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クララ殺し
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クララ殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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アリス殺しに引き続き面白いです! | ||||
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クララと言えば…アルプスの少女だと思っていたので、くるみ割り人形の方だとは…。キャラの名前とアヴァタールを覚えるのにいっぱいいっぱいで、この人誰だっけ?ってのが多過ぎましたが、まあまあ面白いです。 ビルのキャラがいいのかな。 ホフマン宇宙がよく分からなかったので、巻末の説明を読んで、なるほど!とはなりました。でも、読む前にホフマン宇宙の方を読んでる方が更に面白いと思います。 トリックは確かに意外でしたが、アリスの方が意外だったので、それに比べると…。 ビルが早く国へ帰れるといいのですが! | ||||
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前作と大まかな展開が似ていて少し面白さが欠ける…。 | ||||
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前作「アリス殺し」の衝撃があまりにすごかったので、それと比べると、さすがに驚きが少なくなっています。しかし、蜥蜴のビルと周囲のキャラクターとのナンセンス会話の滑稽さ、舞台設定を逆手に取ったトリックなど、読みどころも多いと思います。 「アリス殺し」を気に入った方なら、読んでみるべき作品だと思います。 ちなみに、「アリス殺し」の内容に直接言及されてはいませんが、前作で説明されたことは周知のこととして話が進むので、順番に読んだ方が良いと思います。 | ||||
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アリス殺しと比べるとやや衝撃は劣るものの、十分面白かった。このシリーズは、幻想的な雰囲気と狂気のバランスが魅力。 | ||||
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前作の方がインパクトはあったものの、やはりこのシリーズは面白い。「くるみ割り人形」以外の元ネタがわからなかったので、ホフマン宇宙がわかりにくかった。ホラーが苦手な身としては、今作はグロが控えめなのでとっつきやすかった。井森がビルのキャラに近づいたような気もして少し笑えた。 | ||||
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微妙に面白さが欠けてた。 | ||||
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蜥蜴のビルの間抜けさにはいつも笑わせてもらっています。ただ今回はホフマンということで…。『くるみ割り人形とねずみの王様』は何となく知っている程度でしたが、そのほかの作品は知りませんでした。”クララ”といえば、『アルプスの少女ハイジ』かな?と勝手に思っていたので、楽に構えていたのですが、全然知らない登場人物のカタカナの名前の羅列にもう誰が誰だか…という感じになり、途中で読むのを諦めようかとも思ったほどでした。 またホフマンの世界とこちらの世界の人物との対応に関しても前作より複雑で、寝る前のちょっとした読書としては、頭を使わなくてはならず、そのまま寝てしまうくらい難しかったです。 | ||||
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アクロイド殺しでもなんでも、前提として読者の思考に客観的事実は沿うべし、というのがあるとおもいます。その中で叙述トリックとしてのミステリーは多くの傑作を産み出してきました。 本作について、アリス殺しで仕掛けられた壮大なトリックを踏まえて、どう進歩するのか、期待しましたが、叙述トリックもどきのつまらぬ作品となってしまいました。アリス殺しでは使えた秀逸なトリックがこの作品では作者のやりたい放題に落ちぶれている感じがします。小林泰三という作家が好きなら読むのもありかな、というレベルですね。 | ||||
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車椅子に乗った美少女が登場するが、ハイジの友達ではない。「くるみ割り人形」のクララである。 蜥蜴のビルが不思議の国とは別の異世界「ホフマン世界」に迷い込む。 異世界の人物と地球人がリンクしている趣向は、前作と同じ。プロットや論理展開も似すぎている。 こんな飛び道具は一作だけで充分なのでは。 アリスと違って人物になじみがないので、読み辛かった。いちおう意外性はあるので、ミステリとしてギリギリ及第点かなあ。 | ||||
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「アリス殺し」で楽しめたし、気になるキャラクターの井森君が主役ということで迷わず購入しました。 テンポよく事件が起こるので、独特のくどい会話も気になりません。 舞台の設定と、それにより生じる不自由さがうまく生きているお話だと思います。 | ||||
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なかなか複雑で少々頭を使う。独特な世界観なので読み手を選ぶ。 表紙がこんな感じなので、おっさんが書店で手に取るのはなかなかの冒険だ。 | ||||
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面白かったです。前作とはまた違う奇妙さで、楽しませてもらいました。複雑さが増しているのも嫌いではありませんでした。 | ||||
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前作『アリス殺し』はポピュラーな『不思議の国のアリス』がモチーフで、幅広い層に支持されミステリランキングにも名を連ねました。 しかし今作のモチーフは「ホフマン作品」、アリスと比べるとハードルが高い。 私もホフマン作品は未読で内容も知りませんでしたが、知っていればより面白いという程度で、この作品を楽しむのに特に問題はありません。巻末にホフマン作品の解説も載っています。 それよりも、小林泰三の過去作品の登場人物がわりと重要な役割を果たしている点が気になります。 『密室・殺人』ほか短編に登場した怜悧な女性・新藤礼都。 『ΑΩ』で飛行機事故から蘇った諸星隼人。 『密室・殺人』『記憶破断者』ほか短編にも多数登場の怪老人・徳さん。 こちらは知っている方が絶対面白いです。 個性豊かなキャラクターが気になった方は、是非過去作品も読んでみてください。 (まずは短編集『大きな森の小さな密室』がおすすめ) 『アリス殺し』『クララ殺し』に限って言えば、「物語の世界」と「地球」をアーヴァタールを介してリンクさせる設定の元に構築した世界観が見事。続編があるとすればどんな物語を持ってくるのか楽しみです。 ミステリとしては、トリックは『アリス殺し』を読んでいれば大まかな予想はできますが、ひたすらややこしいです。 | ||||
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前作『アリス殺し』(2013.)では「不思議の国」のキャラクターたちが地球にアーヴァタール(化身。英語読みではアバター)を持っており、そのキャラクターが殺されるとアーヴァタールも死ぬ、という設定のもとに本格推理が展開されたのだが、今回は不思議の国でなく「ホフマン世界」が舞台。 E.T.A.ホフマン作品のキャラクターたちが地球にアーヴァタールを持っていて、幻想世界で死ねば地球でも死ぬのは同じ。ただし、地球で死んでも「ホフマン世界」で生きていれば、よみがえることができる。幻想世界にあるほうが本体なのだ。 前作との繋がりはと言えば、トカゲのビルが「ホフマン世界」に迷いこんで狂言回しを演じることなのだが、このビルが論理的な間抜けといったキャラクターで、今回も いい味を出している。 『アリス殺し』では文字どおりにアリスが殺されて、そのことが結末の痛快な どんでん返しにつながっていたが、今作のクララは殺されたような生きてるような状態で幕となる。 しかし、“ クララ ” は本来、ホフマン作品の主要キャラとは言えない。『クララ殺し』の冒頭の場面は、ヒロインがハイジの親友のクララであるかのような見せかけで始まる(明らかにアルプス山脈とレマン湖と思われる地理にも言及される)のだが、これは作者のお遊び。 基本的にはチャイコフスキーの「くるみ割り人形」の主人公クララのことなのである。しかし、そのバレエのもとになったホフマンの童話『くるみ割りとネズミの王さま』では主人公の名はマリー。この奇妙な事実が『クララ殺し』では物語に生かされている。 また、クララは『砂男』の主人公ナターナエルの恋人の名前でもあり、このことも少し物語に噛んで来る。 ホフマンの『黄金の壺』からは蛇の精霊ゼルペンティーナも登場。探偵役は「マドモワゼル・ド・スキュデリ」(森鴎外訳「玉を懐(いだ)いて罪あり」)のスキュデリ女史… といったネタばらしは巻末の「小解題」に書かれている。 もちろん、『くるみ割りとネズミの王さま』のドロッセルマイヤーがガラスのかつらをかぶっている、とか原典を読んだ人だけが面白がれるネタも多い。 これも書かれてないが過去の小林泰三作品からは『密室・殺人』などの新藤礼都(れつ)、徳さん、『ΑΩ(アルファ・オメガ)』の諸星隼人がゲスト出演する。が、これらは未読でも充分、愉しめるだろう。新藤礼都が誰のアーヴァタールかを当てるのは、『アリス殺し』を読んでれば難しくない。 ドラゴンクエストの『死んでしまうとは情けない』のセリフや、映画「キングコング対ゴジラ」にも触れられるが、嫌味でない程度の巧い引用だ。 このように数々の引用が渾然一体となった作品世界で、複雑な読後感がある。結末に前作のような衝撃はないが佳作。ちょっと興味深いのは「不思議の国」より、この「ホフマン世界」のほうがグロテスクさが抑制されていること。ふつう逆だろうと思うのだが。 | ||||
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傑作「アリス殺し」の姉妹編というべき作品で、あいかわらずビルのトンチンカンな応答は楽しめます。 ただ前回の舞台設定が「不思議の国のアリス」という比較的ポピュラーなものだったので、入りやすかった のですが、今回はホフマン氏の小説世界が背景になっており、申しわけないが、私は読んだことどころか ホフマンという名も知りませんでした。(皆さんはご存知でしたか) ですから、小説の世界観に入りづらいことがひとつ。 もうひとうには、基本的なトリックが前作と同じであること。前作を既読の方は、最初からそのことを 疑いながら、読まれていたんではないでしょうか? 前作と同じレベルを期待すると、残念な思いを抱かざるをえません。 | ||||
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アリス殺しの続編ということで書かれた本作クララ殺し 主人公は前作アリス殺しの主人公である栗栖川亜理のサポートに徹していた蜥蜴のビルこと井森健です。この本を手に取る方はアリス殺しを読了している方が多いと思うのですが、当然中にはアリス殺しを読んでいないが本作が気になっているという方もいらっしゃると思います。アリス殺しを読んでいなくても本作は楽しめるかどうか、ぶっちゃけた話楽しめる割合は6割強程度だと個人的に感じました。 まず初見の方への配慮として見られる部分が ・舞台が前作の不思議の国ではなくホフマン宇宙という全く別の世界での話であるという点 ・その舞台に合わせて登場人物が一新されており、前作に出てきた登場人物は主人公の井森健ただ一人であるという点 次に初見の方だと困る部分が ・2つの世界のアーヴァタールの関係の説明が前作より簡素であるため初見ではとっつきにくいという点 ・アーヴァタールの死について前作では終盤にどんでん返しの一つとして使われるネタが本作では序盤であっさり説明される点 ・序盤にて井森健があるワードに反応するシーンがあるのですが、前作を読んでいないとなんのこっちゃと感じてしまう点 ・エピローグ、つまり物語の締めくくりという重要な場面にて井森健と栗栖川亜理の会話の内容がわからないという点 よってまだアリス殺しを読んでいないという方は先に読んでおくと世界の仕組みなどを理解しやすく、本作もスムーズに読めるかと思います。 帯にもアリス殺しの続編と書いてあったのでそれを踏まえての評価です。まず感じたのが井森健とビルの書き分けの上手さです。頭が切れ、洞察力に優れる井森健に対して他人に嘘がつけず頭の悪いビルは正反対であるが一心同体でもあります。それ故に井森健の推理をビルに(理解力不足が原因で)共有できなかったりと前作同様不便さが付き纏いますが、井森健とその協力者たちにより井森健からビルへ、ビルから井森健へと上手く情報を伝えていく様子が描かれています。 次に登場人物ですが、私はホフマン作品に関しては全く触れたことがなかった故に登場人物の把握が少々大変でした。前作にはなかった登場人物の説明が最初にまとめて書かれているので助かりました。 そしてどんでん返しですが、ネタバレを避けるため詳しくは書きませんが、前作より難解になっています。前作を読んだ方なら分かるかと思いますが2つの世界とアーヴァタールの関係上終盤畳み掛けるようなネタバラシに襲われますが、今作でもそれは健在で前作以上にネタバラシが(そんなところにまでか!と思うほどに)飛び交います。しかし前作と少々異なる点は本当に注意深く登場人物の会話を読んでいればある程度予測は可能であるという点です(私は見事にスルーしてしまいましたが)。 アリス殺しとどちらが好きかと聞かれたらとても悩みどころですが、私個人としては真犯人の下衆さ加減が滲み出たアリス殺しの方が好きです。ですがトリックやどんでん返しに関しては当てられた部分と当てられなかった部分の両方があったクララ殺しの方が好きです。 作品全体の評価としては上記にある通り本作のみでは初見の方がついて来づらいという点(これは本作でいちいち説明してたら興ざめなので仕方ないのですが)、中盤が動きが少なく退屈したという点の2点が要因で☆-1とさせていただきます。 前作同様とてもいい本だと思いますので、前作が気に入った方はぜひ手に取ってみてください。 | ||||
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