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戦闘妖精・雪風(改)
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戦闘妖精・雪風(改)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 41~60 3/5ページ
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20年前、大学生のときに読んだ雪風の改訂版を見つけて読みました。 その当時はカッコいいSFだと思いましたが、今読むと、ロボット兵器が非常にリアリティのあるものに感じました。 人間を越えたロボットの存在が、人間らしさを再評価するきっかけになると思いました。 | ||||
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グッドラックとアンブロークンアローはハードカバーがあるのですが、改にはありません。 ハードカバー版があれば並べたときに統一感が出るのにな。 | ||||
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先に本で読んでいて電子書籍で買い直しました。 やはり何度読んでも面白いです。 | ||||
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紙で何度も何度も繰り返し読んでいたのに電子書籍だとSF感が増幅されるのか新鮮に面白いものだった。 続編も電子書籍版を買ってしまおうか迷う。 | ||||
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まず、こんなに有名な作品を読まずにいたことがとても悔しいです。 でも逆に、既刊3冊を一気に読めたのはよかったと思いました。 私は女性ですが、メカニックも大好きなので、細かな操縦の描写もワクワクしながら読みました。 このシリーズ一作目は、メカ描写もさることながら、叙情的な短編集としてハードSFというジャンルでもかなり入りやすいと思います。 ファンの方々の間でも人気の高い“フェアリィ・冬”は、主人公・零は殆ど出ないにもかかわらず、機械と人間という雪風のテーマが 見事に書かれています。 最初に発表されたのは20年前とのことですが、やっと作品に時代が追いついてきたのではないでしょうか。 | ||||
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久しぶりに、続きを読むのがもったいない、と思うSF作品に出会った。こんなことはウィリアム・ギブソンのニューロマンサー以来かもしれないな、と思っていたら、なんとどちらも1984年に上梓されていることが分かり驚いた。もう30年!も前に、ネットワークに神が宿る、という、当時のコンピュータの性能に照らせば荒唐無稽でありつつも、不思議なリアリティを感じさせたウィリアム・ギブソンの世界観は、CPUの性能向上や、インターネットの爆発的な普及で、もっとずっとリアルに感じられるようになってきている。 同じように、この小説で描かれる世界も、すでに各国でドローンの活用が現実化してきている今、そして無人機X47Bが空母に苦も無く離着艦できるこの時代において、不気味なほどリアルに感じられた。日本にもこんなすばらしい予言的SF作品が存在したことを知らなかったなんて。 人としてのやさしさや尊厳を捨てきれない、しかし、意識的にまるでコミュ障であるかのように描かれる主人公のパイロット。そして雪風は生きるか死ぬかの瞬間に、彼の感傷を超えた合理的な判断によって、お互いの存在継続への最適解を実行する。 娯楽SF小説としても十分魅力的だが、それだけではない。これからの時代、避けては通れない機械と人間との共存関係について考えさせる深い作品だと思う。 「永遠のゼロ」ももちろんよいが、このような作品こそ映画にしてほしいなぁ、と思ったら、なんと2013年4月にワーナーが実写映画化権を取得していた。主演はトム・クルーズ。ん?主人公は日本人でしょ。ぜひ堺雅人(OVAで主演)でお願いします。 | ||||
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「改」というこど初めて読んでみました。 旧との違いは全く分かりませんが、とりあえず満足。 映像も見てみたいです。 | ||||
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SF界の御大、神林長平氏の長編作品ですね。 タイトルからも推察できるようにいわゆる戦闘機モノですね。 といっても、出てくるのは架空機なのですが。 ついこの間、町の図書館で読破しました。OVA化されているので、書籍よりもそちらで知ったと言う方の方が多いかもしれませんね。 かくいう私もその一人でして。一体原作はどんなだろうと思って手に取ったわけです。 読んでみての感想は非常に面白かった。 手に取る以前は、空中戦や戦闘機のメカニック描写バリバリの、軍記物のようなものだと思っていましたが全くの誤りでした。 むしろそれに乗る深井中尉やブッカー少佐などの細かな心理描写が多く、JAMとは何か、人とはなにか。戦闘知性体とは何なのか。 人間性と機械性と言うものに極限まで肉薄していると思います。 最初はバリバリのミリター系だと思っていたので、そういった細かな描写に戸惑ってしまったのですが、読んでいるうちにぐんぐん引き込まれて行きましたね。いまから20年以上(30年かな?)も前の作品だと言うのに・・・やはりいいものはいつになってもいいのですね。 読み終わる頃には図書館の閉館時間間際でした(笑) 司書さんに肩を叩かれて気づきましたよ(笑)それくらいはまりこめる作品です。 SF好きならば是非手に取ってみてほしい作品です。 ※続巻があるのですが、そちらも非常に面白いです。 読む際はセットで手元に置くといいかも? | ||||
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地球南極点にあらわれた巨大な紡錘形の超空間。そこは異性体の地球侵略用<通路>だった。異性体に対抗するため人類は、<通路>をくぐりぬけた惑星・フェアリへ地球防衛機構の主戦力FAF(フェリ空軍)を配備する。以来、30年にわたる人類と異性体の戦闘は、拮抗状態を保っていた。FAF・特殊戦第五飛行戦隊 深井零は、戦術戦闘電子偵察機(スーパーシルフ)雪風を駆り、<特殊戦>の戦士として戦闘に参加する。<特殊戦>に下された至上命令は、最前線で情報を収集し、友軍を見殺しにしてでも帰投することであった ・・・ 人類が未だ目にしたことのない異性体ジャム。惑星・フェアリでジャムとの戦闘に明け暮れる人々の物語が、非情かつ冷徹なパイロット深井零と愛機 雪風を中心につづられていく。各短編に通底しているのは、人間とは何か、人は何のために戦うのかとういう哲学的なテーマ。人間=深井零と機械=雪風の関係性の変化から、人間の存在意義にまで踏み込んでいく。短編を読み進めていくとジャムの存在や思考がおぼろげながら見えるのだけれど、人類を超えたもの同士の戦いを予見させる展開になっていく。 機械に近く非人間的という深井零のキャラクターが面白い。善でも悪でもなく、雪風とともに<特殊戦>を遂行するためだけに生きている男。「W インディアン・サマー」で、同僚の死に見せる深井零の人間的な側面には違和感ありだったけれど、所詮、人間は人間でしかないという、本作のラスト「[ スーパーフェニックス」への布石とすると、納得はできるかな。 長引く異性体との戦闘で、地球の側では戦闘自体が忘れらはじめているという設定も戦いの意義を問うのに効果的だ。強大な軍事力が自立しないよう食料の自給自足が禁止されているなど、政治的な背景を含めて世界観がきっちりと確立している。本書は、第2部『グッドラック―戦闘妖精・雪風』、第3部『アンブロークンアロー 戦闘妖精・雪風』と、引き続きどっぷり嵌りたくなる力のある作品になっている。 | ||||
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このシリーズの第3作までと,スタニスワフ・レムの古典的名作「ソラリスの陽のもとに」を,偶然ごく最近になって読んだ。「雪風」第1作でジャムが送り込んでくるコピー人間のエピソードに,「ソラリス」へのオマージュが感じられたが,第3作に至っては,フェアリイ星自体がジャムであり,ジャム戦闘機はフェアリイ星に生える爪や髪の毛のようなものだと示唆されている。こうなってくると,「戦闘妖精 雪風」はスタニスワフ・レムの強い影響を受けている,というより「ソラリス」のパロディなのではないだろうか。 同じく二重星の太陽を持つ惑星ソラリスを覆う海はそれ自体が一つの巨大な知性生命体であり,二重星の重力変動の影響を排除して惑星軌道を一定に保つほどの能力がある。物語設定の時点で人類はソラリス研究に長い歴史を持ち,その文献内容が作中で語られる。さらにソラリスは「超擬態」の能力があり,人間が送り込んだ装置の模倣をしたり,人間の思考を探って,記憶の中の人物のコピーを作り出す。だがその意図は全く不明であり,その一方でソラリスは人間の存在に気づいていないのではないかという示唆もされる。 「ソラリス」の中でソラリスについて語るケルビンに,ハリーは「ソラリスのような惑星は他にもあるのかしら」と言っている。「雪風」はこの問いかけへの答えとして構想されたのではないのか。不可解だが攻撃性のない海の惑星ソラリスに対し,森の惑星フェアリイ星=ジャムは,戦闘機を作り出して攻撃を仕掛けてくる,戦闘的なソラリスなのではあるまいか。その土台に築かれた神林氏の新しい物語は,「ソラリス」とは全く異なるながらこれもまた大変に面白く刺激的である。 | ||||
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ハードSF的な感じだけど、読むと設定が「人間性とは何か」ということを語るための記号的な意味合いを持つように配されていることに気づきます。 「機械異星体 VS 人間が創り出した地球コンピュータ」と「人間 VS 機械異星体が創り出した有機機械」という構図だったり、 一般の社会(世論)から切り離されたような実験戦場のような超空間通路を越えた世界設定、 人間味を持たない主人公と特殊戦の非情な任務。 上記の設定で「人間性とは何か」を描くだけならショートショートでも十分で、ハードSFチックなタッチは要らなかったんだけど、そこをあえてハードSFタッチに描いたことで、深井中尉とブッカー少佐の迷いや成長も描かれ緊迫感のある感じに仕上がってるところに本書の魅力を感じました。 | ||||
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アニメ版を先に見てしまってから読んだこともあり、雪風の性格付けがかなり違うと感じた。そしてブッカー少佐はまだいいとして、零がもう少し猛者っぽく見える。あんな線の細いイケメンでは決してない。 前半は戦闘描写が前面に出ており、世界観がいまひとつ判然としない。後半でもそれほど強くは出ないが、終盤で看護婦と少佐が出てきたあたりでようやく世界がアニメにつながった。本の最後で作者自らもっと背景を知りたいと感じたと書いている。おそらくおれ自身が感じた違和感はそこなんだろうと考えている。 でも、アニメのエピソードはほとんどこの一冊で終わっており、後に続くグッドラック、アンブロークンアローはどうなってしまうのやらと少し心配。 前半戦は若干読んでて苦痛だが、中盤の雪掻き部隊の話でグッときて、あとは一気に読めた。ここらで作者の世界が完成したんだなと思う。 とりあえず続きを読んでみようという気になった。 しかし、”改”とついているので、2巻かと思いきや、1巻なのに少々惑わされた。加筆修正した版らしいが、内容そのものはほとんど手を加えてないと作者も言っている。たしかに大昔の作品を直すのは苦痛だろう。やめときゃいいのにとも思った。 レビューになってないな。面白いには面白いが、大ヒットの要因は個人的にはまだつかめない。 | ||||
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OVA化された作品の原作となる。 主人公と愛機を取り巻く環境は、異空間を抜けた地球ではない星。 細やかな描写のなかと、退廃的な主人公の気持ち、依存ともいえる機械との関係、 一気に読めて、そして、何か気持ちにのこると思います。 | ||||
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神林長平の代表作にして様々なメディアミックスが行われた有名作品ですね。ちなみに僕が読んだのは改訂版ではなく原本のほう。 超高性能戦闘機「雪風」と、雪風以外は何も信じられない孤独なパイロット。敵は謎の生命体「ジャム」。今では同じようなプロットのSFがたくさんありますが、20年も前のストーリーとは思えないです。 元々冷静かつ冷徹だったパイロットが徐々に人間性を取り戻す(戦う意味に疑問を持ったり、涙を流したり)中で、雪風は多くの戦闘経験から凄まじい速さで学習し、パイロットの人間性を嘲笑うかのようにコンピュータとして自立していく。僕はそんな風に感じました。だから、読了後に残ったものはパイロットと雪風の信頼の美談では無く、哀しみでした。「グッドラック・戦闘妖精 雪風」も読めばまた感想が変わるのかも知れません。 | ||||
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様々な側面を併せ持つ、正しいエンターテイメントの形、正しいSFであると感じました。 戦闘機の描写も緻密でなによりこの作品は哲学的で考えさせられるものがあります。 読んだあと後悔はしないはずです。 何を考えているか分からないものと対峙するという事のの恐怖、民衆の戦争への無関心さ、無知という恐怖、など今の日本そのもののような気がしてなりません。 まさにエンターテイメント最高峰です。 | ||||
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主人公・深井零は、恋人に拒絶され国家にも拒絶されてフェアリー星の戦場へ送られ、そこで絶対的な信頼を置く事の出来る「雪風」と出会い、共に戦うことになる。 しかし、人類対ジャムであったはずの戦争は、いつの間にか地球製メカ対ジャムへすり替えられ、人類の生存を賭けた闘争からも拒絶されていく・・・。 昔、初めて読んだ時には色々と考え込んでしまったものでした。 特に『人類がコンピュータネットワークを作らなければ、ジャムは地球を侵略しなかったかも知れない』という一節にはショックを受けました。 現に侵略の矢面に立って防戦している人類が、当の侵略者には認識されていないかも知れない・・・。 数多ある侵略もので、こんなに怖ろしい、そして哀しいものがあるだろうか、と。 メカニズムの描写が詳細かつ膨大で、まず最初にそれに魅了されますが、それこそがこの作品の仕掛けなのかも知れません。 メカニズムこそ、この作品(戦場)の主役であり、人間などは端役に過ぎない、という・・・・・。 しかし、現実の戦場においては、正にそうなりつつある様な気がしています。 電子的偵察手段の発達と情報処理能力の向上により、近い将来、歩兵ですら直接に敵の姿を見ないで戦うようになると言われているそうです。 いや、艦船や航空機の戦闘においては既にそうなっています。 モニターの向こうに敵を見て戦っている兵士達。 だが、それは敵の姿を正確に捉えているのか? そもそも、本当に敵がそこに居るのか? 機械が『そこに敵は居る』と言っているだけなのでは? 現実の世界がそんな感覚で見られる、ということが、本作品の今日的な意義なのかも知れません。 | ||||
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随所に散りばめられた航空用語、専門的知識があることに越したことは無いのだろうけど、戦闘機について何も知らない素人の私でさえとても充足感を覚える内容になっている。 一見機械的に語られているようで、人間の存在を何処に見つければいいのか、最初は戸惑う。 けれどこれ程内面的な…奥深くに眠る感情を揺さぶる作品は、滅多に読めないに違いない。 出来れば10代の内に(もしくは20代の内に)読んでおいて欲しい。 きっとバイブルの一つになるから。 | ||||
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アニメが作られたときに増刷されたので読みました。 それを機会に神林長平のことを知ったのですが、彼の作品の多くは、支離滅裂か、晩年のフィリップ・K・ディックのようにグダグダダラダラしていて、この作品と同程度の完成度は望めません。 神林はディックを模倣することで作家になったらしいのですが、メカニックに詳しいという長所を生かさず、無理にディックと同じように形而上の描写をしようとして失敗することが多い作家です。 この小説は神林の長所がもっとも生かされた傑作です。 続編もありますが、私は勧めません。 | ||||
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これを読み終えると、2〜3日頭からもやもやが消えませんでした、読み終っても楽しめる作品です。 私は戦闘機が好きでこれを買ったのですが、ある戦闘機に何の関心も無い小説好きな友人に「読むの無いから貸して」と言われ貸したのですが、あんな専門用語だらけなのが面白いのかなと思って、「おもしろい?」ともう半分くらい読んだその友人に聞いてみると「用語がわかんなくても、戦いより人間関係が多くて面白いよ」と言ったのです。 この体験で老若男女この小説は楽しめる、と確信しました。 このレビューを見たなら絶対に買ってください、誰が読んでも買ってよかった、と思える事は私が保障します! | ||||
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SFものとしてとても秀逸! 友軍を犠牲にしてでも、必ず生還することを命じられた偵察機・雪風とパイロット・深井零。 その孤高の存在感にもしびれました! 南極に突如現れた「あな」と、 そこから飛来する全く異質な「敵生命体」。 敵は「あな」の向こうに広がるフェアリイからやってくる。 人の世界を守るため、人類が総力を結集して造ったフェアリイの前線基地で、 雪風と深井零は戦いながら進化して行く。 人類が異質な敵と戦うとき、 その存在を人類やコンピューターが どう認識しようとするのか描かれていて非常に面白かったです! | ||||
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