■スポンサードリンク
あかんべえ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
あかんべえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきという人を知らなくても(知らない人はいないか?) 時代小説が苦手でも... スルスルと 読み進められる作品だと思います 子供からの視点ということもあり ストーリー自体は難しいモノではありません 私自身が 主人公 おりんになった気分で 一喜一憂し ムカムカと腹を立て 切なさに涙しながら 一気に読み終えました 幅広い年齢層に オススメ出来ます ※親子で 読んでみるのも いいかもしれないですね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸情緒たっぷりに描かれる時代小説で、しかも、怪奇ファンタジーというカテゴリーに属する作品であることは間違いありません。でも、それ以上の何かもっと本質的なものを感じさせてくれる作品です。 主人公おりんはまだ幼さの残る少女です。でも、健気でしっかりした少女です。この「健気さ」が、登場する物の怪の「闇」を破ってゆきます。 でも、作者はこの「闇」をもたらしている根元は、人間にあるとしています。怒り、恨み、妬みといった人間の感情の奥にこそ、この「闇」が存在するのだとしています。ですから、こうした時代小説の常として、善悪がはっきりしているのですが、「悪」の中にも「善」をみます。作者の語り口は、悪人に対しても優しく、その人生に同情を与えます。人間のそうした「穢れ」は「穢れ」として、そこに至る理由に理解を示すわけです。 この物語は、主人公が幽霊が見えるのは何故か?という謎解きをベースに進みます。その意味では、ミステリー的な面白さがあります。その謎を解くのは幼い主人公です。それが出来るのは、彼女が「健気」で「穢れ」を知らない少女だからです。作者は、この「健気さ」を人間は失ってはいけないと言っているかのようです。少なくとも忘れてはいけない。長い人生、いろいろな場面はありますが、一生懸命に生きて純粋さを忘れなければ、きっと「穢れ」のない完全な人間として生きられると語りかけているようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきはたまに読後にひんやりとする小説を書きます。特に現代モノの短編でしょうか。 それも良いのですが、私は時代ものの長編の、温かみがある話が好きです。 そこに至るまでに、主人公や周りのヒト達が哀れだったり、苦しかったりしますが、読了感がホントウに優しいのです。 今回も人間の醜さをお化けに反映させることで、お化けの哀れもですが、生きている人間の哀れさもより一層際立ちます。 あまりにもポジティブだと引いてしまう私も、その塩加減の巧みさについつい... 幅広い年代にオススメできるお話だと思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの時代物…に近いものは前も読みました。『蒲生邸事件』の時代設定が2.26事件の時だったので… 今度は本格的にお江戸なお話。 そして、お化けさん達のお話。 主人公のおりんが12歳と言う事もあって、語り口調がかわいく、お化けの話なのに、怖くありません。 怖いのは表紙の顔だけですかね〜?(^^; この絵で中身を想像して、ちょっと…と思って見ると、優しい心の少女のお話で安らげるくらいでした。 下町の人情模様、そして、少女の視点からの推理モノ。 今までに無い新しい感じで読むことが出来ました。 『蝉しぐれ』の藤沢周平のような本格的時代物とも違うし、かと言ってさすが宮部作品で、現代人に読みやすい時代物のバランスが上手く取れていると思いました。 少女とお化けさん達の心温まる(お化けなんだけど…)交流に、優しい気持ちになれる本です。 お化けさん達が成仏できるように手助けをしてあげたい!でも、成仏したらお別れになってしまう…と言う、少女の心の葛藤も読みどころです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸時代を舞台とした作品。子供であるおりん(年は9つくらい?)の目を通して、人間の様々な姿を描いている。悪人にも優しい心がある。穏やかな笑みを浮かべている人でも、悲しい過去を背負っている。人間にとって大切なものは何なのか。読んでいて、そんな事を考えさせられる。 シリアスな内容ではあるが文章に温かみがあり、読んでいてホッとさせられる。終盤以降は急な展開で、もう少しじっくり書いて欲しかったとは思う。それでも、読み終えた後には満足感の残る1冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おどろおどろしい表紙とは違って、内容は心温まる物語。 主人公の少女とお化けさんたちの心の交流は読んでいて なんだかほっとしました。 少女の優しさがお化けさんたち一人一人を包み込み、 その心を溶かしていく様子が私は好きでした。 宮部みゆき作品の時代物で好きなのは、 その時代の庶民について柔らかいタッチで描かれているところ。 今も昔も基本的には人間って同じなんだなぁと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一気に読めました。主人公のおりんの「お化けさん」という表現など、結構可愛らしさもあって、おどろおどろしい場面なども楽しく読めました。が、しかし・・・すこし散漫な印象が残ってしまったのがとても残念。何故だろう?ページ数から言えば適当なのかも知れないですが、登場人物が少し多かったのでは。長坂主水助や勝次郎は良い味を出しているので、もっと書き込んでほしかったし、お梅・おみつ・おつたの後半は少し唐突に思いました。お化け騒動も、回数が重なると盛り上がりのピークがどこだか・・・そしてふね屋はこの後どうなのか、かなり不安。『ぼんくら』や『初ものがたり』のような、連作短編だともっと楽しめた気がします。他の作家さんなら星5つでしたが、宮部みゆきのファンだからこそ!あえて星3つで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
りんと、幽霊を含む周りの人たちとの心の交流が、実に見事に描かれている。人々の様々な思いのからみ合い、その歯車が狂った時、人は亡者となるのかもしれない。人の心の内面をじっと見つめながら描いた、そんな感じがする作品だった。読み終わった後、心がほんわか温かくなった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心の中にすみつく感情の迷路をときほぐし、やさしい包容力で幸せへの手引きをしてもらったような読後感だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「やさしい」といっても、文章が平易であるというだけではありません。一貫して、主人公の女の子の視点で書かれた文体は確かに易しく読みやすいのですが、この本は優しいのです。出てくる「お化けさん」たちは決していい「お化けさん」だけではなく、相当悪かったり、相当ヒネていたりもするのですが、全体の印象としてはひどく優しい。その一因としてあげられるのが、純な主人公の視点にあると思います。宮部氏の書かれる時代物の中では、異色ともいえる幼い子どもの視点で描かれる物語ですが、敬遠せずに読んでみて下さい。私は、テキストを読んで泣くということがほとんどないのですが(涙ぐむことはあります)、この本の終盤ではぽろぽろと涙を流して泣きました。是非、この本を読んでやさしいなみだを流してもらいたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきの時代物長編作としては全体的に纏まりが一番綺麗だと思います。亡者が出る、という紹介文からして怖さを主張するものかと思いきや、そうでもなく。華やかな江戸人情が出てくるのかと思いきや、そうでもなく。いつもより静かな始まりで、いつもより落ち着いた終わり方でした。彼女の今までの時代物からして、物足りなさこそ感じられるかもしれない。しかしその足りない部分に、何かしら自分なりの意味を見出してみるとより一層楽しめるような気がします。読んでいると、おりんと同じような純粋な気持ちになり、自然と悲しくなったり、涙が出てきました。ほんのり心温まる、そういうものを書かせれば宮部氏の右に出るものはいないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中、物足りなさを感じたけど最後を読んでここまで読んで良かったと思いました。読了後は、しんみりでも何か優しい気持ちにしてくれます。さすが、宮部さん。ただ、少し残念だったのは最初の方に一遍に種を出しすぎたかなって思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、お化け話が苦手だったのですが、謎解きの興味心の方が勝ち最後まで読めました。読んでみると、そんなに恐い話ではないのでお化け話が苦手な人でも大丈夫だと思います。普通の生活では表面化しないが心の奥深いところでのわだかまりが徐々に人間関係をぎくしゃくさせていく有り様の描写が大変面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やはりいまの日本を代表する作家・宮部さんの作品だなあって、エンターテインメント性の高い時代劇ファンタジーになっています。ただ僕は、読み終えた瞬間、「なんじゃそら!」と思ってガッカリした箇所があったのが残念でした。とは言っても、その読み終える瞬間まで、5百ページちゃんと楽しませてもらえることは間違いありません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は読書がキライです。が、「模倣犯」をきっかけに読み始めた宮部作品の第2弾も、話の展開がよく、個性豊かな登場人物(幽霊も含む)の背景が詳細に書かれていることで感情移入しやすく、一気に読み進めることが出来ました。おりんの汚れのない真っ直ぐにモノを捉えることの出来る心の目に感動し、人間と幽霊との触れ合いに涙し、読み終えた後、何とも言えない爽やかな気持ちになれました。まさに読書の幸せを感じることの出来る一冊ですね。生きている間のしこり・悲しみ・浅ましい考えにより亡者となるならば、私にもその可能性が・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
両親が料理屋を開き、深川に引っ越し、死の一歩手前までの大病をしてしまうおりんが、三途の川原で老人と出会い、生き返ると幽霊が見えるようになっていた。その料理屋で会う幽霊達と人間のストーリー。宮部氏の話の展開は相変わらず絶好調で、読み始めると最後まで飽きさせない。話の展開といい、登場人物(幽霊)の個性といい、読み終えるのが惜しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部さんの他の時代物と比べても遜色する内容ではないが、ちょっと間延びしてる印象を受けた。これがぎゅっと凝縮されて短編集のなかの一話なら、もっと良かったような気がする。登場人物はみんな個性的で、読んでいて飽きることはないが、何度も繰り返されるような場面もあったりして、もうちょっと短くまとめた方がすっきりしたのではないかと感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
料理屋ふな屋には、成仏できない多数の霊「亡者」が住みついていた。娘おりんはその愛すべき霊たちと話をするうちに……。やがて大人たちは気づく、生きている人の心に残る謎やしこりや悲しみこそが、お化けさんたちに通じているんだということを! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私たちが何気なく「成仏して下さい」と唱えているけど、これはある意味残酷な言葉なのか。物語の最後でお梅をはじめ、皆が本来のいるべき場所に帰っていくけど、本当に晴れやかな顔をしていたのか。宮部さんの描写は一切ないけど、彼女、彼達はおりんと同じように泣いていたのではないか。ここは、謎のまま心の中にずしんと残ったままです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代背景が、現代と違い、ゆったりとしていて、なかなか癒し系ですね。宮部さんとなると、私は、かなり回りくどい文章を連想してしまうのですが、今回のあかんべえは、割とあっさりしていてよみやすく。登場するお化けさんもユニークなので、こんなお化けなら一度あってみたいなんて思いました。下町の人情、商人たちの風情、幽霊の悲しさ、恐ろしさがうまく混ざり合って楽しい作品でした。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!