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死んだライオン
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死んだライオンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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「窓際のスパイ」の続編。最初にバスの中で殺害されたディッキー・ボウの謎があり、ボウが追った人物の目的などを探るために今回も追い出し部屋(泥沼の家)のスパイらが活躍する。登場人物が多く、それぞれが持っている野望が渦巻く中で、ボウが残した「蝉」というメッセージが最後に大きな意味を持ってくる。泥沼の家のリヴァーは前作での駅で騒動を上回る騒動を本作で引き起こすが、それも伏線の一つに過ぎない。いろなことが最後には集約されていくスリルを楽しめる。 | ||||
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本書をもとにしたドラマ「窓際のスパイ」シーズン2がApple TVで配信されている。以下、ネタバレにならない範囲で本書とドラマの違いを列記する。 ・ラムのキャラが立っている。より皮肉で嫌なやつに。 ・ラムの活躍が多い(ゲイリー・オールドマンだからだろう)。本書では狂言回しに近いが、ドラマでは背後関係を明かしポポフと対決している。 ・村に潜入したリヴァーの肩書きが本書では作家、ドラマではジャーナリスト。 ・本書にほぼ出てこないリヴァーの祖父が、ドラマではキーキャラのひとり。 ・ドラマではキャサリンのキャラクター性が強い。 ・MI-5副長官はドラマの方が多く露出している。 ・「蝉」はドラマより本書の方が劇的。 ・ラストは本書よりドラマの方がきちんと終わらせている。 等々。ドラマはシーズン4まで更新が決定している。十分面白いので、本書と比べるのも一興。 | ||||
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窓際のスパイほどではないにしても、実に的を得た小説。ル・カレがぼかしているところも結構ズバッと書いている。 そうすると、作者はル・カレのような元その筋の人ではないことになりそうだが、それでこんなリアルなものが書けるのだろうかと思ったりもする。 それと、翻訳が良好。ものによっては、原文が目に浮かぶほど酷いものがあるが、本書は実に軽快だ。 | ||||
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楽しく読むことができるのが良いところです。「窓際のスパイ」を先に読んでから読むほうがより面白いと思います。 | ||||
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癖のある登場人物といい、複雑なプロットといい、ユーモアや皮肉の効いた文体といい、 標記の通りロス・トーマスを思わせる作品である。スパイ小説好きなら読んで損なし。 | ||||
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窓際スパイが放り込まれた追い出し部屋、泥沼の家。この設定とスパイたちのキャラクターが抜群に良い。そのスパイたちが関わっていく事件と、その顛末はリアリティーに乏しくハリウッド映画的。アクションの要素もあり、エンタメスパイ物のお手本のような作品。ただ、もう少し読みやすければ良かったのに。 登場人物が多く、それぞれの人物ごとの物語を同時並行的に描くので、読んでいて「こいつ誰だっけ」となることが多かった。しかも場面が変わる時は一行空けてあるのだが、ページが変わる時は行空けが無く戸惑うことも。不精せず人物表を作りながら読むべきだった。 | ||||
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『泥沼の家』の面々の丁寧な描写と巧みなプロット。終末近くの怒涛の展開に驚かされる。 | ||||
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前作『窓際のスパイ』より、題名、プロローグ、エンデングまで含め、さらに凝った作品になっていました。オペレーションや生活態度のミスで窓際族になってしまったスパイたちが勤務中でも酒を飲む肥満体で風変わりな上司に毒ずかれながら、何故かセクションにまわってきた仕事をこなしていく……。周知のように、イギリスのスパイ小説はサマセット・モームをはじめ格調が高く、文章も上手く、時代背景を踏まえたストーリー展開も抜群な作品が多いです。そんななかで、よくもまあ、こんなに上手く書けるものだなという感じがしました。原文も捲ってみましたが、翻訳もいいです。 | ||||
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前作『窓際のスパイ』は読んでいないが、問題なく楽しめた。 同じイギリスを舞台にしたR・D・ウィングフィールドの警察小説「フロイト」シリーズの主人公・フロイトと、本書の落ちこぼれスパイ集団のボス、ジャクソン・ラムの佇まいは、どことなく重なる。紳士の国にも関わらず、服装を気にせず、他人の評判も気にせず、執念深く真実を追い求めるというのは、イギリスのあるひとつのパターンなのだろうか。そして私は、こういう人物がたまらなく好きだ。 本書は、群像劇でもある。落ちこぼれスパイ集団(通称・泥沼の家)の面々は、それぞれクセのある人物であり、しかもそれぞれ問題を抱えている。短いかたまりで、視点を次々に移す手法は、この小説のテンポをよくしているだけでなく、個々人の内面にも深く立ち入る役割も果たしている。 謎の配置も巧妙で、ひさびさに痛快な読後感を味わえた。 | ||||
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前作「窓際のスパイ」を読んでいなくても面白く読めると思うが、是非とも前作を読んで背景を知ってから本作を読んでほしい。 誰それの弱みを握っているとか、以前誰それに何されたとか、前作に絡んだ内容がそれなりの頻度で出てくる。 前作で感じた読み辛さは、本作では感じられない。続けて読んだので慣れたのか? 内容は、落ちこぼれスパイ達の身の丈にあったオペレーションで、それなりの失敗を繰り返しながらも最終的には うまく納まるお話。 面白い!けれども、映画か連続ドラマか?といえば、ドラマ的な面白さ。 次回作もあるようですが、シリーズでどんどん出してほしい。 | ||||
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さすがに英国ミステリ賞の最高峰を得ている作品は違うな、と実感。 癖のあるキャラクターが続々と現われ、怪しげな情報が飛び交い、洒落た文言が横溢する。 モーム、フレミング、グリーン、デイトン、ライアル、ル・カレといった英国スパイ小説の正統継承者に指名したい。 | ||||
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