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ヒッキーヒッキーシェイク
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ヒッキーヒッキーシェイクの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全39件 21~39 2/2ページ
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爽やかな読後感。人間てものに絶望しなくていい、って気になってくる。細田サマーウォーズのイメージに引っ張られる瞬間も少なくないが、そのあたりも著者の計算なのかな。うん、好きですよ。 | ||||
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ひきこもり&不登校経験者なのでグサリと刺さる所も有りましたが、登場するヒッキーズと彼等を繋ぐカウンセラーが巻き起こすささやかな奇跡に胸が熱くなります。その奇跡には若干傍迷惑な所も有りましたけど。軽快なサウンドで楽しませてくれる音楽の様な素敵な物語でした。最後の一文から、無数の読者達の中で彼等の物語が展開していくのだと思うと、また面白いですね。 | ||||
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タイトルや内容の紹介通り 引きこもりの少年少女おっさん他が怪しいカウンセラーの詐欺師に引っ掻き回され巻き込まれていくお話しです。 登場人物の家庭環境、話し方、考え方、病状細かい描写が繊細で丁寧 まるで現実の人物かと思うほど匂い感じられる小説です ただ、漫画アニメ映画SFあるあるインターネット上のハッカーの設定がいきなりファンタジーです よくある天才ハッカーが登場し繰り広げるバトルや展開部分だけがちょっとラノベ調 お話しの盛り上がりとまとめとして悪くはないですが少し惜しい 不気味の谷超えやその解決方法などは上手く現実的でもあり見応えするのに このハッカーの存在部分のリアルな嘘をもっと煮詰めて欲しかった いやハッカーとかが出てくる荒唐無稽さは好きなんです ただ描写がここだけいきなりふわっとしているのが気になるんです 他が完成されてる故に お話しの設定、登場人物、骨組み、展開、所々にある名台詞 これを使ってシリーズ化やメディアミックス展開が出来るであろうと思う位に面白い作品だと思いますが その一点だけ気になったので星をひとつ減らして星4で ただ購入を悩む人にはとりあえず買っておけとオススメ出来る作品です 惜しいだの愚痴が出るくらいには前のめりに本当に面白い作品でした | ||||
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素晴らしい読書体験でした。 この物語には、エンタメ性を重視した親切な展開もなければ、ストーリーの装置として用意された単純なキャラクターもいません。 独特の語り口とセンス、不意に挟まれるユーモア、簡潔でいて鋭い描写……最初は少し戸惑いましたが、物語が終わる頃には、登場する彼らが自分の友人であるかのように身近に感じられ、胸が満たされました。 この手の題材でよく目にしがちな、押しつけがましいポジティブなメッセージはありません。ひきこもりに対する感傷的な表現もありません。しかし、読み終える頃には確かな希望を与えてくれます。個人的に、このような不思議な感覚を味わったのは初めてです。 現実は物語のように上手くはいかないでしょう。けれど、少数派の人々の背中をそっと押してくれる、あるいは寄り添ってくれる作品だと思います。 私にとっては、この物語こそが他ならぬ"ハートの9"でした。どうか必要としている方々の手に届きますように。 | ||||
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ヒキコモリ4人が、カウンセラーの導きにより、 あるプロジェクトに協力して挑み、自ら一歩踏み出すきっかけをつかむ。 というあらすじから想像されるような、暑苦しさや説教臭さはみじんもない。 ヒキコモリたちの過去と現在、プロジェクトの経過など、 おそらく必要最小限の、無駄のない言葉を積み重ねて描かれる。 とはいえ決して味気ない物語ではない。ヒキコモった事情には、 逃げ場のない所で同調圧力を受ける違和感や息苦しさが端的に描かれ、 くどくはないのにしっかりと胸が痛くなるし、 謎のカウンセラーJJの本心を解き明かすミステリーのスリルも上々。 ただ、濃厚な物語の筋や詳細な人物描写をこってり味わって追体験したい、 というのをお求めの方には、あっさりし過ぎているかもしれない。 でも、それは本作の魅力の裏返しではないか、とも思う。 本作で最も楽しめたのは、音楽を聴いているような読書体験そのものだった。 明らかに文章のテンポが速くなったり遅くなったりするのが感じられて、 身を任せているうちに結末まで連れていかれる快さだ。 なるほど無駄な言葉、説明をそぎ落としてこそだと納得した。 | ||||
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タイトルは私自身のことですが、そういう人多いんじゃないでしょうか? たまに読むとしてもわかりやすいもの。勧善懲悪の痛快な展開とか。手軽に読めてちょっと気分がスっとしたりする。あとは映像化された作品(ある程度の万人受けが保証されている)とか。 正直なところ難しいものは良さがわからない。「わからない」自分の感性がすごく残念で、劣等感がある。 そういう私がこの本を読んで感じたことです。(騒動は知っていて、応援の意味もあって買いました) まず難しい、わかりにくいと感じることはありませんでした。場面転換の多さも「温室てことはセージか」と慣れてきます。 ストーリーも楽しめましたが、何より登場人物がとにかく魅力的です。癖だらけで面倒くさくて「いい人」なんてほど遠いのですが、描かれる人物に読者それぞれが何かしらの魅力を感じるのではないかと思うのです。 JJが圧倒的でしたが、私は文太も好きでした。結局は「いい人」ということなのかもしれない。 「象。ふぁっ」のあたりから、これは映像化したらめちゃくちゃ面白いんじゃないかと考えたりしていました。 とんでもないコメディにもなりうる、撮る人によってまったく毛色の違うものになるんじゃないかと。 動機は何でもいいですよ!久しぶりに「小説」読んでみませんか? | ||||
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たまさか人形堂が大好きなので、同じ作家さんということで購入。 良かった。 人間は自分の居場所がなければ幸せではない。 ネットだろうが何だろうが、そこに居場所を探す。 誰かや何かを叩いて攻撃するため集まることが居心地がよければそれを喜んでするのも、そうしている自分に居場所があるからなのでは? 居場所のためなら、人は何だってするのかもしれません。 居場所が部屋以外になくなってしまったヒッキー達が、動き出していく物語は再生の物語でもあって楽しかった。 最後、文字通り放り出された気がするラスト(ただし、嫌な気分ではない)は、外へと向かう、彼らの感覚そのものなのかもしれないし、 なにより彼らにとって部屋は居心地が良い場所になっているはず。 閉じこもり、閉じ込められるからではない。 ちょっと彼らがうらやましかった。 | ||||
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面白かったです。視点の切り替わりが早いので最初はちょっと驚きましたが、その分飽きずに最後まで楽しめました。 個人的にはそれぞれのキャラクターが立っているのと、なんとなくSFのような浮き世離れしたような世界観が好きでした。後半の展開がやや早く、プロジェクトの成功にあまり感情移入できなかったので☆ひとつ減らしていますが、全体として面白いお話でした。 | ||||
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津原泰水先生の本は初めて読んだが、文体に気取りがなくて非常に読みやすく、登場人物たち一人一人が浅薄でなくリアルで魅力的で、ストーリーがとても面白かった。途中ハラハラドキドキしながら、散りばめられたジョークも上品で、読後感も爽やかで、すぐにもう一度読み直してしまったが、2度目に読んでも気づきが多く面白かった。すぐに他の津原作品も読みたくなり、8作ほど注文した。最近小説をあまり読まなくなったな、という大人にもオススメしたい、優しさに溢れ生きる希望がわいてくる小説だった。 | ||||
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「とりあえず面白いから買え」だとあんまりなので、もう少し書きます。 本作が結果的にハヤカワ文庫から出たというのは(作者にとって迷惑なゴタゴタに目をつむると)良かったと思います。SFないしその周辺作品を売るなら早川書房か東京創元社が一番で、作品の内容から考えてよいマーケティングをしてくれる出版社でしょう。 読んでいてSFの香りがすると思っていましたが、本物のSFに着地したのはなかなか意外でした。文章もよく練られ読みやすく、退屈しません。エンターテイメントとしても一級品で、SFが苦手でも案外抵抗なく入り込めると思います。 最近読んだ中でも指折りの傑作です。面白い小説が読みたい方はぜひ手に取ってください。 | ||||
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詳しくは書かないが、著者の津原氏と幻冬舎の間で揉め事が起こり、折角決まっていた『ヒッキーヒッキーシェイク』の幻冬舎文庫発刊が立ち消えになり、結局ハヤカワ文庫として出す事になった。個人的には津原氏の方に理があると思ったが、どうだろうか。 本書のジャンルは「SF電脳小説」だと思う。主人公は、4人のヒキコモリ達。引きこもった事情は様々だが、中学生で音楽好きな洋祐、三十路の理系聖司、西洋人の血を引く美女芹香、凄腕のハッカーロックスミスの4人が、竺原というヒキコモリ支援のカウンセラーを名乗る謎の男によって、戸惑いながらもあるプロジェクトに参加させられる事になった。 ヒキコモリが力を合わせた結果、世界を揺さぶる、まさにシェイクさせるストーリーだが、その中でも彼らなりに外界と接触する事によって人間的に成長していくのも見もの。会話のテンポも良く、読んでいて気持ちが良い。壮大なプロジェクトが結果的に町おこし・村おこしになっていったのは意外。竺原も決して悪人ではなかった訳だ。そして、希望に満ちたラスト。読後感は抜群だった。 少なくとも百●●樹氏の小説よりは面白かった。 | ||||
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話題の本なので買ってみましたが、売れなかった原因は幻冬舎が本気で売ろうとしなかったから、ハヤカワ文庫が売れたとしたら、幻冬舎が文庫化しなかったことが話題になったから、ではないかと思います。 読んでみると、確かに面白いのですが、問題はタイトルでしょう。手に取ってみようと思いません。読みたくなるタイトルってあるじゃないですか?例えば「サンタクロースのせいにしよう」とか「魔法探偵」とか、タイトルだけで読みたくなり、読んでみると実際面白い! 私が編集者なら、ヒッキーヒッキーシェイクよりも、え~と、例えば、そうですね、難しいですね。 とにかくこの本が文庫として世に出たことは良かったと思います。 | ||||
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現代日本最高の幻視的名文家津原泰水さん。唯一無二の個性を素晴らしい作品群に結実させていらっしゃいます。 本作の文庫化のいきさつで日本中の注目を浴び、毀誉褒貶激しい方になりましたが作品は輝く玉で傷一つつくことなく、後代までのこることでしょう。どれほど注目を集めようと虚名にはならない作家だと思います。今回のスキャンダルを折り込んで、なんとしても売ると決意したハヤカワが用意した帯文も話題で、これで売上倍増という感じです。もっともこの本でただ一つ余分なものも帯です。すてきなブックデザインを台無しにするひどい帯。買ったら一番に捨てました。 | ||||
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とんだネット上の騒動から興味を持ち読んだ。「ヒッキー」の意味するところを知らず、そういう事かと読み始め、最初からこの物語は何処へ向かうんだろう?と心地良いまでの分からなさで一気に読んだ。読後はなんだか希望と幸せな気持ちになった。他作も読みたいと思います。 | ||||
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この本が読みたい人は幻冬舎版のこの単行本ではなく、ハヤカワ文庫版の方で買いましょうね | ||||
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話題になってるこの本を読みたくて古本屋に行ったら置いていませんでした。 だって1800部しか売れないから中古が出回る確率が極端に低いから(苦笑)。 古本屋巡りして何とか一冊見つけて読みましたが、 題材がピーキーすぎて共感できる人間は面白く感じるとは思いましたが 大半の人間はつまらないと思うから1800って数字が出るんだと納得。 追記 実売数を発表されて思ったのですが、 多くの不人気作家が売れてないと分かるとプロ面しにくくなるので公表は控えた方がいいと思います。 | ||||
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引きこもり達が自分たちの持っている力を合わせて…というエンタテイメント小説。 引きこもり、という状態を書いてはいるのだが、それに限定されず誰もが持っている不安や生き辛さ、その中で見えないものを喜び信じるってなんだろうかと考える。 自分の好きなことを楽しみながら機嫌よく世の中に存在している事、それが大事だな、と感じた。 どんな時でも、笑って過ごす者の勝ちだなぁ、と。 音楽や美術についても好きな人は「それそれ、いいなぁ」とこだわりに肯いたり、また新たな興味が沸いたりしながら楽しんで読めた。 他の方のレビューで具体的な作品の内容にも触れていず、悪口が載っているものがありますが、読んだ形跡も見当たらないものはレビューになっていないと思います。 | ||||
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Reader Store版で再読。 面白い作品のわりにレビューがありませんね。 実はプロットだけなら比較的簡単な話なんです。 それを視点をカチカチと切り替えながら少しずつ明らかにしていくので、 津原さんのリズムに乗れないと途中でへばってしまうかもしれません。 だとしても、ぜひ最後まで読んでください。 現在の荒涼たる風景の中に(チェレンコフ光じゃない)かすかな光がみえるかも。 | ||||
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新作を、心待ちにしている数少ない作家さんの小説でして でなかったら、手に取らなかったかも知れません。 (ひきこもり体質の人間=私としては、タイトルが心に痛い。) でも、読んで良かった。 面白い、という一言では云い足りない 小説の醍醐味を、陶然(茫然?)となりながら、堪能させてもらいました。 「なんなら泊めてくれ」 「ちょっと厭ですけど、いいですけど」(本文より引用) といった、「ちょっとした」会話からもうかがえるように 『ヒッキーヒッキーシェイク』は、軽やかで、繊細で優しい。 だから、ひきこもり体質の人も安心して読めると思う。 時に、どきりとするくらい踏み込んでくるのに、嫌な気持ちに全然ならない。 強調したいのは、自分を小説好きだと思う方々に、お奨めだということ。 あと、博識な方々にも。 文学の古典から計算機、音楽、絵画。 そういった一筋縄ではいかないあれこれを、なんてことなくさりげなーく、含んでいる。 いろんな人が、いろんな場所で、にんまりしたり、ぐっときたりするかも。 (私には正直よくわからない分野もあったが。人ぞれぞれ楽しみ所が違うかも。) 素早く泣きたかったり、笑いたかったり、すっきりしたい方には、向かないかな。 (私自身はちょっとしか出てこない人物に感情移入して涙ぐんだりしている。) ひきこもりに興味がある方々の好奇心にも、応えてくれているんではと思います。 実は 本書、まず電子書籍で読みました。 で、やっぱり、気になるのは、表紙。 紙の本も注文しました。 結果として 表紙の件はもちろんのこと 紙の本の方が格別に良い、というか別物と感じます。 小説の中に、没入できました。 個人的には、紙の本が好きです。 | ||||
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