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ミスター・メルセデス
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ミスター・メルセデスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 1~20 1/2ページ
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キング好き以外もハマる傑作。ぜひシリーズで読んで キングマニアは伏線もたまらない | ||||
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定年後に如何に生きるか、生きられるか? | ||||
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アウトサイダー読了後、アウトサイダーで活躍したホリー・ギブニーと過去のパートナーホッジスの話が気になり読んでみました。 メルセデスキラーという犯人VS退職刑事ホッジスというお話。キングだけど、ホラーでも、SFでもなく。しかしキングらしい人物描写と息もつかせぬ展開で読む手が止まりませんでした。 目的のホリーは前半ではほぼ登場しないのと、アウトサイダーの時のイメージとはかけ離れた性格での登場で、多少びっくりしましたが、この後いろいろ乗り越えて、あの活躍があったんだなと残りの2部も大変楽しみになりました。後半のホリーもジェローム活躍は嬉しかった!! 今まで読んだキングだと、犯人というか、敵対するものは完全な邪悪、その理由には踏み込まず、とにかく邪悪として存在しているもの、という表現が多かったと思うのですが、今回は相手が人間ということで多少圧倒的な存在感としては薄かったかなと思います。かと言って面白くないわけじゃないんですが。そして人間であっても、その背景はただの背景として書かれており、今回のブレイディーもその成長家庭に問題があれど、言い訳とか憐憫みたいなものは感じさせないところは今までの悪の存在と一貫してるのかなと思いました...。 アウトサイダーにつながる過程では、超常現象的な内容にも踏み込んでいるみたいなので、この先の2部がまた楽しみです!!キングすごいな!! | ||||
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ミステリーでは無いように思うけど、ストーリーが面白いです。胸熱です。登場人物がみんな魅力的。このシリーズを続けて読みたいと思います。 | ||||
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爺になってからの情事、しかも妙齢とはいえ美人とはなんて羨ましい。夢のようなひと時だ。なのに突然目の前から消え去る、残酷なほど儚い。下巻を見ないではいられないではないか。文庫本で「ミスター・メルセデス」の直前まで買い溜めてきたが、一念発起で全て売却した。私以外の家族は誰も読まないだろう。私の未練だった。だが、それでいいのだ。今年が私の寿命だから。ステージ4の肝癌ならそんなところだ。 | ||||
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2021年4月キングの新刊「アウトサイダー」(とても面白いです。)の中で大活躍するホリー・ギブニーが、過去に活躍したメルセデスキラー事件に触れる場面があったことから、ホリーの過去の活躍を知りたくて、これまで未読だった本作に遡ってきました。 なるほど、「アウトサイダー」でみせたホリーの武器『ハッピースラッパー(靴下にボールベアリングを入れただけの手製の武器)』は、ここで初登場したのですね。本作を先に読んでいれば、「アウトサイダー」でこの武器が登場したとたんニヤリとほくそ笑むことができたかもしれません。 これまで本作を後回しにしていたのは、「やっぱりスティーヴン・キングはホラーじゃなきゃ」という思いがあり、「シャイニング」「呪われた町」「IT」「ペットセマタリー」といったスーパーナチュラルホラーや「デッドゾーン」「ファイアスターター」「ザ・スタンド」「11/22/63」といったSF的設定の作品なら、新作が出たら飛びつくように即座に購入して貪るように読んでいるところ、キング初のミステリーと宣伝されている本作にこれまで手が伸びなかったのです。 (と言っても、過去に「クージョ」「ミザリー」といったスーパーナチュラルとは関係ない傑作も多くありますが) 「アウトサイダー」から遡る形で本作を読むと、本書で初登場のホリーが、40代とは思えない引きこもりの少女のように描かれている点に驚かされます。「アウトサイダー」では自信をもって仕事のできる、とても信頼できる有能な調査員として描かれていました。彼女も本作やその後の経験を重ねることで、隠れ持っていた能力が表に現れ、それをいかに有効に行使するか、といったことに気づいていくことになったのでしょう。 家族から、彼女は自分では何もできない、と思い込まれ、自分自身も何に対しても積極的に行動できない状態であった彼女が、元刑事ホッジスと出会い、自分にとって大事だと思えることをすることによって自身の隠れた能力が解放される場面は、一気に目の前が開かれるような解放感があり、彼女の活躍にワクワクしてきます。 一方、本作で悪役として描かれるメルセデスキラーことブレイディーは、過去のキング作品に登場する強烈な悪と比較すると、そこまで不条理なまでの純然たる悪とまではいかず、同情すべき過去を持つ弱みもみせる犯人として描かれています。 ホッジスとホリーの登場する作品は、この後2作発表されており、ブレイディという悪もさらにパワーアップするとのことで、残りの2作品もそのうち読んでみようかと思います。 | ||||
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スティーブン・キングというとホラー、オカルト、SFのイメージがありますが、この作品は長編ミステリーに真っ向勝負したもので、67歳の執筆ながらアメリカの伝統あるエドガー賞に輝いた作品です。 つい最近、警察官を定年退職した男(ホッジス)が主人公で、彼にとって数々の事件を解決に導いた中で数少ない未解決案件がミスター・メルセデスが起こした無差別殺人事件でした。退職と同時に犯人のミスター・メルセデスからの挑発の手紙を受け取ったホッジスは、退職警官であるにも関わらず私的に犯人を捕まえてやろうと決意するというストーリー。 元警官ホッジスと犯人のブレイディが交互に一人称となり、それぞれの視点で彼らの環境や想いが描かれ、二人が火花を散らす様がスリリングです。ホッジスには自然と仲間が出来て、そのチームワークも見ものです。セクシーな熟女も登場し63歳のホッジスはますます張り切ります。この辺はスティーブン・キング自身のファンタジーもちょっと入ってるかも。 あと、翻訳の白石朗さんが素晴らしい。スティーブン・キングの名調子を上手く日本語に置き換えてくれています。 | ||||
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キングがミステリ?と思いましたが過去にも超常現象無しの物語を書いているなあと読み始めました。 個人的にはさすが御大という感じです。 円熟味を増した筆致で描かれていく日常に潜む恐怖はホラーといってもいいのでは?などと感じました。 途中描かれるベッドシーンが冗長に感じたのは濡れ場を書くのが苦手なキングならではか(笑 個人的にはキングファンは勿論今までキングを読んだ事の無い方にもおすすめしたいです。 | ||||
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最初にネガティブなことを書くと、商品説明の「巨匠初のミステリー」というところが釈然としません。 キングが超常現象や不可思議な事象を排し、人間同士がぶつかり合うドラマを書いたことをこのように表現しているのかなと思うのですが、この「ミスター・メルセデス」はミステリーというよりサスペンスじゃないですかね?ハードボイルドのテイストも少しあるような気がします。 肝心の内容的には、まず主人公であるホッジをはじめとする登場人物のキャラクター造形が実に巧みで、キングの底力を感じさせます。良い意味でのケレン味たっぷりな文章やストーリー展開もナイス。 私は個人的にはあまりぶっ飛んだ超常現象が出てきてしまうとちょっとついて行けなくなってしまうキング読者なのが、この「ミスター・メルセデス」は最後まで楽しめました。 強いていえばラストがちょっと??という感じではありましたが、続編の「ファインダーズ・キーパーズ」に続く通過点と思えば、これもあり。 上下巻、満喫させていただきました。 | ||||
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定年退職した老刑事。毎日ぼんやりとテレビの娯楽番組を眺めるぐらいしかすることがなかった彼の元に、ある日一通の手紙が届く。そこから、彼の人生は思いがけない方向に大きく動き出すのだった…。 読み出したら止まらず、上下巻を一気に読破。対決の相手は陰惨な無差別殺人犯なのに、ちょっと同情してしまう憎めないキャラ設定にしてあるのがポイント。物語後半からは予想外の人物が大活躍するなど、最後までハラハラドキドキさせられる。 もともとキングのファンという訳ではなかったが、単純に面白い小説を読んだ満足感を充分に味わえた。 | ||||
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やっと読んだキングのミステリー。 導入部分からぐいぐい引き寄せられるキング節の容赦のなさ! 主人公である退役刑事と、殺人犯の両視点から語られる行動と動機の絡み合いのうまさ。 キングは小説を読ませるのがうまいなぁぁ! 読み終わると同時に下巻を開きました。 | ||||
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読んでいて「えっ」と声が出るくらいの衝撃の展開の後。 上巻に比べて下巻の評価が落ちてしまったのは、物語の決着に納得がいかなかったからです。 ええっ!そんな!都合の良い!!と思ってしまいました。 主人公が過去の自分たちの捜査を振り返るあたりの色々は、とても良かったです。 そういう、誰の心にもある思い込みと後悔に、さっくりと刺さる事を物語として書くからキングが好きです。 続編も読みます。彼ら3人が活躍していくのかなー。楽しみ。 | ||||
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キング初(!?)のミステリー って事で買いました 単行本は重くて腕プルプルしちゃうし 文庫にしても嫁に「邪魔」って言われそうだし Kindleって便利ね こっそり買って、明細で怒られる さて あらすじは ある日の早朝、職安に並ぶ人々の列に 一台のメルセデスか突っ込んできた! 次々に轢かれてゆく 多数の死傷者を出し 犯人はそのまま逃げ去り 現場を指揮していた 担当刑事は事件未解決のまま退職 退職して脱け殻になっていた元刑事に 挑戦的な手紙が犯人から届く 「犯人を捕まえてやる」 と、息を吹き返えす いやぁ、文才がないんで 魅力が伝わらないなぁ 面白いですよ! 作中に他のキング作品を思わせる表現が あったりしてね、そんな事でも楽しめます とりあえず犬が心配 犬ー! 大丈夫か!?犬! にげてー 疾風怒濤の後半を待て!! | ||||
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本当におもしろいです。映画を見ているように次の展開が気になりますし、さすがの表現力で犯人さえ憎めないでいます。 | ||||
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翻訳が読見づらいってレビューを書いてる人は、普段よほど簡単な文章しか読んでいないのでしょう。序盤からキングらしい重厚かつリアリティにあふれた描写で話に引き込まれていきます。 まだ途中なので読了したら追記しますが、とりあえず肯定的なレビューが少ないのが残念だったので投稿します。 | ||||
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スティーヴン・キングのミステリーというだけで、面白いに決まっている。そして、その期待がそむかれることはない。 退職した刑事が、未解決の事件を追う。追われる方も、最初から登場する。そこに、からんでくる人々。なんとなく、展開が見えてしまう部分もあるのだが、さすがに、そういう部分があっても、緊迫感はなくならない。 | ||||
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久しぶりのキングです。20年ほど前にマイキングブームがあって、片っ端から読みまくっていました。 そのうちにキング以外にもモダンホラーとかサイコキラーみたいなものがやたらと出てきて、しばらく遠ざかっていました。そんなキングがミステリーを書いたというので手に取ってみました。 面白かったです。いつものように登場人物の背景(生育歴やこれまでの人生など)や日常の描写がしつこいぐらい書かれています。ただ、それがあるから後の展開が胸にくるんですね。ただし以前のキングに比べて濃密度は若干下がっている気がします。上巻はそんな感じでたんたんと、下巻は徐々にスピーディーに、特に後半は爆発物とロックコンサートがからんでくるあたりからは、ハラハラドキドキです。会場に家族がいて更にサスペンスを盛り上げます。スマホは繋がらないし。うまいですね。しかも犯人は自爆する覚悟です。自爆させちゃいけない(犯人を捕まえるて事件の背景を主人公たちがちゃんと知る。それが示唆される終わり方にしてほしい)と思うので、エンディングの難易度は上がります(あくまでも自分の中で、ですけど)。 あと、ホッジス元刑事、名探偵って感じではぜんぜんなくて、どこが魅力なのかよくわからないのに意外とモテます。60過ぎなのに不思議です。ラストの肝心なときにも役に立たないし。続編は大丈夫なんでしょうか。あと、ぜんぜん関係ないけど向こうのロックってくだらないことを歌っているんだなぁ。ティーンエイジャー向けのバンドだからですかね。Jポップや日本のロックバンドの方が詩の内容が深いと思います。 何はともあれ面白かったので、これをきっかけにキングの最近の作品を読んでみようかなと思いました。 | ||||
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は、まさかこの内容を参考にしてないよね?というほど状況、ストーリーが似ている。キングの洞察力に参りました、今回も。 | ||||
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この小説は、犯人の謎解きはなく、犯人とそれを追う元刑事の行動が時系列で描かれている。 主人公の元刑事は、太っていて、あまりパソコンには詳しくないので、スピード感あふれるサスペンススではないが、犯人を挑発するメールなど相手の術に乗らないことは心得ている。 犯人も猟奇的ではあるが、同情すら覚えるような身の上だ。 アメリカの日常とはこんな感じなんだろうと感じさせてくれる小説でもある。 | ||||
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スティーヴン・キングは最も多く読んでいる現代作家だが、『悪霊の島』以降、読むのをやめていた。それ以前の邦訳は全て読んでいる。 21世紀になってからの小説、『ドリームキャッチャー』『回想のビュイック8』『ダーク・タワー』の後半、『セル』『リーシーの物語』そして『悪霊の島』などが今ひとつという感じだったせいか、あるいはこちらの読書の姿勢が変わったせいか、ともかく『アンダー・ザ・ドーム』『11/22/63』『ドクター・スリープ』『ジョイランド』はパスしてしまった。 本書を読もうと思ったきっかけは思い出せない。だが心底面白く熱中できた。過去の、圧倒的といっていいスティーヴン・キングの傑作群の記憶があるため、途方もない賛辞は控えたいものの、これだけの面白さがパスした小説にあるなら、これからでも読んでもいいと思った。 上巻を二日、下巻を二日で読んだが(その早さで読まずにいられない面白さだ)、そのあいだに下巻の巻末にある「訳者あとがき」を読んだ。感興を削がない抑えた内容だが、主人公たちを見舞う運命をふくめ、微妙に下巻の展開を推測させてしまうことが書かれている。完璧に白紙状態で後半のフィクションの世界を生きたい人は読まないに越したことはないが、私自身この程度なら気にならない。 個人的に最も評価するキングの小説は『ペット・セマタリー』『IT』『ザ・スタンド』あたりだが、それらと最新の(といっても、すでに本作の後に数作の長篇が書かれている)この小説を比較すると、どうなるだろうか。 ある種のキングの小説はエンターテインメントのかたちをとった純文学だと思う。「純文学」のほうが上だと言いたいわけではなく、『ペット・セマタリー』のような小説には二つのもの、圧倒的な面白さと、サリンジャーなど目じゃない戦後アメリカ文学史に高くそびえる圧倒的な小説としての凄さがあると言いたいわけである。 本作は面白いが、『ペット・セマタリー』にあったものは欠けている。だが面白い。 | ||||
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