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どこかでベートーヴェン
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どこかでベートーヴェンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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本シリーズの主役、ピアニストの岬洋介(みさき ようすけ)が高校二年生の夏に遭遇した事件の顛末を記した表題作の長篇と、それと同時期に起きた岬恭平(みさき きょうへい。洋介の父)検事の事件を取り上げた短篇「コンチェルト ~協奏曲~」を収めた一冊。 長篇では、圧倒的な才能を前にした人間のやっかみだとか妬(ねた)みだとか、本人たちにもどうしようもない心の揺れが赤裸々に描かれていて、読んでいるこちらもぞわぞわした、やりきれない気持ちになりました。 2000年7月28日、猛烈な豪雨のなか、濁流をものともせず、橋代わりとなった電柱を這い進む岬洋介の姿は忘れられませんね。洋介の同級生、鷹村亮(たかむら りょう)の視点から描かれるこのスリリングなシーン。今まさに、目の前で起きている出来事に立ち会っている臨場感が半端なくて、ぞくぞくしました。 ラスト一行のファイナル・ストローク、最後の一撃も忘れがたいっすね。この洒落た遊び心には、「お! 中山七里さん、やるねぇ」と、思わずにっこりしちゃいました。 文庫本巻末の藤田香織さんの解説も、コンパクトにまとまった的確な文章で、読みごたえがありました。私は本文に行く前に読んだのですが、なんら問題なかったです。むしろ、本文に入る前に読んどいて良かったかな。作品の読み味わいが深まった気がしました。 | ||||
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能面検事シリーズでもそうですが、作者・中山氏が、日本の検察制度や刑事法制について、誤った認識であるのは残念なのですが、でも、小説として面白いことは間違いない。音楽小説としても、推理小説としてもお勧めです。 | ||||
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凄い❣️ 面白かった❣️ | ||||
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とても良い状態でした。 | ||||
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面白い本だった | ||||
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面白いですが、主人公が周りに受けいられなくて読んでいてつらい。でも、シリーズのものを読んでみたい。 | ||||
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岬洋介シリーズのベスト1だと思います。 今回は彼が高校生の時の最初の事件が描かれますが、 青年時とはまた違った彼が存在し、感慨深いものがありました。 | ||||
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音楽家の高校に岬洋介という生徒が転入してきたところから端を発する物語。彼の圧倒的ピアノセンスに醜い嫉妬や憎悪が蔓延するなか、全く気にしない孤高のピアニストの彼。先生が言う圧倒的才能には絶対的に叶わないというのは正しいと思うが、音楽だけではなく各々が必ず1つは才能を秘めていてそれがなにかを探す期間が学生というのは教育の本質だと感じる。 話が脱線したが物語としては淡々と音楽について語るのではなく、ミステリー部分も含んでおり、話の方向性が錯綜していると感じたが、上手くまとめられており、楽しめた。 | ||||
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岬洋介が、ある田舎の高校の音楽科に転校してきた。 音楽科は、普通高校よりも、勉強ができないから入る人もあり、 必ずしも音楽が好きとは言えないところがあるが、 音楽好きな生徒もちゃんといた。 そして、岬洋介が、ピアノをクラスメイトの前で、 弾くことにより、その才能のすごさに、みんな唖然とする。 相手にならないのだ。比較にならないのだ。 そして、クラスメイトの変化をほとんど感じず、 音楽ということだけを考えている岬洋介だった。 音楽という神様は、努力するだけでは得ることのできない 才能を 岬洋介に、授けているようだ。 高校の校舎が、山を切り開いたところに立てられ、 大雨が降ることで、土砂が崩れ落ちる。 岬洋介は、土砂降りの雨の中で、クラスメイトを助けに 救助を呼びにいくが、日頃 岬洋介をいじめていた高校生が、 死体となって発見された。 岬洋介は、みんなを助けた英雄だったが、 殺人の容疑をかけられるのである。 そのざわつきの中で、音楽教師の棚橋先生の 苦渋に満ちた 言葉の数々。いやはや、素晴らしい先生だ。 現実を正しく見据えることを、堂々と言い切る。 それは、音楽の才能にざさつすることによって 得た自分なりの音楽観なのだ。 このメッセージが 実に深いので、 また違ったものを見出すことができる。 | ||||
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クラシック音楽の愛好家や専門家には特に親しみを感じる内容です。むしろ音楽家以上に楽曲のアナリーゼが深くてとても興味深いですね。 | ||||
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感動です。若い頃の岬さんの予想以上の姿にページを閉じてもまだドキドキしています。これがあの、戦場で響くピアノに繋がるのですね、、、 | ||||
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物語の先が気になって気になって、 最後までノンストップでした!!! 登場人物や音楽の魅力がたまらない、 手元に大事に置いておきたい作品です♡ | ||||
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流石、岬洋介シリーズ。彼の推理力もピアノも素晴らしいです。流石、中山さんだなと思います | ||||
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今回は岬洋介の過去の物語。 始まりは前回の続きからであるが、残念なことに現在進行形での彼の物語ではなく、あくまで過去の話。 前3作を読んできているので、これまでの話とつながりがあって面白かったが、シリーズで一番重たいテーマだと思った。 才能、努力、勇気、運…。音楽に限らず、人が生きている過程で考えずにはいられない障害について、改めて考えさせられた。 そして他者から見られる自分についてなど。才能があってもなくても、厳しい現実が待ち受けている。それらを上手く表現している から、正直この作者はすごいと思う。 ネタばれになるが、突発性難聴という病気が日常生活を送る上での支障はあまりない、という作中に出てくる医者の説明は間違っていると思う。 目に見えないからこそ、中途半端に聞こえるからこそ、支障はありすぎるくらいある。 私自身もこれと同じ病気になって15年以上経つが、すごくそれを感じる。 病後の岬洋介の苦悩や行動については、この病気に苦しむ人の特徴をとても上手く表現していると思った。 最後に、『どんでん返し』があると分かっていても、やはり驚いた。 続きがあるらしいが(『もう一度ベートーヴェン』(仮)というタイトル)、是非また読んでみたい。 | ||||
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