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ラスト・ウェイ・アウト
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ラスト・ウェイ・アウトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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裏表紙などのあらすじを読むと、いかにもサスペンスフルな物語を思い浮かべてしまうが、そういうタイプの小説ではなかった。 主人公が経験した(と思っている)不可解で恐ろしい出来事を、どこまでが現実で幻覚なのか、実際に起こった事件との関わりは何なのかを、本人や医師が分析し解き明かしていくという話。 精神病患者の精神状態は、実際にこういうものなのかもしれないと思わされる心理描写は上手い。 虚実入りまじり、幻想的とも言える展開で進んで来た物語は、意外にも堅実にまとまった結末を迎える。 そこで判明する過去の事件も、ミステリとしては極ありきたりなもの。 もっとアクロバティックなオチを勝手に想像していたので、これにはやや物足りなさを感じてしまった。 おびにある「世界が揺れるラスト1ページ」は、いわゆる考えオチで、無くても特に問題はないし、個人的には「もやもやが残るラスト1ページ」だった。 ここは、好みが分かれるところかもしれない。 2人の医師同士の、応援する気になれない恋愛の駆け引きのエピソードは、本筋には全く関わって来ないのでいらなかったと思う。 中盤の200ページあまりは精神分析にほぼ費やされるなど、やはり、この内容にしては長いと感じる。 ストーリーはよく練り込まれているし、試みとしての新鮮さはあるけれど、価格とページ数に見あった満足感は得られなかったので、星ひとつ減。 段落ごとの人物の視点の統一という、現代の小説の基本ができていないため、誰の視点の文章なのかが分かりにくく読みづらかったので、星もうひとつ減。 | ||||
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