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マチネの終わりに
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マチネの終わりにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全256件 181~200 10/13ページ
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恋をした時の感情が繊細に描かれており、自分の経験と照らし合わせ、感情の結果しか認識できていなかったことが、「こんな過程を経ていたんだ」と、苦しいこともあったが、こんなに思える人がいて幸せだったと思わされる。 ストーリーに引き込まれることはもちろん、物語を彩る著者の造詣の広さ深さに感服する。 相手を思うからこそ、自分を大切にするからこそ、シンプルに行動することができない。 今の自分にぴったりと、そして染み入る作品だった。 たくさんの人に読んでもらいたい。 | ||||
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物語の展開の先が読めず、ハラハラしながら読みました。満足しました。 | ||||
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素晴らしい薬になりました。この本が自分の為に書かれたような気がしました。 | ||||
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コテコテの恋愛小説というだけではない。恋愛小説なら、17・8の頃に読んだ「マノンレスコー」もよい。時事問題にも深く切り込んでいる。ハイソの生活のカタログ小説でもある。心の襞の微妙なところを気持ちよく描いてくれる。 何よりも、この作品について、これだけ読みごたえのある人々のレビューを沢山読めるのが素晴らしい。 | ||||
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愛のためなら全てを投げ出す様な若い恋愛話ではなく、相手の立場や状況を思う大人の恋の話。素敵です。 | ||||
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あっという間に一気読みしました。 今度はCDの方も購入し、曲を聴きながら、再度じっくり読み直そうとおもう。 | ||||
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平野啓一郎さんのことは芥川賞受賞作『日蝕』のときから注目していましたが 『葬送』等を読んだ後は『透明な迷宮』を除けば新作に接することもなく来てしまっていました。 この『マチネの終わりに』は平野さんの資質が充分に発揮された素晴らしい作品だと思います。 世界的なギタリスト薪野聡史とジャーナリスト小峰洋子。 聡史のコンサートの後に会った彼らは急速に惹かれあいますが 40歳前後という人生の倦怠が忍び寄る年齢である二人の恋は 洋子にアメリカ人のフィアンセがいることも手伝って複雑な様相を帯びます。 現代における芸術家の苦悩(商業的な成功を求められ、 レコード会社と衝突する聡史の精神的葛藤が綴られます)、 バクダッドに駐在してテロに遭遇した洋子の苦しみなど 時代の諸相を盛り込みながら、愛や孤独、嫉妬といった感情に翻弄される登場人物たちに 読み手もいつしか感情移入してしまいます。 トーマス・マンの『ヴェニスに死す』やリルケの『ドゥイノの悲歌』への言及や引用のあたりは ヨーロッパの思想や文学に詳しい平野さんらしく, 洋子のフィアンセとその周辺は、現在の格差社会の元凶とも呼ぶべき 浅薄かつ利己的な人々として巧みに描き出されています。 残酷な世界。ささやかであってもそれに立ち向かおうとする芸術家聡史と洋子の、苦しい試練を経たのちの愛。 昨今の何とも悲しい世界情勢のなか、一筋の光のような希望を与えてくれる美しい小説です。 | ||||
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芸人さんがお勧めしていたので買ってみました。 切ない内容だったけど共感できるところもたくさんあって面白かった。 | ||||
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過去は変えられる、という言葉に、私自身も少し救われました。変えてもいいんだ...と。 二人の恋愛のことを思うと、ちょっと苦しさが残りました。お互いを思うが故にすれ違いかあったり、結ばれないこと...実際にありますよね。でもその方がもしかしたらギターリストとして成功できたのなら、それも正解だったのかな?とか、もしも二人が結ばれていたら、生活していく上ですれ違いがあってお互いを嫌いになったかもしれないし。 プラトニックな関係だったから、妄想で美化されている部分は、そのまま温めるほうが良かったのかもしれないし。と思うことで納得することにしました。やっぱりモヤモヤするし。 現実では、結ばれなかった人の方が記憶に残っていたりしますよね... 最後は、最高の親友になれたのかな? 私は音楽や文章の美しさなどはあまり知識がないので評価は難しいです。 | ||||
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絶妙なスレ違い。 噛み締めながら読んだ。 美しい文体。 ラブストーリー。 | ||||
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繊細かつ読みやすい表現の心理描写が良かった。 憧れとか嫉妬とかという意味で感情移入することは私はなかったが、第三者として見たうえでの共感する心理がすごくあり、心を動かされた。 | ||||
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「恋愛モノ」という、文学の一番のテーマを主題に扱いながら、ある種の嘲りの対象にもなる作品。 しかしながらこの作品は、紛れもない「恋愛モノ」ながら、悲恋や結ばれるとい「恋愛モノの結末」では終わらず、残酷なる現実の方法論で「恋愛モノ」ではない「恋愛」の終わらなさを表現している。 物語に魅了され読み進めさせられながら、ずっと読んでいたいと心の奥が願っているという感覚は、過去にも十数冊程度でしか体験したことがない。 | ||||
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お互いを想う気持ち、切なさの余韻が続く素晴らしい作品でした。 各々の人々に、その瞬間の決断があり、それらが連続しており、 意味があること、正負の両方があることを考えさせられます。 小説としては、薪野と洋子の感情が主題と捉えられそうですが、 三谷早苗、リチャード、ジャリーラ、フィリップ、洋子の父母、 ケン、優子、の人生の決断と意味について考えさせられます。 そして、それらを達観した二人のニューヨークでの再開、 いつまでも見ていたい、圧巻のラストでした。 | ||||
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久しぶりに平野啓一郎作品を読みました。お気に入りの一作になりそうです。 お互いに忘れることができない存在と、年齢が手に入れさせてくれたあれこれを受け止めながら進める人生に共感し続け一気に読みきりました。時間も空間もスケールが大きい点も心に残った要因の1つだと思います。 人間の感情に結び付けられた思考にフォーカスする描写に、初期作品で特に感じられた、三島由紀夫の作品のような視点を感じました。 | ||||
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本文中に何度と出てくるこのフレーズは、自分自身のこれからの生活の支えになりそうだ。 ”未来は常に過去を変えているんです” うん。過去への後悔はあるけれど目の前のことに向き合って丁寧な一日一日を過ごそう。 そうすればきっと過去の出来事への解釈が変わるかも知れない。 本書を読み終わった今そんな気持ちです。 | ||||
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サンプル版から読み始めました。 久々の恋愛小説にドキドキしてます。 二人はまだ出逢ったばかり。 早速Kindle版ダウンロードして、続きを読みます! | ||||
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あらすじだけ読むと、江國香織・辻仁成コンビの『冷静と情熱のあいだ』のような濃密な大人の恋愛物語を想起します。 しかし、その内実は、哲学的な詩句と流れるような文体に彩られたど真ん中の純文学。気を衒った性描写があるでもなく、かといって悪い意味で鳥肌が立つような寒いトレンディドラマでもありません。 私がこの本を推す一番のポイントは、「偏り」の無い物語であるということ。 政治、経済、戦争、震災etc…さまざまな方面でデリケートなトピックが描かれていますが、作者の顔が透けて見えるような、思想の押し付けがありません。 それこそ薪野が愛するような「静寂」のなかで、人は何を大事に温め、どこへ向かって歩むべきなのかを、自分のペースでゆっくり考えさせてくれます。 こういう静かなスペースを用意してくれる本はなかなかありません。良い読書でした。 | ||||
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先日、TV番組で又吉さんが評価していたので購入しましたが高評価を得るわけだと思いました。 | ||||
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平野氏は、飯田橋文学会の文学LIVE!で以下のことをおっしゃっていたのが印象的だった。 これを聴いたのは、「マチネの終わりに」を読む前だ(興味のある方は、youtubeで飯田橋文学会で検索してみることをおすすめする)。 「僕自身の読書体験として、やっぱり1ページ目を開いたときと、最後のページを閉じたときに 自分の中に何の変化もなかったら、どんなに面白い小説でも僕は何かむなしいんですよね。 読んでいるときは面白かったけど、結局全部知っていることだったし、自分は何も変わらない、と。 僕自身が本を読んだときに満足を感じるのはやっぱり 読んだことによって読む前の自分とは何かが変わったということです」 *** 本書で、とても印象的なシーンがある。 それは、パーティの際、洋子の実家にある大きな平べったい石の話をしているときのことだ。 彼女にとって、その石は幼いころにテーブル代わりにしておままごとをした思い出深い石だった。 きっと、それを見るたびに今までは胸の中が懐かしさで暖かくなるような石だったのだろう。 だが、彼女の祖母が転倒してそれに頭をぶつけて亡くなってしまってからは、その石が持つ意味が変わってしまった、と。 蒔野はそれを、その後に起こってしまった出来事のために過去は変容する、と表現した。 この場面を読んでいるとき、周りの人々がモノクロで、彼ら二人だけがカラーになっているように感じた。 洋子と蒔野の気持ちが通じ合った、美しいシーンだった。 それだけに、(物語なのだから)このあとに「転」すなわち何らかの別れが待っていることが予想できて、余計に悲しかった。 本書を読む前は、過去というものは変わらないものだと思っていた。 しかし、現在に起こる出来事によって変わりうるのだ(良くも悪くも)、という新しい感覚を 「マチネの終わりに」を通して獲得することができたように感じる。 飯田橋文学会の文学LIVE!は2013年で、本書が出版されたのは2016年だ。 自分の理想とする小説を公言し、自ら作り出すよう努力し実現する、というのは まさに小説家としてあるべき姿であり、とても素晴らしいと感嘆した。 | ||||
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単なるおとなのラブストーリーと片づけてしまうのは勿体ない秀作だと思います。 音楽一筋ゆえのギタリスト蒔野の純粋さと不器用さが感情移入させてくれます。 著者曰く「知っている人が聞けば物語の本人がばれてしまうので実名は出せないが 氏のよく知る人物の実話に多少のアレンジを加えた物語」だそうで、それを知ると なおさら心動かされるものがあります。 文章がとても美しく、速読してしまうと一瞬意味を見失いそうになりますが 噛みしめて読んでみると何て素敵な表現なんだ、と感心してしまいます。 平野啓一郎さんが別著書「スロー・リーディングの実践」を書いているのも なにか納得させられてしまいました。 酷評されてる方も散見されますが、まあ好み、相性の問題もあるのでしかたないと思います。 しかし、ふだん恋愛小説というと真っ先に敬遠してきた私も本作には感動させられましたので 「甘ったるい恋愛ものなど読めるか」と思っている方、ぜひ読んでみて下さい。 | ||||
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