■スポンサードリンク
どこかでベートーヴェン
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
どこかでベートーヴェンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本シリーズの主役、ピアニストの岬洋介(みさき ようすけ)が高校二年生の夏に遭遇した事件の顛末を記した表題作の長篇と、それと同時期に起きた岬恭平(みさき きょうへい。洋介の父)検事の事件を取り上げた短篇「コンチェルト ~協奏曲~」を収めた一冊。 長篇では、圧倒的な才能を前にした人間のやっかみだとか妬(ねた)みだとか、本人たちにもどうしようもない心の揺れが赤裸々に描かれていて、読んでいるこちらもぞわぞわした、やりきれない気持ちになりました。 2000年7月28日、猛烈な豪雨のなか、濁流をものともせず、橋代わりとなった電柱を這い進む岬洋介の姿は忘れられませんね。洋介の同級生、鷹村亮(たかむら りょう)の視点から描かれるこのスリリングなシーン。今まさに、目の前で起きている出来事に立ち会っている臨場感が半端なくて、ぞくぞくしました。 ラスト一行のファイナル・ストローク、最後の一撃も忘れがたいっすね。この洒落た遊び心には、「お! 中山七里さん、やるねぇ」と、思わずにっこりしちゃいました。 文庫本巻末の藤田香織さんの解説も、コンパクトにまとまった的確な文章で、読みごたえがありました。私は本文に行く前に読んだのですが、なんら問題なかったです。むしろ、本文に入る前に読んどいて良かったかな。作品の読み味わいが深まった気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
能面検事シリーズでもそうですが、作者・中山氏が、日本の検察制度や刑事法制について、誤った認識であるのは残念なのですが、でも、小説として面白いことは間違いない。音楽小説としても、推理小説としてもお勧めです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凄い❣️ 面白かった❣️ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても良い状態でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い本だった | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いですが、主人公が周りに受けいられなくて読んでいてつらい。でも、シリーズのものを読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
岬洋介シリーズのベスト1だと思います。 今回は彼が高校生の時の最初の事件が描かれますが、 青年時とはまた違った彼が存在し、感慨深いものがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ピアノ演奏場面の迫力 推理の見事さ 友人や登場人物との心の動きなどの描写、一気に読ませるテンポよさ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
音楽家の高校に岬洋介という生徒が転入してきたところから端を発する物語。彼の圧倒的ピアノセンスに醜い嫉妬や憎悪が蔓延するなか、全く気にしない孤高のピアニストの彼。先生が言う圧倒的才能には絶対的に叶わないというのは正しいと思うが、音楽だけではなく各々が必ず1つは才能を秘めていてそれがなにかを探す期間が学生というのは教育の本質だと感じる。 話が脱線したが物語としては淡々と音楽について語るのではなく、ミステリー部分も含んでおり、話の方向性が錯綜していると感じたが、上手くまとめられており、楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
岬洋介が、ある田舎の高校の音楽科に転校してきた。 音楽科は、普通高校よりも、勉強ができないから入る人もあり、 必ずしも音楽が好きとは言えないところがあるが、 音楽好きな生徒もちゃんといた。 そして、岬洋介が、ピアノをクラスメイトの前で、 弾くことにより、その才能のすごさに、みんな唖然とする。 相手にならないのだ。比較にならないのだ。 そして、クラスメイトの変化をほとんど感じず、 音楽ということだけを考えている岬洋介だった。 音楽という神様は、努力するだけでは得ることのできない 才能を 岬洋介に、授けているようだ。 高校の校舎が、山を切り開いたところに立てられ、 大雨が降ることで、土砂が崩れ落ちる。 岬洋介は、土砂降りの雨の中で、クラスメイトを助けに 救助を呼びにいくが、日頃 岬洋介をいじめていた高校生が、 死体となって発見された。 岬洋介は、みんなを助けた英雄だったが、 殺人の容疑をかけられるのである。 そのざわつきの中で、音楽教師の棚橋先生の 苦渋に満ちた 言葉の数々。いやはや、素晴らしい先生だ。 現実を正しく見据えることを、堂々と言い切る。 それは、音楽の才能にざさつすることによって 得た自分なりの音楽観なのだ。 このメッセージが 実に深いので、 また違ったものを見出すことができる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズの中で一番分かり易く共感して読めた感じ 芸術家とか演奏家の、才能と努力と葛藤ってのは「推し量る」しかないけど、思春期あるあるは大変に分かり易い回路 最後の1行に少しずっこけたw 楽しく読みました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クラシック音楽の愛好家や専門家には特に親しみを感じる内容です。むしろ音楽家以上に楽曲のアナリーゼが深くてとても興味深いですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
岬が聖人君子すぎる。 この作者は音楽に興味がない。あと色んなものに対する偏見がすごい。 クラスメイトがカスばかり。 というか好感の持てる登場人物がいない。類型的で薄っぺらい。 説教くさい。 以上を我慢して読めば面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他のシリーズ等なかなか希望を抉る現実の、あるいは犯罪の残酷さも描く作家さんながら、このシリーズは音楽のことも相当調べているのだろうなと思うくらい詳細を書いていて、登場人物が成長していく様も勇気付けられる気がして好きなシリーズ。 けれど今回は私には希望が見えなかった。 苦しさだけ同調してしまった。 過去の物語であるし、戦い続ける岬のバックボーン的なものではあるのだろう。 天才、又は才能はあってもまだ芽がでていない若者が多いシリーズなので、機会があったらアマチュア止まりでも大人から楽器を始める人間も書いてみて欲しい。自分がそうであるから。本当に世界レベルで上手くなるには大人からというのは無理があるのだろうけど、音楽は大きな舞台のスポットライトに当たるだけのものではないはず。 素晴らしい演奏も知っている大人がたどたどしい自分の演奏への苦痛に弱音を吐いても岬なら厳しくも励ましてくれそうだから。 大人の生徒には先生達も無理は言わない。期待なんかない事だけヒシヒシ伝わってくる(笑)。 観察者効果は大人だけではないだろうが。 岬のような先生がいたらましな演奏ができる…かも知れない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感動です。若い頃の岬さんの予想以上の姿にページを閉じてもまだドキドキしています。これがあの、戦場で響くピアノに繋がるのですね、、、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の先が気になって気になって、 最後までノンストップでした!!! 登場人物や音楽の魅力がたまらない、 手元に大事に置いておきたい作品です♡ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
流石、岬洋介シリーズ。彼の推理力もピアノも素晴らしいです。流石、中山さんだなと思います | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
音楽という分野では異質の才能を発揮するが、音楽以外の感受性が小学生並みの岬洋介。 そんな彼が自分にかけられた殺人の容疑を晴らすために奮闘するミステリ小説。 将来をどうするか真剣に考える高校生の時期に、途方もない才能をみたときの言葉にならない嫉妬や自尊心が丁寧に描かれていた。最後はまさかの展開が待ち構えていて読み応えがあった。岬の無神経だが、あまりにもまっすぐすぎる純粋さや探究心も好きだった。 ただ、本書の語り手である鷹村が当初の印象とどんどんかけ離れていった。あまりに大人びていて、自己分析ができすぎていたのが高校生らしくなかった。また、イワクラ建設と町役場の癒着問題も、うやむやで終わってしまったのも残念だった。 本書で登場した高校生の岬が、その後どうなったのか。続編の「もう一度ベートーヴェン」を楽しみに待ちたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回は岬洋介の過去の物語。 始まりは前回の続きからであるが、残念なことに現在進行形での彼の物語ではなく、あくまで過去の話。 前3作を読んできているので、これまでの話とつながりがあって面白かったが、シリーズで一番重たいテーマだと思った。 才能、努力、勇気、運…。音楽に限らず、人が生きている過程で考えずにはいられない障害について、改めて考えさせられた。 そして他者から見られる自分についてなど。才能があってもなくても、厳しい現実が待ち受けている。それらを上手く表現している から、正直この作者はすごいと思う。 ネタばれになるが、突発性難聴という病気が日常生活を送る上での支障はあまりない、という作中に出てくる医者の説明は間違っていると思う。 目に見えないからこそ、中途半端に聞こえるからこそ、支障はありすぎるくらいある。 私自身もこれと同じ病気になって15年以上経つが、すごくそれを感じる。 病後の岬洋介の苦悩や行動については、この病気に苦しむ人の特徴をとても上手く表現していると思った。 最後に、『どんでん返し』があると分かっていても、やはり驚いた。 続きがあるらしいが(『もう一度ベートーヴェン』(仮)というタイトル)、是非また読んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まだ他作は読んでいないけれど、中山氏の「音楽家シリーズ」の最新作にして、そもそものなれ初め高校時代に回帰した作品とみた。文中にベートーヴェンの「月光」や「悲愴」が細かく表現され、YouTubeで聞きながら読んだ。本当に便利な世の中になったものです。ストーリーとしては、命を張って皆を助けた英雄である岬洋介に全く感謝をするどころか殺人犯人として疑い苛めるクラスメート。そもそも、事件現場を数分前に通りがかったというだけで高校生をさっそく容疑者にする警察と違和感、不自然な感じが否めなかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!