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ミスター・メルセデス



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ミスター・メルセデスの評価: 3.98/5点 レビュー 52件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.98pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 41~52 3/3ページ
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No.12:
(3pt)

誤植あるけど、いいか

上巻に明らかな、誤植。登場人物の名前が~
他にも誤植だよねって、とこ、複数箇所あり。
パソコンのモニタ前で作業してる人間が、会話の前後で、あれ?入れ替わってる。あれ?あれ?
ミスター・メルセデス 上Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 上より
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No.11:
(5pt)

退職刑事は泣いてるの?

スティーブン・キングの作品は、具体的で詳細なので、いつも感心させられます。
時間、場所など、5W1Hがすべて細かに数字などで文字にされているからです。
だから、本書も下巻だけなのに350頁余り。膨大な文字の集積。

下巻だけあって、巻末に近づくほど、爆弾破裂までのカウントダウン展開。
ハラハラドキドキさせられました。
やはり、キングは、いつもながらのエンターテインメントの豪腕小説家。

だけど、本書をハリウッドで映画化すれば、
ベテラン脚本家の手にかかると、1時間半か2時間以内にまとめられそう。
そんな、爆弾テロのおはなし。

下巻には、色々な自動車が登場します。
冒頭には、「白いキャデラックの霊柩車」(10頁)
「こんなちんけでちっこい日本車(スバル)」(259頁)
巻末には、「かつてグレイだったメルセデスが、ベイビーブルーに塗装しなおされている」(341頁)
「小さくコンパクトなプリウス」(341頁)

日本車の小ささ(ちんけさ)を強調しているところが、1947年生まれのキングらしい。

その頃の米国の自動車は、恐竜のようにデカかったから。
その頃の米国のコンピュータ(電子計算機)は、恐竜のようにデカかったから。
「デカけりゃいいというもんでない」現代からすると、
古い(前時代的)価値観がつい作品にも出てしまうキングは、こっけいにも見えます。

でも、本書には、コンピュータや携帯電話iPhoneはもとより、
iPadとかiPodとかiTuneなんかも登場します。出てくる小道具は新しい。

爆弾テロを未然に防いだ主人公の退職刑事は、最後の場面で、
「青は忘却の色」という詩の言葉を聞いて、ある女性のことを思い出し、
不覚にも涙を流す。

この事件で相棒となって活躍してきた若い女性との「しどろもどろ」の最後の会話。
若い女性「やだ、どうして泣いているの? あの女性のことを思い出しちゃった?」
退職刑事「イエス。ノー。両方」
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
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No.10:
(5pt)

退職刑事は、事件になると現役時代に戻る

本書は、爆弾テロのおはなし。

下巻だけあって、巻末に近づくほどスピード感が高まり、
最後は爆弾破裂までのカウントダウンという盛り上げ方で、ハラハラドキドキの連続。

スティーブン・キングならでは、のエンターテインメント的展開。楽しめました。

ミスターの名前が「メルセデス」だけあって、下巻にも色々な自動車が登場します。

「白いキャデラックの霊柩車」(10頁)
「ちんけでちっこい日本車(スバル)」(259頁)
「かつてグレイだったメルセデスが、ベイビーブルーに塗装しなおされている」(341頁)
「小さくコンパクトなプリウス」(341頁)

メルセデスって言っても、塗装車か。グレイから、ブルーに塗装しなおした中古車か。

「ちんけでちっこい」だけの日本車、という表現が、
プリウスでは「小さくコンパクト」という「ポジティブ」な価値観の言葉に変わっていた。
なんか、うれしかったです。

スティーブン・キングの作品では、具体的で詳細な「日常生活」の記載が楽しみです。
余すところなく「日常生活」が描き尽くされるので、少し冗長かな、と思うくらい。
この徹底ぶりは、スティーブン・キングの持ち味です。

後半、ストーリーが暗転した後は、「異常さ」、「非日常性」が引き立ってきます。
明暗のコントラストがきわだつ作品です。
「異常さ」、「非日常性」を書くには、退屈なくらいの平凡な日常描写が欠かせません。

同様のことが、人間表現にも言えるようです。

下巻では、主人公の「退職刑事」の書き方が面白かったです。
退職した刑事なのに、現役時代と同じ全力投球で、爆弾テロを未然に防ぎます。
バリバリのスーパー・キレモノ・デカ!

それなのに、事件が解決した途端、
この事件で相棒となって活躍してきた若い女性と話すときは「しどろもどろ」。

最後の場面。
退職刑事は「青は忘却の色」という詩の言葉を聞いて、不覚にも涙を流す。

若い女性「どうして泣いているの? あの女性のことを思い出しちゃった?」
退職刑事「イエス。ノー。両方」

おいおい、大丈夫か?

事件になると、人が変わったようにキレモノになるのに、
日常は「しどろもどろ」の頼りない、情けない、ただの男に戻ってしまいました。
「表紙」の絵をしばし見つめてしまいました。
いい本です。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
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No.9:
(4pt)

ハリウッド映画っぽい展開

上巻は比較的ミステリーな感じがあったんですが、
下巻は少しスケールが大きくなりすぎてしまったような印象。

物語としては展開が気になって読み進めていくことができるのですが、
ミステリーや推理というよりはアクション映画のような感じの展開になります。

海外では続編も既に出ているらしく、日本での発売が気になります
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
4163905170
No.8:
(5pt)

今後の、でこぼこトリオの活躍に期待!

実は、上巻の途中でもう読むのを止めようかと思った^^; 笑えない&よくわからんあちらのジョークに、のろのろと進む内容で何度寝入ってしまったことか^^:
しかし、下巻の途中からハラハラドキドキ。読み終える頃には3人のでこぼこトリオが非常に愛らしく思え、続編があと2つもあると知って幸せな気分に(笑)
〖シャインニング〗の、ぞっとするホラー味や〖11/22/63〗のようなせつない感動、という内容では無いものの、展開の読めない、軽いハードボイルドタッチな今作は十分楽しめました。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
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No.7:
(3pt)

う〜ん、微妙ですね。

面白くないわけではありませんが、1冊約2,000円の本が上下巻です。
費用対効果を考えると、人には勧めません。
ミスター・メルセデス 上Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 上より
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No.6:
(5pt)

キングファンのレビューは辛い

キングファンであれば、皆ベストオブキングの作品を持っていて、(「ザ・スタンド」に一票、異論は認めます。)
無意識にあるいは意識して、マイベストを基準にキングの新作を読む傾向があると思う。
「IT」に比べれば軽いとか、「シャイニング」には及ばないとか

虚心に読めば本作はべらぼうに面白い。
疾走するストーリー、魅力的な主人公とその仲間、まがまがしい敵
一気読み間違いなしの傑作
これがシリーズ(あと2作)と知って、欣喜雀躍することになるでしょう。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
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No.5:
(5pt)

主人公と犯人の心理的攻防が面白い

翻訳物なので、少し読みづらい部分はあるが、登場人物がまとまったページなどもあり、
テンポよく読むことができる。

犯人の心理状況や、それを煽る主人公の引退刑事との駆け引きが面白い。
下巻での展開が楽しみです
ミスター・メルセデス 上Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 上より
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No.4:
(3pt)

エドガー賞がどういう性質の賞かは良く分からんが

偉大なるストーリーテラーの過去の功績を讃えた、もしくは敬意を表した種類のもんなんだろうな。
と、思った。
「危険を承知していると思っている。だが、知らない」のはホッジズその人の事だと思った。
この内容ならこのボリュームは必要なかったと思う。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
4163905170
No.3:
(3pt)

全体から「昔っぽい」が醸し出されてる感じがする

日本人的に言うと「昭和っぽい」?とでも言えば良いか。原文がそうなのか、翻訳がそうなのか分からないけど、現代を舞台にしてるのに、「今」の感じが薄い。
老いた人が若かりし頃の事件を回想してる時の雰囲気。
読み始め↑がどうにも臭って、馴染むまで違和感があった。
取り合えず「ラブ」の要素が入ってきたトコで、「それはいいから」と思ったのと、挑発するのに「仲間」増やして怖くないんだろうか?と思った。
挑発ってのは自分1人が的になるか、仲間内を絶対に守れる自信がある時しかやっちゃならない手法だと思うんだけど…。
ちなみに500gのひき肉に2カップも薬品入れたら、犬どころか人間だって「ひと口食べて吐き出す」味になると思う。
ミスター・メルセデス 上Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 上より
4163905162
No.2:
(5pt)

ストレートに楽しめる、以上。

キング初の、ホラー要素のないクライムノベル、とのことだけど、他にもそういうのあったような?
(素晴らしき結婚生活、とかは当てはまらないのかな?)

内容は安心の安定感で、導入部からグイグイ引っ張られる。
クライムもの、サスペンスものとしては甘めの感じではあり、驚くようなツイストや
練りこまれたプロットを堪能する、というよりは物語としてのドライブ感を堪能する、と
いう手応え。最近のキングの傾向なのか、重く濃密、という感じも少なく、読後感は軽め。

(以下内容に触れる)

細かく言えば、犯人像が「いびつな家庭環境に育ち、サイコパス傾向があり、コンピューターに堪能で
バイオハザートをプレイする」と言ったようなわりとテンプレート的なつくりであったり、主人公サイドにも
パソコン堪能な味方がいて、ハッキングがうまく行っちゃって問題解決的な展開が物足りなかったり、と
いろいろ突っ込みたいところはあるが

(内容への具体的な言及、ここまで)

単純に物語のドライブ感を楽しめばいい!という突き抜けた感じはあり、
頭を空っぽにして楽しめる。
他のキング作品のいくつかのような、読後にもしっかりと爪痕を残すような感じはないが
最後まで飽きずに読めて、ハラハラもできる、ホロリともできる、カタルシスもある、
ただただストレートに楽しめる、以上!という感触。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
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No.1:
(4pt)

とり憑かれている巨匠キング

言わずと知れたホラー界の巨匠キングがなんと純粋な犯罪小説…しかも3部作を執筆。
その記念すべき始まりの書「ミスター・メルセデス」。
さらには探偵小説の最高峰であるエドガー賞までこの作品で受賞してみせた。
以下ネタバレ注意

あらすじなどは紹介に書いてあるので省くとして、まず驚かされたのはその質量。キングの長編のなかでもかなりのもの。アンダーザ…や112263と同じレベル。なのでハードカバーだと手首が疲れること請け合いだ。
肝心の内容だが…驚くほど「違和感なし」。
もっと「ハードボイルド」を気取った、読みにくいものを想像していたが全くもっていつも通りの「キング節」だった。
個人的に読みにくさナンバーワンの暗黒の塔1巻のようなものではなかったことは有り難い。(ちなみに暗黒の塔は2巻からは怒濤の展開なのでご興味あれば是非一読を)
ただ、厳しいことを言うならば、だれる所もないではない…ホッジスとジャネルの突発的な恋愛も、キングにしてはやや始まりが粗い感じはした。
どう考えても何故にジャネルがホッジスと寝てみようと思い立ったのかがいまいち解らない…だってデブチンよ?人間的な魅力もまだあまり伝わらない時点だというのに。

それをさておいても、サブキャラがなかなか魅力も意外性もあって良かった。まさかあの女性がメインに食い込むとは予想外だった。
また、この女性の母親がまあ強烈で(笑)トミーノッカーズの姉さんをちょっと思い出す。(あれほど強者ではないが)

犯人は最初から解る形式なので所謂犯人当てではないが、注目すべきはやはり得意の心理描写であろう。かの恐ろしく禍禍しいゴールデンボーイをやや彷彿とさせる、徐々に自棄になっていくあたりは流石に巧い。
読んでて良い意味でジリジリさせられる。
ただし、スリル感は著者の作品のなかでは高くなく、やはりどこか序章めいた雰囲気があった。これからさきに出る2部、3部に更なる期待を込めて☆は4つで。

キングファンなら読んでしかるべし、ただしすべてをハードカバーで買うとなるとひと財産使うはめにはなりそうだ(笑)
さらにはこのシリーズとは無関係な新作もあるらしい。最近のキングは書くことにとり憑かれているようだ。
ファンとしてはうれしい限りだろう。
ミスター・メルセデス 下Amazon書評・レビュー:ミスター・メルセデス 下より
4163905170

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