■スポンサードリンク
びっくり館の殺人
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
びっくり館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まさかの「館」シリーズ登場。 そうか、講談社なわけですからね。「ミステリーランド」はUさん発だそうですし。 はい。 ミステリーランドならではの要請から来るものでしょうけど、「館」シリーズにしては装飾がシンプル。ストーリー、プロットの骨子が解り易いです。 と同時に、語り口の巧みさは綾辻さん作品の中でも屈指、と思います。こういうスタイルって、実はこの作者さんに予想以上に合ってたりして。大変そうですが…。 物語として、子供にも、かつて子供だった人にも読み応えある本に仕上がりました(筈)。 で。 ミステリファンからすれば、「館」シリーズらしい仕掛っぷりと、超有名トリックを彷彿とさせる併せ技、そしてある意味最もこの作者さんらしい(多分)ラストの括り方。 きらりと光るシリーズ中の小品でもあると思いますよ。 綾辻ファン、そして勿論面白い本が読みたいお子さんにも、是非どうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
やはり、綾辻行人は、すごい。 推理小説の命というべきあっと驚くどんでん返しと強固な合理性、そして、なお残るある種の物悲しさと幻想性――これぞミステリ、というべきである。 「答え」のシンプルさは、決して、少年少女向けにレベルを落としたということを意味しはしない。むしろそれは、作家の技量の卓越を示すものである。数々の伏線がぴたりと一つに繋がる壮快さは、もしかしたら、シリーズ随一かも知れない。 騙し絵のように、読了後にもう一度読み返せば、全然違う光景が見えてくる不思議。私も、真相には気づけたのになお(この点が重要!)、完全に引っかかってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・綾辻行人の館シリーズとしての1冊 ・講談社ミステリーランドとしての1冊 なかなか両立しないであろうこの2つの案件を見事に満たしており、 素直に感動しました。 しかし、館シリーズとしての1冊としては、外伝的な扱いになるでしょう。 従来作品と違って限られた文量ゆえか、複数のトリックのたたみかけがなく、 「館シリーズ」に連なる短編集の中の佳品、といった趣を感じさせます。 中村青司という魔世界に迷い込んだ者、従来作品ならば「大人」であり、 今回はたまたま1人の「少年」であったということでしょう。 「暗黒館」「びっくり館」と、2作続けて外伝的な作品になりました。 (「黒猫館」以前にも1つだけそんな作品がありましたが・・・) 「時計館の殺人」のような正統的な作品を待ちたいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あの『暗黒感の殺人』を書いてしまったあとで、次の「館」はどうするのだろうと思っていたが、なるほど、こういう変化球を投げてきましたか。しかもレーベルは「ミステリーランド」。基本的には子供向けの叢書で、なおかつ大人の読者も意識して、しかも「館シリーズ」の続編というのは、想像する以上に難しい課題だったはずですから。規定枚数や文体の制限もある中で、よくこのレベルの作品を書いたな、と、ある意味いたく感心しました。 ミステリーとしての仕掛けはシンプルですが、この手のトリックのこういったバリエーションは作例がないのでは?ラストのオカルト風味のひねりも、映画の「シャインニング」みたいな後味の悪さを出していて好みです。そもそも「館シリーズ」って、読者各々の「こうあってほしい」という期待を次々に裏切っていく、というところが面白いのですね。その意味でも、変な先入観や期待に支配されて読む愚を犯さなければ、かなり深読みのきく異色作に仕上がっているのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!