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(短編集)
るんびにの子供
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るんびにの子供の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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amazon商品説明(「BOOK」データベースより)以下、 平凡な主婦の、当たり前な毎日―臙脂色のスカートをはいた、久美ちゃんが見えること以外は。 嫁と姑の重苦しい日常にちらつく、少女の影は何をもたらすのか。 何気ない暮らしにひたひたと入りまじる怪異を描く、怪談文学の神髄五編。 『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作。 ※ 2007年初版、株式会社メディアファクトリー発行。 本を読みました。 短編五編からなる。 るんびにの子供 柘榴の家 手袋 キリコ とびだす絵本 五名の賞選評がついてた。 個人としては、面白さは段々と失速していった感じかな。きっと「るんびに」が良すぎたせいかも知れないが。 賞をとったのは「るんびに」だけど、読後がスカッとしたから大満足。 どれも通じて人間の奥にある闇っていうか、生きてようが死んでようが怖いな―と改めて思う。 どの作品もそう遜色ない。それぞれ違った味で楽しめた。 「キリコ」は人間のあやふやな記憶の中にある存在、掴めない存在をうまーくホラーちっくに仕立ててすごいなーと思った。 幽霊だから怖いってわけではないんだよね。 今後も怖い、面白そうな作品が書けそうな作家さんなのかなと期待する。 | ||||
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表題をはじめ,どこか不気味で,気持ちよい気持ち悪さや,懐かしさのある短編,いいです! | ||||
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人としてどうあるべきか考えた。 | ||||
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普通の人に潜む、怒りや何かの感情がいつの間にか、 あってはならないものに変わっていく。 この作家の作品の、共通のテーマみたいなモノを、 この本の幾つかの作品には感じる。 本作のお気に入りは、「キリコ」。 言葉のリズムがいいのか、キリコっていうのは、他作品でも主人公でよくいますね。 ロクにセリフもない、キリコさんですが、 そこは作者、いい感じにザワつかせてくれます。 このキリコさんで、一冊書いてくれないかなあ、と思ったりする。 いかがでしょう?この企画。 | ||||
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5つの話から成る短編集。表題作「るんびにの子供」は、「幽」怪談文学賞の、第一回短編部門受賞作である。どれも普通と言えば普通の恐怖小説なのだが、それは安心して読めるということでもある。個性的であろうとしてか、意味もなく残酷な描写を連ねたり、或いは、若い読者に迎合するような軽薄な文体で書かれた小説より、私は余程好感を持って読んだ。 どの話も、怪異現象が怖いというより、その現象がきっかけとなって、普段は封印されている心の中の闇のようなものが表に出てくる、そうした恐怖を描いているように思う。私は「手袋」という話を一番楽しんだが、どれも面白かった。 恐怖小説の売れっ子作家らしいYYの本は、あまりに文章が稚拙で、私は耐えきれずに途中で投げ出してしまったが、この本の著者は文章力があると思う。少なくとも、私には合う。恐怖小説が好きな方にはおすすめである。 | ||||
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幼稚園に現れた女の子が結婚後も現れて義母にも見えるようになりその子を利用して義母に仕返しをしそのことが裏切った夫への 仕返しにもなる。さすがに第1回『幽』怪談文学賞 短編部門大賞を取っただけのことはある作品だった。 | ||||
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話しの流れがスムーズで今後も書いていける人だと思った。 怪談としては評されているほど怖くはない。 正直言ってありきたりな部分も多いと思う。 それでも大人が感じる人情の機微を書ける人だから、次は違った芸風のものを読んでみたい。 | ||||
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表題作は、地味で盛り上がりに欠ける作品だが、それだけに作者の力量がわかる。 この作品に賞を与えた審査員の目の高さが、他の作品を読めば理解できるはず。 どれもこれも素晴らしいが、特に最後の作品は秀逸である。 ホラーとしてだけではなく、青春恋愛ものとしてもかなりの完成度だと思った。 ぜひ作者の長編も読んでみたい。 | ||||
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怪異を書くことで、人間の「業」をあぶりだす。 大人でなければ書けない怪談だ。そして、読み手も人生経験を積んでいないと、この作品集に描かれている物語の恐ろしさはわからないかもしれない。 表題作も無感覚になることでしか自分の生活を守れない女が、怪異で気晴らしレベルの復讐に喜びを見い出す様になんとも薄ら寒い思いをして秀作だが、「石榴」と「手袋」の不気味さは砂に沈み抜け出せないが如き破滅に何をか況や。 「キリコ」は仕掛けが面白い。そして、二重の恐ろしさを含む。 「とびだす絵本」は「るんびにの子供」とは対照的に、怪異に飲み込まれる男を描き出し、女と男の本質的な違いを表現していて、作者の人間観察のするどさを思わせる。 次回作が期待できる作家だ。 | ||||
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