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(短編集)
ポンド氏の逆説
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【この小説が収録されている参考書籍】
ポンド氏の逆説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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逆説というタイトルにふさわしい内容でした。 どの話も意外な展開で面白かったです。 | ||||
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「逆説」縛りの短編集であります。 上官の命令に忠実に従う部下ばかりだったから命令は実現しなかった、完全に意見が一致したから殺した、好ましい人物だから追放する等々、あれやこれやの逆転の論理。 怪事件の謎を解くというよりもいかにして「逆説」が成り立ったかをポンド氏が解説するという展開でして、物語性は薄め、全体に推理パズル集といった印象。ブラウン神父シリーズの生みの親チェスタトンも「逆説」縛りはさすがに厳しかったのか、バカミスまがいな真相もちらほら。何しろ1930年代に発表された作品ですから、当時のヨーロッパの風俗や政情を知らないとピンとこないエピソードもありまして、その点はいささか残念。 大仕掛けなトリックはないものの、『三人の騎士』『愛の指輪』が秀逸な出来。 作中、唐突にアントニー・バークリーが出てきて、チェスタトンとバークリーの活動時期はかぶっていたのかとちょっとびっくりしました。 | ||||
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本書は、「ブラウン神父」シリーズ全5巻を読み終え、「もう、あの『逆説』とユーモアに満ちた作品は読めないのか」と思っていた私が、そうだ、この作品があったではないか、と手に取ったものです。 「逆説」という題名のとおり、ほとんどの作品で、主人公のポンド氏が語る「逆説」が物語前半に示されます。 それは、常識的に考えると奇妙な内容なのですが、別の側面から見ると合理的な内容であることが分かる−−というもので、この合理的説明が、いわばミステリでいう「真相」にあたります。 チェスタトンの晩年に書かれたという収録作8編は、ブラウン神父シリーズの延長線上にあるもので、「ブラウン神父」の魅力である「逆説とユーモア」を気にいった方には是非ともオススメしたい作品集です。 なお、ブラウン神父を読まれた方なら、チェスタトンの文章が決して読みやすいものではないと感じられていると思いますが、本書でも、「気を緩めていると、うまく理解できない文章に出くわします」。 しかしながら、「わかりづらいために、楽しめる小説である」という逆説が成り立つ、というのが、チェスタトンの作品の魅力と考えています。 (各編の題名と、物語前半の逆説をコメントに掲載しました) | ||||
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題名通り「逆説」をテーマにした作品集。 「逆説」はブラウン神父物の一つの特徴でもあるので、本作を最後のブラウン神父物にしても良かったと思うが、作者には特に「逆説」に拘る理由があったのであろう。 有名な「背が高過すぎて見えなかった」等の「逆説」が披露されるが、作品の中で使用されると、その巧妙さに舌を巻く。 これも、作者の深い人間観察に根付くものであろう。 そして、これらの「逆説」が無理に捻ったものではなく、自然に作品に溶け込んでいる所に作者の素養・見識の高さを感じる。 「逆説」に拘った作者の傑作短編集。 | ||||
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逆説を用いた探偵小説。 謎自体を抽出するならば探偵小説といえるのか? と疑問に思うのだが、そこは論客チェスタトン、みごとな探偵小説に仕上がっております。 私のお気に入りは「愛の指輪」これは上手い!! そしてガラッと反転する展開、最後の最後まで気を抜けない。 面白かった♪ | ||||
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チェスタトンの小説を評するときには枕詞のように使われる「逆説」という形容詞ですが、本作では作者自らがタイトルに逆説(Paradox)という言葉を用いています。 本作は官職にあるポンド氏が会話の中で逆説めいたことを言ったのを聞き咎められてその種明かしをするという構成になっていて、事件から結論を引き出すのではなく、まず命題が提出されてそれがどういった場合に成り立つのかを解き明かしていくという形式になっているのが特徴です。 | ||||
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