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あかんべえ
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あかんべえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 81~85 5/5ページ
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ミヤベの最大の武器はキャラクター造形の巧みさだと思う。それのみに寄りかかってしまうと『ぼんくら』のようなゆるゆるの作品も生まれてしまうのだが、本作は違う。マンガチックな連中が数多く登場するが、どの人物にもしっかりと感情移入できる。生者と亡者の交流というシチュエーションを描くことで、生きることの浅ましさと尊さを照らし出してみせる手腕は熟練のわざ。それにしても、ふね屋のその後は前途多難だろうなあ。がんばって欲しいものだなあ。うんうん。 | ||||
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私はお化けが怖い。幽霊なんて死んでも会いたくない。しかし、この物語の主人公おりんは、異世界のお化け達に出会い、恐ろしい目にあい、悲しい思いをしながらも、お化け達と心を通わせて大きく成長していく・・・と言うと「千と千尋の神隠し」のようだが、もっと恐ろしく、せつなく人間の持つ心の闇、宿業というものを描き出していると思う。ただ、おどろおどろしくなりがちな物語もおりんの物事をまっすぐに見つめる素直な目を通すことで、読後感は悪くない。エンターテイメント性もたっぷりで一気に読ませる。でもお化けのひとり、お梅ちゃんの「あかんべえ」はとてもせつなく胸が痛む。 | ||||
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宮部みゆきさんの時代小説は、読んだ後振り返ってみると、長編より、短編や中編の方が良くできているように私には思えます。でも、それは後から振り返った「評論家的」意見です。読んでる最中はおもしろくて、おもしろくて巻措く能わず。いつも気がつけば朝なのです。「あかんべえ」も、そんな小説のひとつです。とにかくおもしろい。おもしろいだけでなく泣かせるところは泣かせる。読みやすいのに奥が深い。読書の幸せにひたりながら、宮部ワールドを堪能できる一冊です。 | ||||
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いままでの宮部作品のテーマみたいなものが凝縮されるとこうなるのかと感じました。特に嫉妬にような、どんな人の心にも潜む汚い感情を美しく、しっとりと、なおかつ汚さはそのまんまで描かれてありました。登場人物の一人がそのことに触れるシーンが一番好きです。ちょっと物足りなかったのは悪役の住職のことです。後半の謎解きでは彼中心に話が進んでいくので、もっとそのキャラクターについて知りたいと思いました。 | ||||
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ひさしぶりの長編時代小説で楽しみながら読めました。個人的には宮部さんの時代物は短編の方が好きなのですが、少しずつ謎解きがされていき最後の「あかんべえ」のわけがわかったときは、せつなくなって思わず涙がでてしまいました。また、今回も凝った御料理の描写がひんぱんに出てきて(料理屋の話だからあたりまえですが・・・)読み進めるうちにお腹がすいてきてしまいました。宮部さんって相当の料理好き?劇中のメニューを御自分でも作ったりするのでしょうか?一度聞いてみたいです。 | ||||
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