えるの言葉には今まで読んできたものがどっと押し寄せて凄く凄く切なくなる気持ちになり思わず泣きそうになるくらいでした。とってもオススメです。 | ||||
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今までの古典部シリーズは面白かったが、あくまでエンタメ推理小説として読んできた。しかし今作はいろいろと考えさせられるものがあったと思う。特に表題作は終わり方やタイトルも素晴らしい | ||||
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「日常の謎」+「安楽椅子探偵」が骨子ながら、舞台を共学高校に置き ライトノベルの装いを纏うことにより、動きのある展開造り 成功している「古典部シリーズ」第六弾。 シリーズも最初のうちは正当な「日常の謎」ミステリーであったが だんだんと人の心のブラックな部分、そして若者たちの青春物の 側面が強くなっていき、第5弾6弾の短編集では だいぶ毛並みの違う展開になってきていると感じる。 しかし大風呂敷をここまで閉じてしまったら、この先、 長編の展開は苦しかろう。とはいえそれが楽しみでもある。 | ||||
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TVアニメで話題となった「氷菓」の原作である『古典部』シリーズ第6弾。アニメで放送された「連峰は晴れているか」、表題「いまさら翼といわれても」他数篇。 モヤッとした読後感は作者の上手なところか。 シーンと相まって雨に濡れたような気分。 | ||||
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「やらなくてもいいことなら、やらない。」 どうして折木がこの言葉をモットーとしているのか、その過去が明らかとなる一冊である。 この一冊を読むと、氷菓から始まる古典部シリーズで、 折木が「やってきた」こと、 折木が「やらなけばならない」と思ったこと。 そこから折木の人間性、本質を感じるようになるだろう。 私はこの一冊がシリーズ最高と言うよりも、シリーズ全ての面白さを引き上げる一冊だと感じた。 | ||||
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最初の氷菓の時伊原があんなに折木に当たりがきつかった理由が判ったのが良かった。 最後のタイトルの短編は中途半端で引っ張らず、合唱会の終わりまでと、その後の 千反田家の結末まで載せてほしかったが、まあそれでも中々読み応えがありました。 欲を言わせてもらえばコミック、アニメ、実写版映画と稼いでいるし最近書き下ろした話でも 無いはずなので最初から文庫本で出してほしかったです。 電子版の価格も日本的で不満です。(内容は☆5つですが) | ||||
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えー、ここで終わるの!続編はよ読ませて!・・・ということで低めの点数。でも面白い。古典部シリーズもついに終章にむかうのだろうか? 前シリーズ作の『遠回りする雛』は素敵な終わり方だった。このまま一気に盛り上がっているかと思いきや、タイトル作以外の、短編が続く。それはそれで日常的なちょっとした事件がおもしろい。 そして、タイトル作 神山市が主催する合唱祭の本番前、ソロパートを任されている千反田えるが行方不明になってしまう。・・・責任感がつよく、投げ出したりしなさそうな える はどこへ行ったのか。 青春ミステリー。と言っていいのか。 いいから続きを早く書いてくれー! | ||||
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里志と摩耶花のペア関係以外は、どちらかと言えば一人で道を進むべしと思っている古典部の四人が、互いの理解を深め、「居心地は悪くない」を脱して、互いに好感を持つ巻。特に奉太郎とえるは互いに何かを感じる。 謎解きの中身は比較的軽いが、読み物としてはとても面白い。 「箱の中の欠落」では、里志の求めに応じて奉太郎が謎を解く。 「鏡には映らない」では、奉太郎が摩耶花を含む中学の同級生から軽蔑された原因の事件が摩耶花によって語られ、摩耶花がその真相を解明する。 「連邦は晴れているか」では奉太郎がえるの助けで、中学時代の英語の教師の記憶に残る振る舞いの理由を解き明かし、自らの誤解を正す。えるは奉太郎に感じるところがあり、奉太郎はえるに借りを作ったと思う。 「わたしたちの伝説の一冊」では摩耶花の漫画研究会騒動での漫研メンバーの謎の動きの理由が明らかになっていく。奉太郎が中学一年生の時に書いた奇妙な読書感想文がヒントになるのも面白い。 「長い休日」ではえるに聞かれて奉太郎が自らの省エネ行動のモットーの原点を小学六年の時に遡って説明する。えるは奉太郎のコアの部分を確信するし、奉太郎も自分の変化に気づく。 「いまさら翼といわれても」では行方不明のえるを奉太郎が探し出すとともに、えるの困惑への理解と共感を表す。 「電子特典」の著者コメントにあるように、「彼らの来し方、行く末」が描かれている。 表紙の絵は「鏡には映らない」に出てくる高校の特別棟の屋上か? | ||||
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