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ロジャー・マーガトロイドのしわざ



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ロジャー・マーガトロイドのしわざの評価: 3.25/5点 レビュー 8件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

ただの凡作

推理小説的にどうかって言うと、レビュー書いてる他の人達の指摘が、大体その通りです。
なかなか面白い側面とおバカな側面が入りまじってる感じで、まあ推理小説なんてレベルは様々でピンキリですし、これはとりあえず普通のレベルすね。

そもそもギルバート・アデアって、ロジックだのトリックだのって理屈で勝負できる作家じゃないでしょうし、せいぜいトリックはそこそこ、ロジックはダメってタイプの人だと思います
(この人が本気で論理に関心持つとは、到底思えないですもんね)。

だから、『閉じた本』で展開したような、そういう足りない面を補うブラックユーモアでも爆発しない限りは、平凡な推理小説しか書けないのはミエミエなんで、ブラックユーモアにだけ期待して読みました。
でも、閉じた本に比べるとびみょーでした。まあ、「普通の推理小説書いても、そういう下品な黒い笑いはちゃーんと書くわけね」と、ちょっと思ってニンマリする程度です。

ストーリーも、平凡な面白さに過ぎないって感じすね。まあまあ楽しめるとは思いますけど。
推理と言いストーリーと言い、全てにおいて凡作って意味で、☆3。
ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)Amazon書評・レビュー:ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)より
4150018081
No.2:
(3pt)

ポストモダン本格推理小説は二度読まないかも・・・

1935年、ある屋敷が雪で閉ざされ、殺人が発生、元警部が捜査を始め・・・というストーリーの推理小説。
あのポストモダン評論家のアデアが本格推理小説?というので若干驚きつつ、若干期待して本書を手に取りましたが、私の場合期待が高すぎたようです。解説の若島教授の指摘を参照すると所々本格推理小説へのオマージュやパスティーシュになっていて凝りに凝った作品だというのは納得できますが、余計な情報を取っ払って純粋に推理小説として読んだ場合、単に殺人が起こって、やがて大団円に向かうでけで、読者を驚かす仕掛けのような物がなく、暇潰しにはちょうど良かったですが、少々食い足りない感じを受けました。同じような著作にニコルスン「装飾庭園殺人事件」やマコーマック「ミステリウム」がやはりミステリの体裁をしたメタフィクション風の小説として面白かったので、アデアにも似たような現代性の期待をかけてしまい、それでこういう読後感になりました。一寸、眼高手低に思いましたが他の方はどうでしょうか。

まぁ普通の本格推理小説を読む気で読めばそれなりに楽しいでしょうが、私はちょっと・・・という作品でした。再読するかどうか、人に勧めたくなるかどうかは微妙です。
ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)Amazon書評・レビュー:ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)より
4150018081
No.1:
(3pt)

なぜいま

Gilbert Adairの『The Act of Roger Murgatroyd』(2006年)の翻訳。
 だいたいタイトルから分かるとおり、『アクロイド殺し』をモチーフにしたミステリである。と思うと、いきなり乱歩っぽさが出てきたりして、びっくりさせられる。
 アガサ・クリスティーの全長編66冊を読破してから書き始めたということで、密室、雪で通信も交通も断たれた屋敷、元名探偵、いずれも一癖ありそうな登場人物たちと、舞台だてはいかにも。小ネタも多い。
 そこに、半分はパロディ的な解決が接合されている。試みとしては充分に面白いものだと思う。ただ、ミステリとして評価するといわれれば、答えはノーだろう。いま、これをやることの意味が分からないし、小説としての面白さもいまいち。
 また、翻訳が良くない。
ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)Amazon書評・レビュー:ロジャー・マーガトロイドのしわざ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ1808)より
4150018081

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