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(アンソロジー)
とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢
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とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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探索品にて希望通りの良品だった。 | ||||
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前のレビューのお二人に全面的に賛成。 ただ個人的にはイラストに内容はぴったりだと思いました。 表題作の「トウモロコシの乙女」 アレだけが取り柄の女の子を、自分だけがあがめるものに仕立て上げようとする中二病の女の子の話。 もうなんというか、「乙女」を自分のものにしようとする女子も取り巻きも、被害者の母親も先生もどこの部分を読んでも何かおかしい、ぞわぞわする。ラストは一応決着するんですが、不安感だけが残る。 どの短編を読んでも、「このままここにおいていかないで」感でいっぱい。 2013年のノーベル文学賞女性が受賞したというあやふやな情報を聞いて、ついにオーツが?と思っていたけど違いました。 村上春樹氏よりはよっぽどこちらのほうが近いと思うけれど。アジア出身者はこの先数年はちょっと難しいだろうなぁ。 最近アメリカ出身の作家の受賞は遠のいているので来年こそはと期待しております。 | ||||
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帯カバーの、うたい文句と、これだけ、読後のイメージの違う作品も、珍しいなと思いました。 きっと、それは、若い世代に向けての、メッセージだったのでしょうね。 残念ながら短命だった、あのフラナリー・オコナーが、今生きていたら、きっとこんな作品書いていただろうと思えるような作品ばかりです。朝日新聞の小野氏の書評で、購入決断しました。その内容が素晴しかったです。 ファンタジーでも、ホラーでもない、恐怖の、今の世界が、ここにあります。 、 | ||||
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タイトルと表紙イラストを含むブックデザインからジャケ買いしてしまった本作--ジョイス・キャロル・オーツを読むのは初めてです。 「悪夢」というイメージから想像したようなジャンル・ホラー的な短編集ではなく「奇妙な味」でもなく、普通の文学の中で人間心理の暗闇というか、単純に割り切れない濃度の濃いもやに包まれたような世界を描き出しています。 特に2つの作品に見られる双子の描き方に顕著ですが、他の作品でも、美醜や知性に年齢以上の開きを感じさせる少女たちとそれをとりまく大人、生活環境やレベル、年齢・経験の異なる男女など、コントラストのはっきりした人物の対比が際立っています。 それが人物相互の愛憎として語られてはいるものの、オーツの書きたいものはどうもそうした感情の起伏や複雑やという、一般的なドラマツルギーに即したものではなさそうです。 むしろ、人間の愛憎はごくごく表面的なわずかな差異でどちらにも転がるものであり、その奥の心理で人と人が「つながっている」と認識できるかどうか、重要なのはその一点のほうではないか--そう感じさせるラストの作りであり、深い余韻として残る印象でもあります。 個人的にはこの余韻が非常に納得でき、また(「悪夢」といいつつも)心地よく感じられるものでした。客観的にももちろん秀作だと思いますが、好みのレベルで大変気に入った作品集です。 | ||||
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