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びっくり館の殺人
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びっくり館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 41~60 3/4ページ
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この作品だけでなくこのシリーズは子供向けとのことだが、文字が大きいだけで内容は大人向けが多いように思う。 館シリーズのなかでは、物語のスケールは一番ちいさいし、内容も館ものでは一番劣ると思うが、ストーリーはなかなか面白かったので、館ものを読んでいる人なら楽しめると思う。 しかし、この作者が初めての人は、ほかの作品のほうが出来が良いので違う作品をお勧めする。 | ||||
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なんにも知らずに図書館で検索し綾辻氏のリストの中から選んだ本。 開いてびっくり! 子供向けの本のような字の大きさ、字間、ルビ(笑) なんでもミステリーランドシリーズ(かつて子どもだったあなたと少年少女のための…)だそうな。 これならあっという間に読めそうだ、と思ったもののなぜかなかなか読み進まず(すぐに途中で眠ってしまった^^;) 時間がかかってしまった。 館シリーズではあるんだけども ミステリーランドシリーズだからか、ちょっと違った感じ。 中村青司の建物、っていう特徴が生かされていないような…? ホラー感が漂う終わり方も、なんとなくすっきりしなかった。 やっぱり本格推理の方がいいかなぁ…。 今までのシリーズと比べればやっぱり物足りなさは否めず。 これ、子どもが読んだらどんな風に感じるのかが知りたい。 | ||||
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ミステリーランドという形での「変化球」として投げられた「館」の一作。これはこれで、十分シリーズの一作といえると思います。 どこか少年探偵団を彷彿とさせる懐かしい雰囲気も、他の館モノと比して風味は違えど、決して劣っているとは思えません。 また、配本の性格上、描写や文章量は抑えめですが、作中で語られる「びっくり館縁起」のおどろおどろしさ(真相を知ってから再読するとなお一層怖い!)や、読者の目の前に堂々と謎を据えたストーリー、叙述における「さりげない」真相の示唆など、決して「手抜き」しているわけではないと感じました。 ただ、完全に取って付けた鹿谷門美の登場と、オチにつけられたホラー風味が不満なので★−1でしょうか。 個人的には「暗黒館」の分量に多少辟易していた感があったので、これくらいの量で綾辻作品を読ませてもらえるのもいいですね。 | ||||
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子ども向けに出されているシリーズという事を前提として読めば、楽しめる一冊だと思います。自分が子どもの時、こういう形のミステリーを読んで、ワクワクしたのを思い出しました。江戸川乱歩まで行かないけど、ああいった空気感も感じられます。 ただ、やっぱり「番外編」といった印象は、否めませんでした。 | ||||
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子供にも読めそうな『おはなし』。ミステリではなく、謎解きよりも「ものがたり」を重視させたんだろうなあ、というのが読み終わっての感想です。 ただ、子供に読ませたいか、といえばNOです。 内容は殺人事件を扱っているし、動機や結末も子供が読むにはちょっと酷いなあと思えたり、説明が不親切なところも多かったりで、読み終わった後に辛さが残るだろうなあと思いましたから。 館シリーズの愛読者なら、作中にいろいろとちりばめられた素材に期待もできるかもしれませんが、それならもっと書き込んでほしかったなあと、かえって不満が残ります。 ここはひとつ、江戸川乱歩の『吸血鬼』みたいに、大人向けの作品としてきちんと書き込んだミステリと、子供向けとして描写をおさえたものがたりと、二つの形態にそれぞれ書き直してみたらどうですかね? (江戸川乱歩の『吸血鬼』という作品は、ポプラ社の少年向けに『地獄の仮面』として書き直されたことがありました。小学5年生のときに読んだのですが、当時かなり怖い思いをしたので、今でも覚えています) でも、ページの角に丸め加工がされていたり、字は大きくて読みやすく、ほとんどの漢字にルビが振ってあったり、挿絵が何枚もあったりと、装丁には大変優れていると思いました。 | ||||
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これは子供向けだから、と云う理由で片付けられるのかもしれませんが トリックにしろ、氏の描き出す不気味で妖しげな雰囲気にしろ、 他の館と比べると、全てにおいてスケールダウンした感は否めません。物足りなさを感じます。 さらにまさにとってつけたような中村青司の館とそのカラクリ、そして島田潔。 なぜ館として出したんだろう?あるいは番外編とでもすべきでは?というのが、読後の率直な感想です。 "館"シリーズとして出す以上、そのファンである多数の大人たちも読む訳で、 かつて子供だった〜等と後書きで語られても困ってしまいます。 子供向けミステリとしてはどうなのか知りません。 大人の楽しむミステリ、綾辻行人の館として評価するならば、期待はずれだったと言いたくもなります。 ただ氏のファンなので、☆1つは付けられず。自作にこそ期待して☆2つ。 | ||||
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大人ならば、懐かしさを楽しむための作品。 結末には物足りなさを覚えましたが、子どもの頃、わくわくしながら読んだ乱歩の世界が展開されていました。 館シリーズの館シリーズたる所以は、どの作品も趣向を異にする、という点にあると思います。 時計館・黒猫館・人形館・水車館……トリックを基軸に考えれば、これらの作品にも優劣はあります。 しかし、同じ風味のものは一つとしてない。だからこその館シリーズなのだと思います。 その意味で、本作は先行作品とは全く異なる、独自の風味を持っています。 子どもたちに、ミステリーの面白さを伝えるという目的は達していると思うし、 綾辻ファンの大人たちには、子どもの頃、探偵小説を夢中で読んでいたときに 感じた、あのわくわくする感覚を思い出させることに成功している。 これはこれで、立派な「館シリーズ」の一つです。 | ||||
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誤解されてる方が多いようですが、ミステリーランドシリーズはあくまで子供達にミステリーを!と言う事で作られたシリーズです。 他のものは、題名内容共、かなり子供向けに書かれているので、分かりやすいのでしょうが、綾辻氏の作品はさすがに大人も読めるものになっています。(物足りなさはもちろんありますが・・・) ウチでは娘(小5)と2人でとても楽しめました。親子で読めて意見交換出来るお勧めの一冊ですよ♪ | ||||
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館シリーズではあるが、ミステリーランドの1冊ということで、内容は少々子ども向き。 確かにトリックや謎は他の館シリーズに比べて物足りないけれど、これはこれで面白かった。文字の大きさや行間等で、装丁は厚いけれど中味は中編なのだから、こんなものではないでしょうか。詰め込みすぎてごちゃごちゃするよりは良いです。 | ||||
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館シリーズとして読んでいる方が多いようですが、これは、あくまでも「作者が年少の読者にも楽しめる」ように書いた作品。 その割には、結構ダークな雰囲気が漂っていたり、倒錯的な人物が出てきたりと、「オトナ」な部分も描かれていて。 私は、素直にけっこう楽しめました。 ただラストがねぇ…ちょっと尻切れでガッカリ。 ここでパパーッと事件が解決しちゃえば尚面白かったのになぁ…。 小さい頃って、入ってはいけない場所とか妙に入りたくなりますもんねぇ…。 | ||||
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綾辻行人の館シリーズ最新刊、期待して読んだ。懐かしい、少年探偵小説の雰囲気をもたせた豪華でこった装丁。しかしこれは、本格ミシテリーではない。他の館シリーズとの差は歴然。肩透かしをくらわされた。オカルトに逃げるのは、フェアではないのでは。 | ||||
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この著者の館シリーズは大好きで全て読んだ上で、待望の『びっくり館の殺人』を購入した訳だが、読んでみてがっかりした… まあ確かに館シリーズでお馴染みになってる館に施された仕掛けなど骨組みはあるけど、読めば読むほど何やらミステリー小説というよりオカルト小説を読んでいるような気がしてくる…。トリックというか謎にしても、どうもイマイチ。せめてタイトルは『吃驚館の殺人』としてほしかった。 館シリーズのネタはどうやら他にもあるようなので、次こそは(個人的に最高傑作と思っている)『時計館の殺人』を超える作品となることを期待したい! | ||||
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この作品以外の館シリーズを読んでいて、その続きだと思ってこの本を買うとかなりがっかりすると思います。 これまでの本格ミステリとは全く趣が違います。 タイトルも、“館”とついてはいますが、実際には中村青司も島田清(鹿谷)も重要なファクターとして出てきているわけでありません。“館シリーズ”をうたった手前、体裁を整えるために登場させている感が否めませんでした。 トリックも、トリックというには拙い感じがしました。すぐにオチがよめてしまいましたし・・・('д`) | ||||
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館シリーズの最新作と聞いて、期待に胸を膨らませながら読んだ。 が…… どうしたというのだろう。これが本当に綾辻行人の作品なのか。 ・登場した時から怪しい犯人。 これは中篇なのだから仕方がないかもしれない。 ・重要な部分のいくつかをオカルト的な理由で片付けてしまうストーリー。 ある程度のオカルトはミステリを面白くするし、これは個人の好みかもしれない。 ・とってつけたようなラスト。 ……意外といえなくもないかもしれない。 ・無理して子供向けに書こうとしているようなちぐはぐな文章。 書き慣れないのだから仕方ないのか。 ・「ゲームをやりすぎると現実と虚構の区別が付かなくなる」「人生はリセットできない」等のお説教的台詞の挿入。 作品の雰囲気を壊しているとしか思えない。 雰囲気は確かによく、描写はドキドキした。 だが氏の他の作品と比べると…… | ||||
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昔、小学校の図書室で恐る恐る読んだ、江戸川乱歩の少年少女向けミステリーを彷彿させる「ミステリーランド・シリーズ」の最新作。 子供向けと侮ってはいけない。 活字にフリガナがふられてはいるものの、文体は幼稚な表現が無く、クールな印象を受ける。 丁寧に展開していくストーリーはシンプルながらも、登場人物が重くて暗い過去を引きずっている。 「館」シリーズのお約束はきちんと守られた貴重なシリーズの一編となっている。 ただし、最後の2ページの終わり方は・・・非常に恐ろしい。 | ||||
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びっくり館!買う前は何故平仮名を使ったのか分からなかった。買ってみてがっかりした!本格派を分からない子供のことはどうでもいいと思う。館シリーズ独自の仕掛けも悪くない。 異色もほどが過ぎると駄作になるのでは?どうせ出すなら、本来の本格派好きのするオトナのびっくり館を出した方がいいと思う。 | ||||
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基本的に子供向けということで、そういうレベルの作品なのだろうなと、あまり期待せずに読んだら……びっくりした。な、なんですか。この異様な物語は。 著者のほかの「館シリーズ」に比べると、文章は平易に書かれているし、ページ数も少ない。ミステリーランドというシリーズの制約だろう。それでも、もしかしたらこれは、シリーズ中もっとも「異形」で「怖い」作品なのではないか。とくに「びっくり館縁起」の章で描かれる腹話術劇……!このシーンのためだけでも読む価値あり、と思った。 メインのトリックが、海外の某古典的名作の珍しいバリエーションだったり、あちこちに中井英夫の「虚無への供物」が埋め込まれていたりと、こういう趣向はきっと、子供の読者を想定した「時限爆弾」だろう。そんな著者の配慮や計算も随所にうかがえて、うれしくなってしまう。 七戸優の装画や挿画との相乗効果もあって、これは予想外の秀作。 | ||||
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まさかの「館」シリーズ登場。 そうか、講談社なわけですからね。「ミステリーランド」はUさん発だそうですし。 はい。 ミステリーランドならではの要請から来るものでしょうけど、「館」シリーズにしては装飾がシンプル。ストーリー、プロットの骨子が解り易いです。 と同時に、語り口の巧みさは綾辻さん作品の中でも屈指、と思います。こういうスタイルって、実はこの作者さんに予想以上に合ってたりして。大変そうですが…。 物語として、子供にも、かつて子供だった人にも読み応えある本に仕上がりました(筈)。 で。 ミステリファンからすれば、「館」シリーズらしい仕掛っぷりと、超有名トリックを彷彿とさせる併せ技、そしてある意味最もこの作者さんらしい(多分)ラストの括り方。 きらりと光るシリーズ中の小品でもあると思いますよ。 綾辻ファン、そして勿論面白い本が読みたいお子さんにも、是非どうぞ。 | ||||
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やはり、綾辻行人は、すごい。 推理小説の命というべきあっと驚くどんでん返しと強固な合理性、そして、なお残るある種の物悲しさと幻想性――これぞミステリ、というべきである。 「答え」のシンプルさは、決して、少年少女向けにレベルを落としたということを意味しはしない。むしろそれは、作家の技量の卓越を示すものである。数々の伏線がぴたりと一つに繋がる壮快さは、もしかしたら、シリーズ随一かも知れない。 騙し絵のように、読了後にもう一度読み返せば、全然違う光景が見えてくる不思議。私も、真相には気づけたのになお(この点が重要!)、完全に引っかかってしまった。 | ||||
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・綾辻行人の館シリーズとしての1冊 ・講談社ミステリーランドとしての1冊 なかなか両立しないであろうこの2つの案件を見事に満たしており、 素直に感動しました。 しかし、館シリーズとしての1冊としては、外伝的な扱いになるでしょう。 従来作品と違って限られた文量ゆえか、複数のトリックのたたみかけがなく、 「館シリーズ」に連なる短編集の中の佳品、といった趣を感じさせます。 中村青司という魔世界に迷い込んだ者、従来作品ならば「大人」であり、 今回はたまたま1人の「少年」であったということでしょう。 「暗黒館」「びっくり館」と、2作続けて外伝的な作品になりました。 (「黒猫館」以前にも1つだけそんな作品がありましたが・・・) 「時計館の殺人」のような正統的な作品を待ちたいものです。 | ||||
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