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あかんべえ
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あかんべえの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 41~60 3/5ページ
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玄の字を映画で見たいです。アニメかなぁ。 はじめて階段で話し込んでいるところとか、もう、目に浮かぶ感じ。 映像化、意識して書かれたかな?ってほど。 宮部みゆきは、やっぱり時代物!と普段から思っていて、手に取ったら、 1ページで引き込まれました。ほんとうに。脱帽!! | ||||
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おりんの喜怒哀楽が読み手に十二分に伝わる表現力、文章力はさすが。 彼女の素直な感性を通して描かれるお化けさんたちも魅力充分で、否が応でも物語の謎への興味を掻き立てられる。 おかげさまで感情移入を妨げられることなく、一気に読み終えることができた。 ただ、ミステリー要素だけに限れば、物語の結末はもうひとひねり欲しかった気がする。 あくまで「限れば」、「強いて言えば」の話。 作者の書きたかったことはそれまでにほぼ書ききれているだろうから、物語としてマイナス評価にするほどでもないコトだけど。 というわけで、人にお薦めする上で特に躊躇する理由は見つからない。 ☆5つ。 | ||||
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宮部みゆきさんの時代小説が大好きで、霊験お初や茂七親分なんかは全部読んでるんですが、あかんべえが一番好きです。健気なおりんちゃんや、やさしいお化けさん達。あったかくなります。ヒネ勝とおりんのその後や、ふね屋がそれからどうなったのかなど想像してみるのも楽しいです。あるいは続編を出してほしいなあ。霊験お初捕物控がマンガ化したのであかんべえもマンガにならないかなあ。 | ||||
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『模倣犯』以降の宮部みゆきさん、少し、売り物のストーリーテラーとしての力量が少々低下しているような気がするのは自分だけでしょうか・・・・? 金持道楽のお化け比べで散々大迷惑を蒙ったはずのふね屋の後日談はいつの間にかどっかに消えうせ、ふね屋に集う気のいいお化けさんたちと、シリアルキラーだった住職を巡るエピソードにて大団円を迎えてしまい、おりんの父親である、ふね屋の主人と女房が如何に近所の風評なんぞに挫けず、ふね屋を一流の料理屋にしていくか、或いはこれからしていくのか、という上巻で散々、引っ張っていた筈のテーマがいつの間にか、お化けさんたちの生前のエピソードに置き換えられてしまっています。 ついついいつもながらの情感たっぷりのラストのセリフや地の文のテクニックにほろほろと惑わされそうになりますが、よーく冷静に考えると、開店早々にケチのつきまくったふね屋の後始末はまだ少しもついてないんですよねぇ。いいのかなぁ、これで・・・。 | ||||
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上・下巻、一気に読み進めてしまいました。 突然幽霊が見えるようになったおりん、そしておりんを見守る幽霊達やふな屋の人々。 心情描写や情景描写が秀逸で、どんどん世界に引き込まれてしまいます。 人情あり、ミステリあり、ファンタジーあり、同時に描ききった宮部みゆきの手腕にはただただ感嘆するばかりです。 宮部みゆきの代表作となり得る傑作です。 | ||||
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上・下巻共に、それほど時間を空けることなく読み終えました。 宮部みゆきさんの作品を読むのはこれが初めてですが、純粋に「面白い」と感じました。 文章を読んでいくうちに、おりんの心情にずいずいと引き込まれていって、すごく感情移入しやすかったです。 おみつさん、玄之介、…など、ふね屋にいた五人の亡者たちとおりんが触れ合っていく様子は、とても温かくて大好きです。 | ||||
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「ふね屋」という料理屋の開業準備の中、一人娘のおりんがは病気になった。なんとか命を取り留めたおりんには、ふね屋にいる「お化け」たちを見る事ができた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男等々。亡者でありながらどこか優しい亡者達と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。 ここに登場するお化け達は、みな自分が何故この世に居残っているのか理由を知らない。また何故おりんを含め一部の人にしか彼らを見ることが出来ないのか。 ホラーとミステリーとファンタジーの融合した小説空間です。 | ||||
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小説中に出てくる扇歌の都々逸、 「あきらめましたよ どうあきらめた あきらめきれぬとあきらめた」 がわざとなのか 「あきらめましたよ どうあきらめた あきらめられぬとあきらめた」 となっています。 作者の意図なのかどうか知りませんが、扇歌の作ったとおりに引用して欲しいです。 これを読んだ人が間違って覚えてしまいます。 | ||||
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時は江戸時代。舞台は"いわくつき"の土地にたつ料亭。登場人物たちの間には色と欲が渦巻き、そして、現世に未練を残す幽霊たち…。 これで作者が○井志麻子なら、ドロドログログロエロエロの世界が展開されるんだろうし、○野夏生の作品であれば、人間の醜さをこれでもかと暴き出すピカレスク・ロマンになるのだろう。しかし、宮部みゆきが書くと…あら不思議!なぜかこのモチーフが、泣けて笑える人情時代劇になってしまいました。 主人公は、何故か幽霊達と話が出来るようになってしまった、料理屋の一人娘・おりん。この娘が、解説で作家・菊地秀行も(この人選も中々シャレがきいてるが)書いているように、実に”けなげ”。幽霊騒動に振り回される家族を気遣い励ましながら、それぞれに屈託や未練を抱える幽霊達を“成仏”させようと奮闘する。彼女の奮闘が、やがて、幽霊達、そして大人たちの抱える様々な問題を、少しずつ解きほぐしていく…。 これ、映画かドラマにしたら面白そう。勝手にイメージキャストすると、玄之介(幽霊)は堺○人、おみつ(幽霊)は杉○彩…って、全部、幽霊のキャスティングかよ!? …でもその位、登場する幽霊達がみな、人間臭くて、とても魅力的なんです。 | ||||
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いっきに上下巻を読んでしまいました。 幽霊ものだけど、人間味のある幽霊って言うのか怖くはない。 逆に登場してくる人間の方が怖い。 主人公の少女の素直さ、健気さが嫌味じゃなく受け入れられるのは、宮部みゆきさんならではですね。 どんな幽霊にも、人間にも、最後は救いの手を差しのべるのが宮部みゆきさんらしい。 人間の業と欲は限りがないけれど、それに染まってしまうのがどんなに怖いことか、シミジミ感じ入りました。 | ||||
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普段は読む本を選ぶのに時間のかかる私ですが、この本は、最初にパラパラとページをめくってみたときに、「あ、これ読みたい」と思わせました。登場人物たちとおりんの対話のそこかしこから、人間らしさがあふれています。それぞれに人間の良い面・悪い面をうつしており、時代物ですがきっと読んだら自分にも彼らに通じるところがある事に気づくと思います。 ホラーなのでしょうが、読み終わったときになんだか心がすうっとして、素直になれるような気分になりました。 | ||||
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信じてもらえないかもしれませんが、私にも霊が見えるんですよ・・・・ おりんのように自由にコミニケイションをとれたりはしないのですが、そのせいでお払いなんかも連れて行かれた経験もありますし、今でも霊のいる場所にいると髪の毛がゾワゾワして、気配が分かるんです。 でも、この物語に出てくるような魅力的なお化けなら、歓迎したいですよ。 おりんの躍動感あふれる活躍がこの物語をひっぱり、子供の正義感で語られる大人の世界は、やはり汚れているのかなぁなんて考えさせられます。 クライマックスのお化けとの別れのシ−ンは読んでいるほうが寂しくなり、涙を誘います。 さすが国民的作家!うまいわ! | ||||
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幽霊ものだけど、謎解き要素もある。ぐいぐい読ませます。 それぞれの「お化けさん」たちに味があって、感情移入してしまう。 おどろがみの成仏シーンでは目頭が熱くなりました。 読みやすい話だけど、実はあっさりした文章の裏に、人間のどろどろした感情があり、 思惑が描き出されている。そんな「人の心の闇」を分かっているお化けさんたちが、 だからこそ純粋なおりんを可愛がるのも心が温まります。 続きが読みたいお話でした。(でも話の構成上、無理だろうなー) | ||||
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宮部みゆきの作品はそんなに好きでもないんだけど、これは読みやすくて面白かった。 亡者だから怖いのではない。亡者は人間の成れの果てってこと。 登場人物、特に幽霊の面々が魅力的で、りんが玄之介を好きになるのも分かるね。なんだかみんなずっと一緒にいて欲しいって思っちゃう。 | ||||
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この人の時代物は、とても読みやすく現代小説に勝る面白さがある。 この小説は、「深川シリーズ」・「ぼんくら」などから独立した新しい登場人物で構成されてる。 一人の少女が暮らす料理屋では、次々と大変なことが起きていく。 そこには想像もつかない謎があり、謎が謎を解き明かしていくのだ。 一見、おとぎ話にも近いストーリーだが、宮部マジックによって現実かと錯覚するかの様に 古き時代に私たちをタイムスリップさせてくれる。 すべての事柄につながりがあり、最後にはその理由に納得できるので、読み終わった後の満足感が高い。 1つの作品が面白かったので、同じ作者の作品を買うと、さほど感銘をうけないことが多々あり、いい作品であってもいい作家であるとは限らないとつくづく思う。宮部さんの作品にはハズレがなく、どんな題材でも人を引き込んでしまう力がある。 | ||||
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宮部さんの時代ミステリーが好きで、毎度新刊が出る度に読んでいます。他の方も書いていますが、今回の話は少し他のものとは違うと感じました。他の作品に比べ、常にお化けという非現実的な存在が登場しているためファンタジー要素が強いと思います。あと、私は10代で主人公のおりんと比較的年も近いせいか、おりんの幼さが気になりました。しかし、話は面白いし、他の宮部作品よりも読みやすいので、どなたが読んでもたのしめる作品だと思います。 | ||||
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時々、ふと錯覚してしまうのが登場人物。 まるで、その時代に生きていたかのように生き生きと 時に悩み苦しんで進んでいきます。 リアルだからこそ、人情とか健気さとかウソっぽく 感じないんでしょうね。 宮部みゆきの時代小説は、やはり素敵です。 | ||||
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「模倣犯」など得意分野のミステリー(謎解き)。 「ブレイブストーリー」など筆者が大好きなゲームから影響を受けていると思われるファンタジー。 そして山本周五郎や藤沢周平などに代表される人情味あふれる時代小説。 これら3つの要素が一体になった小説です。 乱暴ないい方をすると、<時代お化けミステリー> しっかりした時代小説らしい文章なので、年輩の読者もさらっと非現実的なお化け話に入り込めるし、逆に普段時代小説を読まない若い層も、とっつきやすいのではないでしょうか。 途中、やや話が間延びしたり、終盤に収束を急ぎすぎた印象はあるので、一粒で三倍美味しい・・とまではいきませんが、安心して読める佳作といえます。 | ||||
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料理屋のひとり娘「おりん」とその料理屋に憑く亡者たちとの交流を通して、人の命の儚さや業の深さを描いた時代小説。 上下巻におよぶ長編小説ながら、読みやすい文章とミステリアスな展開とによって、最後まで飽きることなく楽しめる作品だった。 一軒の料理屋とその周辺という限られた範囲内で繰り広げられる話ながら、欲に取り込まれる弱さや逆境にも打ち勝つ強さといった、人の二面性を示して見せるなど、著者が作品に託したテーマは大きい。 素直で健気な主人公おりんのほか、亡者ではあるが、磊落な気質の「玄之介」、気の優しい「おみつ」、気難しい「笑い坊」など、作中人物の造形は多彩に描き分けられており、それぞれが魅力的な個性を持っている。 古風な言い回しや風俗には、作品の流れを壊さない程度のさりげなさで注釈が入れられており、時代小説にそれほど親しくない人でも、作品世界にすんなりと入っていけるよう配慮もされている。 | ||||
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物語の先を知りたいけれど、読み終わってしまいたくない。宮部さんの本は、いつもそんな気持ちになります。さまざまな人のさまざまな人生を、主人公のおりんが受けとめて、物語を展開させていきます。小さな子供にはあまりにつらくて厳しいことだけれど、子供の目線・思考を通して、大人のやりきれなさをまっすぐに描いているのではないかと思います。年を重ねることでわかること、知りたくなくても知ってしまったこと、誰もがどこかの部分ではっとしてしまうのではないでしょうか。自分のまわりにいる人達も、自分には計り知れないそれぞれの人生を歩んできているんだなあと、しみじみ思いました。なんだか泣けました。 | ||||
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