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新版:クロニクル・アラウンド・ザ・クロック
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新版:クロニクル・アラウンド・ザ・クロックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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酔えるほどの美文。これほどの巧者を失ったのは返すがえすも惜しい。 | ||||
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小説読んだというより、ネットスマホ画面拾い読みしてるような。それは視力とか年齢のせいもあるが高レビューにつられ購入損。 | ||||
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カッコよさ、弱い人に寄り添う愛情、シニカルでWITなやりとり。 作者のご冥福をお祈りします。 どうしてドラマ化されてないのかがわからない | ||||
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主人公に今どきの子を当てはめてみるとしっくりこなかったが、あとがきを読んで、あぁ、動画配信やSNSが当たり前になる前の人物像なら描けそうだと思った。 映画か連ドラでも観たいけど、安易な俳優の人選やタイアップをされると落胆しそうだから想像で楽しむことにする。 津原さんの作品が読みやすいのは、最近ありがちな性的倒錯や異世界に陥らずとも人物が魅力的だから。音楽業界のおじさんたちも、バンドマンの男たちも、主人公の母親世代の女性たちも、ちゃんと自分の判断で生きており、まっとうでフラットに描かれているからだ。 津原さんの著作にじっくり触れたのはごく最近(幽冥志怪シリーズ)だが、近藤ようこ氏が漫画化していたものは随分前から知っていたことに気付き、しばらく過去作品を遡る喜びに浸ろうと思う。 | ||||
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傑作である。この5文字ですんじゃうんだけど、作者曰く「売れない」。たしかにこのレビュー欄も閑散としている。。 青春小説としても、恋愛小説としても、また音楽小説(あるのか?)としても素晴らしいのに。 これを原作にしてコミカライズしても、実写映画化してもいい作品になると思うんだけどなあ。 ところで、なぜ売れないのか。最初に読んだ時、小説世界に没入して泣いたり笑ったり、個人的にはとても喜ばしい読書体験だったのだけど、ちらっと(売れないかも)と思ったのを憶えている。 なぜならば、これは読者を選ぶ小説なのだ、たぶん。もちろん音楽経験なんて学校の授業以外ほとんどなくて、流行のJ-POPを聴く位、と言う人でも充分楽しめる。なんたって、青春小説としても、恋愛小説としても優れているから。だけどこの作品に真に共感できるのは、音楽全般に広い知識を持ち、かつて楽器演奏やバンドの経験があり、音楽の中で魂の震える経験をしたことがある、そんな人たちだ。 そして、作者もそれをわかっていて、「わからん奴はわからんか、しゃあないわなあ」と見切ってる感がある。 決して偉ぶったり、上から目線な訳ではないんだけど、「あ、私お呼びじゃないかも」と感じてしまう人はいるだろう。 さらに、面白いじゃん!と思った人たちも、他の人に奨めにくい気がする。少なくとも自分はそうだった。わかってくれそうな人はなかなか周囲にいないし、なんだか自分のナイーブな部分をさらけ出してしまうような気もするし。おすすめAVを紹介する方がマシかも、なんて。 とっちらかってしまったけど、本好き、津原好き、さらに音楽好きな人には是非おすすめします。 誰か少女マンガにしてくれないかなあ。 | ||||
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著者のあとがきに、「なんで売れないんだろう」という旨の呟きがあり、深く共感した。 どうしてこの本が売れないのだろう? 駅中の書店で購入し、なんとなく読み始めた本書。これほど夢中に貪るように頁を繰ったのは久しぶりの経験だった。 思わず笑い、泣きそうになり、車中の人々におかしな目で見られながらも読むことを止められなかった。 首題の通り、本を愛し、音楽を愛する全ての人々に、この物語があまねく届くことを願ってやまない。 | ||||
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ちょっと特別なこの本の成立状況については「内容紹介」精読のこと。 内容については、 きちんと再録されている新潮文庫版の作者あとがきが、あまりに完璧すぎ 十分すぎて、 どんな解説者も、ここにはもう出る幕がないと感じてしまったのでしょうか、 発売一カ月たつのに、Amazonのこのページに、レビューがついてないじゃん! だから、「分不相応」かもしれないけど、ちょっとだけ書きます。 読まないと損です。 特に、ロックでも、古典でも、音楽が大好きなひと。 そして、小説が、大好きなひと。 昔、高千穂遥先生が以下のような趣旨のことをおっしゃいました。 「絵がかける人間は、絵で表現をする。表現した絵がすべてだ。 自分の絵について、絵以外のなにか、たとえば、ことばで十分に説明することはふつうできない」 だから絵描き(たとえばアニメ作家)の意をくんで、十分ことばで説明することができる補佐が どうしても必要になる、というような話がつづいたかと思いますが、 わたしの記憶ちがい、勘違いがあったらごめんなさいです。 音楽も、事情はおおむね同じなんじゃないかと思います。 心をうつ、「音」や「ひびき」や「声」がある。 そのかっこよさは、聞いたとたんに感じるし、 万人といわないまでも、かなり多くの人間に共有される。 そんな「音」の世界を文章で再現することは、ふつうできない。 津原さんでもないかぎり。 そしてその津原さんでも、ぶつかる壁があり、それが、 「分」。 ――人生というのは、自分に相応な宿屋を思い知るための旅だ。 鄙びた温泉宿を居心地よく感じる人間が、無理して三ッ星の高級ホテルに泊まったからといって 差額ぶん、より愉快に過ごせるわけじゃない。 むしろつらいことの連続になってしまう。 ―― 作中、ある人物が述べています。 この発言が、この物語のぜんたいのテーマです。 「分と、分不相応」。 自分の分を見つけようとあがくんですから青春です。 キャラがみんなかっこいいですが、わたしは上の発言をしたひとがいちばん好きでした。 こんなひとが、自分の身内だったらなあ! | ||||
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