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戦闘妖精・雪風(改)
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戦闘妖精・雪風(改)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 81~82 5/5ページ
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<改>の名の示すとおり、細かい部分が「改修」されたようですが、(あとがきで作者もいっているとおり)ストーリーそのものには、変わりないようです。しかし、20年前の作品と読み比べると、物語の背景(奥行き)が増しているように感じるのは何故でしょう? 限りなく機械に近い人間「深井零」、高度に発達した知能(?)を持ちつつあるフェアリイ空軍特殊戦所属の「偵察機:雪風」。彼らの奇妙な連帯感、すれ違い、裏切り。実体がみえない「敵」ジャムとの戦いのなかで生まれる不安感・・・。単に戦闘機が出てくるメカニックSFの分類とするには、あまりにももったいないと(私は)思います。 話の内容は、コンピュータ、機械生命体(ジャム?)とデジタルチックなのですが、それをアナログの代表である「本(活字)」で読むという感覚が、私は好きです。 では恒例のエピグラムを紹介して終わります。 「妖精を見るには、妖精の目が必要だ」 PS:続編「グッドラック」もおすすめです。 | ||||
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本書は、代表的日本人SF作家、神林長平による傑作であり、間違いなく彼の代表作のひとつである。 正体不明・コミュニケート不能の敵《ジャム》との異世界での戦争、地球社会とは断絶した防衛軍《FAF》、高度な科学技術の結晶である戦闘兵器。コンピューターによって管理されるその戦争においては、人間は最早戦争遂行システム《FAF》のパーツでしかない。 《ジャム》と《FAF》の戦争の中で人間は思う。《ジャム》は「人間の敵であってほしい」。戦争遂行の技術によって戦争に追いこまれ、そこでむしろ自らの戦争を望む人間。 SFであるにもかかわらず、否、SFであるからこそ、本書は現実のテクノロジーと人間の問題を、鋭く描き出している。繰り返そう。本書は間違いなく傑作である。読むべし! | ||||
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