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十二人の死にたい子どもたち
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十二人の死にたい子どもたちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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冲方氏の作品は実は初めて。 映画化されている模様で、ローティーンからヤングアダルト向け小説の印象でした。途中までやや単調な印象も、最後のツイストはなかなか良かった。そのツイスト含め、ティーンに向けたメッセージ色の濃ゆい作品か。 ・・・ 済みません。結構批判じみた物言いになりそうです・・・。 実は個人的にあまり読み口が良いとは感じませんでした。というのも、やはり12人をそれぞれ特定するのがなかなか簡単ではありませんでした。 解説によると12という数字が過去の映画作品へのオマージュになっているようではありますが、文章でありありと12人個々の性格を理解するのは私には少し難しかったです。結構イけた(理解した)と思いますが、最後2人くらい、印象が今一つ(混合して)でありました。 その点では、映画化してヴィジュアルで印象付けを行うという戦略は、よりよく作品を理解してもらう上では良かったのではと思います。 ・・・ そしてもう一つ。リアリティが個人的に感じられず、ちょっと没入しづらい感じでした(自殺話にリアリティがあったらそれこそ怖い、というのもありますが)。 12人の自殺したい子たちがローティーン(一番若い子が14歳)というのは、可能性としてはあるかもしれませんね。ただし、彼らが廃病院に一堂に会し、これから自殺するべく準備し、そのさなかで起きる議論、というのはこれまた現実感が少し感じられなかったです。 私のようなくたびれたおじさんが、仮にも消えたいとき。それは「もうやだなあ、疲れたなあ」と思い、自分で苦境を改善する余地がないとき、そのような状況が永遠に続く(かのように思える)とき、とか、そういうときです。 若者ならば、その時辛いのは分かるのですが、「あと数年たち、親元を離れれば、自由に生きられる」と思ってしまうのです(不治の病の場合は除きますよ)。だって、ほら、君たち、議論する気マンマンじゃないですか。そのエネルギーがあれば、世界は変わるかも、とかおじさんは少し感じます。 もちろん、中学生・高校生の時は、ちょっとしたことで傷つき、恥ずかしさのあまり死んで消えたくなることもあるとは思います。そうしたことも十分斟酌しなくてはいけません。その点ではおっさんがとやかく言う話ではなく、ターゲットと思われる中高生あたりの若者が読むべき本なのだと思います。 ・・・ ただ、最後の終わり方は、(多少陳腐?な風合いもありつつも)良かったと思います。 細々と内容は述べませんが、そこに私はコニュニケーションの偉大さを見ました。個人の考えは意外に偏狭で、喋ってみると実は(他人からして)全く問題でないことも多いですね。言った本人も他人に話してみたら「あれ?ほんとだわ。全然大したことないね」と当の本人がすっきりしてしまうこともあるわけです。 そのような解決法を提示するかのような結末・コニュニケーションの力を、大人も子どもも再認識してもらえると、将来はちょっと明るくなるかもしれません。 ・・・ ということで初めての冲方作品でした。 結末のツイストが良かったので、本嫌いな新大学生の息子にまずは押し付けて反応を見てみたいと思います。その後高校生の娘にも押し付けてみたく。ああ、でもちょっと厚めなんですよね。本嫌いには微妙な厚さ。やっぱ映画を先に見せた方がいいかな?? | ||||
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Amazonプライムで映画を見て 原作を読もうと思って購入 ストーリーが大体わかってても 本で読むとそれぞれのキャラが入ってこない。。。 私が歳をとったからなのか あまりダラダラの展開が苦手になってきました ストーリーは面白いのは間違いない | ||||
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やっぱりオチがどうしても…キレイゴトに感じてしまった。結局、皆がああいう結論になるかな? 自殺に対する強い意志を持った人達なら、話し合いの途中でもうもどかしくなるはず…。 | ||||
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如何せん長いですね。例えるなら、30分弱のコ〇ンアニメを無理矢理2時間に引き伸ばしたようなものです。 問題が出た、みんなで悩む、解決した、また問題が出た…の繰り返しでだんだんと気持ちが萎えてきました。 キャラの掘り下げについてですが、どうも推理に埋もれてしまっている印象です。感情移入がしにくいです。 中盤〜終盤に掛けては、死ぬのか?死なないのか?どっちなんだ!と思わずナナメ読みしてしまいそうなほど退屈な議論が展開され続けて少し辛かったです。 盛り上げてきた割には、凡庸な終わり方だな…と言った感じです。あの流れでどんでん返しがあったら熱かったのですが…。 読み終わってもあぁ、よかったね。程度の感想しか出てきませんでした。 名前が刺激的でこちらが一方的に期待していたことも考えて、★3とさせていただきます。 | ||||
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サンプル読んで買おうかと思い、その前にレビューを見たらネタバレしている人がいて一気に買う気が萎えました。せめてネタバレと書いてほしいのですが、マナー違反では? レビューは購入の参考にする場所であると思うし、面白くないなら面白くないでいいですが結末をそのまま書くのはどうなのでしょうか?レポートしましたが、レポートの内容もある程度細分化して欲しいものです。ミステリーのネタバレは本当にタチが悪い。 | ||||
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映画上映に便乗し、中学生の息子が欲しいと言っていたので、中古品で購入しました! 内容は難しいとのことでした。 | ||||
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賛否両論あるようですが、ミステリー好きとしてはそこそこ面白く読みました。 ただ、綾辻さんの館シリーズなどとは違い、見取り図まである建物を活かしきれていない感と、肝心の13番目の移動経路や方法についてはちょっと無理矢理感がいなめない感じがしました。エレベーターを4階で止めておいた理由も、結局釈然としません。 まあ、犯人(と呼んでいいかわかりませんが)が判明した後に、その人が登場した描写を読み返してみましたが、ちょっとこの書き方は反則(読み返しても心理描写が犯人としてしっくりこない)なんじゃないか…と思いました。そらから急に提案された待ち時間制度とか、ちょっと唐突で違和感。 謎解きミステリーと人間群像劇のちょうど中間あたりで、どっちとしても中途半端。 とはいえ、退屈はしませんでし、ワクワク読めました。世の中、もっとつまらない小説いっぱいあると思います。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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読み初めは何とも言えない不可解、奇妙さにゾクゾクしながらページを捲りました。 12人の登場人物は個性的で読み進めるうちにキャラ立ちしてくれる子が多かったです。ただ、それでも男の子でかなり終盤までこの子はどの子だっけ?と区別するのに苦労した子もいました。 突出したキャラクターである5番の頼もしさと憂い、憎まれ口で粗暴さも見せながら面倒見が良い10番、そして何より11番の明るさには読みながら笑わされたし、7番の冷静を装った攻撃性や6番の蝙蝠からの徹底的排除を目論見ながらも己の浅慮さを披露するだけの魅力のなさ等、面白かったです。 肝心のミステリーとしては謎の0番の移動経路がややこしすぎて途中で理解するのを止めました。書き出しながら読むのも面倒臭い。 ミステリーならきっちりと経路順にまとめた説明が欲しかった。 また、0番の移動に加担した人物が何故そんなに早くに集合場所へ来ていたのかも不明だし見ず知らずの他人が4階まである建物の屋上でたまたま0番の到着を目撃するのも都合良すぎだと思いました。 車イスで歩く見込みのない人にも靴やスリッパ等を履かせるのは社会性云々よりもまずは足の保護が目的だし、介護に携わったことのない素人が生死関わらず人を車イスから他の物へ移乗させるのは簡単ではないし、ましてや不安定な物に乗せて落とすなんてあり得ないと思いました。不安定な状況なら一層落とさない様に注意するだろうし床に落とした後に抱えあげるのは体力的にも難しいです。0番の状況で物語の初めから終わりまで呼吸器も外されて放置とはそれだけで亡くなるのでは、とも思いました。 等々、作品で使用する小道具の車イスやそれを使用する人の状態や生活などの勉強が不足する作者の作品は整合性に欠けます。 | ||||
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いまいちよく分からないまま進んでいき、いつの間にか終わっていました。 いちばんの問題は登場人物の多さです。 12人の怒れる男のパロディなのでしょうが、元ネタは映像だから成立したのであって、小説だと誰が誰やらわからなくなります。 頑張って一人一人を個性的にしているのはわかるが、それでも分かりづらい。 あと人物が多いせいで無駄に長い。 トリック?も、四階建ての建物を行ったり来たりする感じで、分かりづらい。 とにかく全体的に分かりづらい。 良い点を挙げるとすると、重い話だが読後感は良かった。 読んだことを後悔するほどではないが、読んで良かったというほどでもありませんでした。 | ||||
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全体として面白かったけど、トリックの部分が納得いかないんで-1減点。 価格もちょっと高いかなってことで-1減点。 ですが、面白いか面白くないかと言われたら「面白い小説」なんで、迷ってる人は買っちゃいましょう! | ||||
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タイトルに惹かれてこの本を購入される方は、何かしら生きるということに想いがあって読む方が多いと思います。 私自身もAmazonのお客様と全く同じ感想を抱きました。 生きることは良いことを前提とする内容で書かれており、何故そうなのか。の過程がすっぱ抜けている印象を受けた。 ただ、読み物としては普通に有りだと思います。 生きるということにスポットを当てて期待すると残念と思います。 | ||||
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廃業した病院に集う12人の少年少女たち、彼らの目的は自ら命を同時に絶つこと。しかし、その場所には既に一人の少年が横たわっていて、この問題を議論せざるを得なくなり、みんなが疑心暗鬼に陥り始める。 閉鎖した空間で、各々事情を抱えた者同士が感情をぶつけながら、事態を推理してく展開はミステリーファンにとっては、たまらない設定なのですが、その分ハードルがグンと上がってしまいます。 常時冷静な会の主催者、探偵役の少年など配役の絶妙で、ミステリーの雰囲気たっぷりですが、一方盛り上がりには欠ける印象でもうひと悶着が欲しかったと思います。ただ、ラストは工夫がされていて、少年少女たちの切なさや希望が良くマッチしてました。 | ||||
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ネタバレを少々含みます 前提に置きますが私は読み物を読むときは作者さんの考え方も考察しながら読んでいく人間です。 ストーリーや終わり方は結構あるような感じです。読みやすく面白いのでゆっくり読んで三日程度だと思います。 題材に惹かれ最終的にどうなるのかと気になり思い読みましたがそんなにダークな表現もなく思わずそんなことで?と思ってしまう描写も多いです。恐らく子ども達が中心のお話だからとは思いますが 重たい小説ばかりを読んできた方からしたら少し物足りなさを覚えるかもしれません。実際に私にはそうでした。 実はこのお話のなかでとある少女が反出生主義という主義を主張しているのですが、その主張がお話のなかでことごとく否定されていて更にはずれた考えだと物語のなかで書かれてあります。 本当に個人的な意見になってしまうのですが、私もこの主義の考えかたを持っていてお話を読んでいるなかでひどく悲しい気持ちになりました。 勿論他人に押し付けるつもりはないですが、そんな考えの人間はこいつ以外ほとんどいない!というような表現も本にあり、この本を読んでいてお前はマイノリティだ!こういうやつはおかしい!と押し付けられてるような感覚に陥り今現在かなり落ち着きがないです。 結局はこの本も生は素晴らしいと唱うような本でした。死を肯定する物語ではなくやっぱり生きてた方がいいよね!みたいな今まで読んできた本にもいくらでもあった主張が、何か期待をして読むものではないと思いました。 尚これは私の感想であって他の人には違う感じ方もあるので興味がおありでしたら他の方の意見もご参考になさってくださいね | ||||
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初っ端に12人分「〇番が〇〇で、この子は〇〇(←特性)の子で」を、入れるのが多少面倒でもあった。 時間差系の推理は嗜好的に余り興味がなく、検証して納得するより「そーなんだー」で流し読んでしまう。 ヘンな部分がヘンにヒットして「え?自殺でも今1年で保険金おりるの?」とか、「いや、車いすでも靴履くのは、雑に押されるとつま先色んなトコにぶつけられて怖いからだよ。ついでにフットレストに靴下だけだと冷たいのよ」とか、アンリ説(ちなみに自分は割と賛成)はそう言えば「続・あしながおじさん」でもあったなあ、とか「先天梅毒だと、まずは口蓋裂口唇裂じゃないかなあ」とか、読書中色んな方向に「思考を脱線」させながら読んだ感じでした。 むしろ「この後」への想像が広がった。「坂道下るだけ」のシンジロウ君がこんな賢明な少年で、これだけ面倒見よいんでは、色々頼られる。頼った子たちは彼の存在を「喪失」した時どう耐えるだろう?とか、自首した後の処分は?とか、階段から落とされた本人が納得してても、お前「相談」なんかする立場じゃないだろう、とか、読後暫く「その後」を想像するのが忙しかった。 ↑だったから楽しんだんだと思う。 | ||||
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GIVE UP. 12人もの登場人物が一斉に出て絡むのは私は無理。 映像ならついて行けたかも。 映画で是非見てみたい! 集団自殺の会場に到着した12人の青少年。そこには、既に1名(13人目)がいて死んでいた。というところから、始まる謎解き。 | ||||
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なんとなく結末が途中から見え始めた割に終わりになかなか 辿り着かず遠回りしていて文字数稼ぎみたいなところが飽きます。 なので、読み終えた時にスッキリというよりもやっと終わった、という感じです。 全体の6割に凝縮して余分な描写をカットすれば楽しい本になると思いました。 | ||||
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『著者初の現代長編ミステリー』とあり,確かに事件とその究明が行われるのですが, ミステリーを読んでいるというよりは,そこに集まった少年少女はなぜ死を求めるのか, そしてどのような『選択』を下すのか,命と自身を問い続ける若さゆえの物語に感じます. また,十二人での話し合いを中心に回しながら,合間合間で個々にも焦点が当てられ, そのしっかりした描き分けや,それぞれが抱える背景には社会の縮図が垣間見えるよう. ただ,誰が誰で…とはならなかったものの,やはり番号付きの人物一覧はほしかったです. 一方,事件の真相については,その人数と目の前に散らばる不審点が多すぎたせいか, 終盤の推理パートが長くてゴチャついてしまい,十二人の動きを整理,並べ直す様子も, 意図的なのか複雑化を招いており,気持ちのいい解決とはいささか遠い印象が残りました. そして,話し合いと集いは,おおよそ予想通りの結末となり幕が引かれるわけですが, 子どもたちが見せる真剣さや醜さは,内容の差はあれ大人の世界でも大きくは変わらず, きっかけと意識の変化は,かつて彼らと同じだった大人たちにこそ響くのかもしれません. | ||||
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