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蒲生邸事件



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蒲生邸事件の評価: 4.12/5点 レビュー 131件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全131件 121~131 7/7ページ
No.11:
(5pt)

まるで「2・26事件」を体験した?

少年がタイムスリップして「2・26事件」の真っ直中へ。無事に現実に戻れた少年が約束の日に「ふき」の孫娘に会った場面は、切なさで一杯になります。とっても厚い本だけれど、学生さんが歴史の勉強をしながら気分転換も兼ねて読むにはちょうど良いかも?
蒲生邸事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:蒲生邸事件 (文春文庫)より
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No.10:
(5pt)

想像力たくましい作品

主題の「歴史」が作品の中できっちりと貫かれている。何事に対しても謙虚に向かい合っている。差別心がなく、人の心に敏感である。そこが感動的なのである。異論はあるかもしれないが、小林よしのりの「戦争論」と合わせて読むと、より深まるのではないかと思う。
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No.9:
(5pt)

最高傑作

今まで読んだ本の中で一番の本です。初めから終わりまで息をするのさえ忘れてしまうぐらいにすごい本です。切なさ、もの悲しさが迫ってくる感じで、読む終わったあとも何日間も本のこと感がていました。ラストでは本当に涙が止まりませんでした。
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No.8:
(4pt)

永遠の夢、タイムトラベル

宮部みゆきは面白い!と友人に薦められ最初に呼んだ本。この本の面白さは、まず、タイムスリップを通し、平和な時代に流されている我々と昭和激動期へ身を置かれた現代人の心理的ギャップ。次に、過去に身を置きながら、歴史を通して知った(何となく知った)事実から来る優越感、相手に語れない(語りきれない)焦燥感、知りつつも何もできない罪悪感等、複雑な感情交錯。そして吐かない恋。また、現代人から見る激動期を生きた人々の様々な信念への敬意と頑なな信念への滑稽さ。そういった対比が文脈に見事に織り込まれ、文章展開の妙もあって一気に読まさせてしまう一冊。自分が主人公だったらって考えながら読むとタイムトラベルへの永遠の夢が広がっていく。
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No.7:
(5pt)

タイムトラベラー

宮部さんの小説は、すごくおもしろい。この物語は、時間旅行中での、推理ドラマかな。タイムトラベラーって、こんな人かもしれない。もしかしたら、私もこんな人見たかもしれない。なんて、どんどん物語に引き込まれます。お勧めの1冊です。
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No.6:
(5pt)

せつなくせつない

切なく切ないお話でした。タイムトラベラーが歴史を変えようとしても、例えば戦争を止めさせようとしても、それは不可能なのだそうです。宮部さんは、何故それを本当に聞いて来たかのように描けるのか?タイムトラベラーが自分の存在意義を悩む一本線と、彼に引きずられるようにして戦前にタイムトリップしてしまった現代青年の恋の一本線。もちろん現代に帰ったとき、恋の相手はおばあちゃん。二つの切なさの糸がうまく絡み合って、なんとも言えない後味でした。
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No.5:
(4pt)

昭和日本人体験

明治人という表現がある。昭和人というのはまだ出てきていないが(今後も出てこない可能性はあるが)、この本を読んで平成人との対比における昭和人というのがまさにこの本の舞台となっている第二次大戦を挟んだ近辺ではないかという印象を得た。平成に生きる主人公の孝史が人生の目標をもてないでいるのに比べ、あの時代の日本人はそれぞれの身分をわきまえながらも、生き生きと生活することができた。それゆえ時間旅行者の平田と叔母の黒井もそこに居座ることにしたのであろう。日本人全員が苦労なくそれなりの目標を持たせてもらった時代、というのが戦後の高度成長までも含めた昭和のキャラクターではないかと思う。作家にとって二二六そのものは本書の主題ではなく、昭和の原点あるいは”昭和人”とい!うものを見つめてみたかったのではないかと想像している。
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No.4:
(5pt)

心温まる物語

私は歴史が大の苦手だ。しかし、この本はそんな私でも最後まで一気に読ませるだけの不思議な力がある。宮部さんの作品はどれもそうだが、人物描写が素晴らしく、特に少年少女を描く技術は抜群だと個人的には評している。だから、年少者の持つ純朴な内面や、思わず情を移してしまうようなちょっとした言動が、緻密に計算された物語の流れや人物の生きる環境と絶妙に絡み合って、なんとも言えない温もりのある印象を読者に抱かせる。この本は、主人公が「ニ・ニ六事件」が起こる時代にタイムトリップしてしまい、当時のいろんな人々と関わりながら、ある事件を体験していく物語である。平成と昭和の時代的ギャップが少年の上に重くのしかかり多いに悩むが、宮部さん独特の温かいタッチで、その少年や少年を取り囲む環境を生き生きと描いている。歴史が好き・嫌いに関わらず、歴史を知ることの意味をここまでかと思うほどの温かさで問いかけられる作品である。
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No.3:
(5pt)

SFと推理小説の融合

毎回長編には、様々な仕掛けを試みる宮部みゆきではあるが、今回はSFと推理小説の融合を試みている。それはある程度は成功しているだろう。相当頑張ってみたのだが、作品の終わり頃になってもこの物語がどこに着地するのか予想できなかった。そしていつものことなのだが、ラストが余韻深い。ラスト近くの主人公と少女との会話を私は忘れないだろう。「現代史」という「歴史的な時間」を人事のようにしか見れない人には、ぜひこの物語にある「決意」を読み取って欲しいと思う。 余談ではあるが、昭和60年の日航ジャンボ墜落事故の二日前にジャンボ機に乗った人は、この物語を読んだとしたら、どういう感想を持つだろう。
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No.2:
(4pt)

情景が目に浮かぶような.....

お馴染みの2.26事件を軸に、同じ国に住みながら、50年も前の世界では、思想や政治が違うだけでなく、空気や気温までも違うことを読者に感じさせます。 筋立てや結果を問うより、人間としての主人公の成長や、登場人物の生き様、そしてなにより主人公の恋物語の結末など、ほほえましく読むことができました。ちょっとしたカタルシスを得るにはお手軽な1編ではないかと思います。
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4167549034
No.1:
(5pt)

最高のミステリー

まずこの本のすごい所は、時代の違いをもおもわせないリアルさである。それと、その時代の情景それにその時代にいるような感情になって、時間旅行をほんとにしているような気持ちになる。それに、この作品はだいたいが事実にもとずいていて、二・二六事件を体験しているような不思議な気持ちになるだろうと思う。
蒲生邸事件 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:蒲生邸事件 (文春文庫)より
4167549034

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