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(短編集)
月輪先生の犯罪捜査学教室
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月輪先生の犯罪捜査学教室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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“名探偵月輪シリーズ”スピンオフの短編集……あれ? こっちの方がダンゼン面白いよ! 全四編収録の短編集である本書。今回は杉山潤之助の手記という形式ではなく、ふつーの三人称小説として物語が進んでいきますので、読みづらさがすっきり解消。長編ではあまり有能には見えない月輪龍太郎も本書では素人大学生の指導教官という役まわりでして、ちゃんと優秀な名探偵であります。目立ちたがり屋で人を食った月輪のキャラクターも、今回の役まわりには上手くマッチしていたのでは。 そして、本書の真の主人公は三人の受講生たち。まあ捨て推理要員なのですが、彼らのトリオ漫才と推理合戦が実に楽しく、月輪よりも、この人たちがよっぽど面白さを牽引しているんであります。 難をいえば収録各編の出来不出来にばらつきがあることと、最後の謎解きになって初めて提供される情報が頻繁に目につくということでしょうか。本格ミステリという点ではやや辛い採点に。それから最長のボリュームの「異人館の怪談」ですが、長編の『黒龍荘の惨劇』とネタがかぶっているのはいかがなものか。おまけに中編サイズのおかげでこっちの方がずっとすっきり内容がまとまっているという結果に…… 収録作中のベストはバカトリック気味の真相に、捨て推理の噛ませ犬なのに受講生たちのいかにも名探偵風な堂々たる推理の披露っぷりの三連打が実に素晴らしい「舞踏会の密室」。そして、巻頭作「高楼閣の失踪」で披露する松坂の明後日の方向の推理が一発ネタ気味ながら最高。 | ||||
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評価が高かった黒龍荘の惨劇などの明治時代を舞台にしたシリーズ それのスピンオフ的な短編集です 時系列的には黒龍荘の惨劇と海妖丸事件の間 探偵の月輪龍太郎が帝国大学で犯罪捜査学の講義を持ち、その受講生の3人の帝国大学生と実際に起きた犯罪事件を捜査する展開です 月輪先生と高楼閣の失踪、月輪先生と「湖畔の女」事件、月輪先生と異人館の怪談、月輪先生と舞踏会の密室の4作品 月輪龍太郎と3人の帝大生の推理のやりとりが面白く、明治時代ならではのトリックには感心しました 中でも月輪先生と異人館の怪談は良くできています 続編も可能な終わり方ですので、続きを読みたいですね 月輪の相方氷川蘭子に色目を使っていた3人の帝大生 月輪と蘭子が結婚したのを知ればどうなるか是非とも読みたい | ||||
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