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(短編集)
ミハスの落日
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ミハスの落日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ミハスとはスペインに実在する村の一つで,ほかにもストックホルムやカイロなど, 各国の都市を舞台に,そしてタイトルに冠した五篇を収録した短篇集となっています. ただ,『ミステリ』との謳い文句が踊り,確かに事件や犯人捜しなどはあるものの, ミステリ好きであればピンと来る部分が多く,そちらはどうしても弱めなのは否めず, どちらかと言えば,それに関わった人々に焦点を当てた人間模様の物語という印象です. また,どの編もきの結末が用意されているものの,こちらもミステリというよりは, ハッピエンドに結びつかない,ずしりと重たいものを打ち込まれる真相や解決となり, 苦々しさが後を引きながら,異国の風がその余韻とともにぬるりと体を撫でていくよう. なお,執筆にあたり著者は各国を回られたそうで,各編の扉の写真は氏によるもの. さらには『あとがき』も取材旅行記のようになっており,こちらも楽しみどころです. その反面,『解説』については力が入りすぎとでもいうのか,少しばかり暑苦しさも…. | ||||
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とてもきれいな本だったので嬉しいです。ありがとうございました。 | ||||
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貫井氏が雑誌に発表した日本以外の国の登場人物と舞台設定で描いた短編ミステリーを集めた作品。 各編とも密室ものなど貫井氏としては珍しいストレートなミステリーが多い。 あとがきでも書かれているように特に1話目などトリック自体はとてもまともなミステリーに使えるようなものではないが、トリック自体というより設定や人物設定やその土地の文化背景がうまく取り入れられており、そういったトリックのイマイチさはあまり気にならず、氏ならではの高い描写力によりいずれもレベルの高い短編になっている。 読後も氏の作品としては軽めである。 気軽に読める短編集。 | ||||
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「崩れる」などの短編集でも感じたが、御本人がおっしゃっているよりも短編は上手いと思う。 確かにトリックなどは少々「?」の部分もあるけれど、行ったことのない場所の風景がありありと思い浮かび、こういう風景描写もしっかり描ける方なのだなとわかったのは、もうけものであった。 普段とは違った、それでいて確かな貫井ワールドが広がっている。 またこういうものも書いてほしいと思う。 | ||||
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短編集の割にどれもよく練られたストーリーになっていて、読みごたえがありました。 5つの短編すべてに共通するのはラストでの衝撃。 そこに仕掛けられたトリックなどは、それぞれ違いますが、どれも驚かされました。 ただ、そのトリックは目新しいわけではありません。 それでも『ストックホルムの埋み火』はキレイに錯覚を起こしましたし、 『ジャカルタの黎明』や『カイロの残照』はラストの着地点が秀逸です。 こんなにもミステリ小説の面白さをたっぷり詰め込んだ短編集はあまりないかも。 | ||||
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