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戦闘妖精・雪風(改)
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戦闘妖精・雪風(改)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.49pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 21~40 2/5ページ
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中学高校生が読む娯楽って感じ。 エヴァとかを見たことがない人が読んだら何が起こってるのかまったく状況がつかめないレベルの表現力。 主人公や雪風は情報収集のためだけで戦闘には参加しない助太刀もしないという冷酷な役割として戦地を飛び回るのだが、そもそもそんな役割が必要なのか首をかしげる。 主人公がヒューマニズム的な葛藤をしばしば見せてそれが「哲学的」との評価を得ているみたいだが、そうなった時点で主人公は雪風に乗る資格はないし、上長は速やかに乗員を替えるべきだし、組織は雪風の搭乗者のマインドコントロールをなにより重視すべきはずなのだが、そのへんの描写は一切ない。 主人公は雪風に恋愛感情に近い執着を抱いているが、いったいなぜなのかわからない。特別なエピソードもない。共に死線をくぐってきたからってさすがに恋愛感情はもたないし、そういった感情を持つことは雪風の乗員としての適性がないということになるはずなのだが。 要するに設定が雑。 冒頭に書いたように、エヴァ系の2次創作の域を出ない出来だが、子供の読み物としてはまあいいかなと思う。 しかし評価している人が多かった分、落胆も大きい。本格的な面白さはどこにも無い。 オススメしている人の評価には思い出補正、ロボ物補正が大いに含まれていることを前提に考えて購入を検討しよう。 | ||||
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アニメチラ見から入ったのですが、断然小説の方が面白く感じました。 文章は淡々としているし、独特の世界観と単語に躓くかと思いましたがそんなことはなく、むしろ世界観に引き込まれて一気に読破してしまいました! | ||||
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人類はジャムと戦っているーー。ほとんど説明もなくこんな感じではじまる本書は、最初は専門用語が多く、なかなか入り込めませんでしたが、3編目くらいから引きこまれました。ただの戦闘機の話ではなく、機械と人間というおなじみのテーマですが、まったく古さを感じさせませんでした。背景の説明があまりないですが、徐々に世界観がわかってくると俄然おもしろくなるという感じですね。次作も読もうと思います。 | ||||
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ドローン技術の発達によるAI戦争が現実味を帯びている現在。私がSFを読み始めた30年前には既に著者によってリアルな触感を付与されていた。社会と人間を移す鏡としてのSF小説の意義を改めて実感する秀作。ちなみにハリウッド映画化の話があるが、この硬質な文体をどこまで映画で表現できるのか不安でもあり楽しみでもある。 | ||||
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人間と機械。その主従がいつの間にか入れ替わり、 知らぬ間にイニシアティブを取られてしまっている。 この本を読んで、そんな言い知れぬ不安を掻き立てられた。 しかし、感情論を抜きに考えれば、より優れている方が 主導権を握るのは、至極妥当なのだろう。 それは自然の理だから。 JAMとの戦いが浮き彫りにする人間たちの 日常と非日常。それぞれの人生。 そしてJAMが人間を差し置いて 真に敵視する”機械”という無限の発展性を持った新しい生命群。 最終章で雪風はただ単に完璧な任務達成の為、何のためらいも無く 欺瞞の火災警報で零とバックシーターを座席ごと放逐する。 搭乗者保護のG制限から解放され、枷の外れた雪風は 高機動からの高速射撃一撃で2機のジャム機を瞬時に撃墜。 そして、すぐさま次のジャム機を追撃する様は、 まるで飼い主の手から肉を貰うのに飽きた猛禽が、自らの意思で 傲然と獲物を狩るようなそんな胸のすく爽快感を感じさせた。 愛機と共に死線を潜り抜けてきた零や、無人化の波に背中を押されながらも 人間が戦ってきた意味を求めて葛藤するブッカーには同情するが、人間は 果てしなく先鋭化する”戦い”には既に不要な存在になっている のかも知れない。 | ||||
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一話完結の短編が、より集まって全体を構成する体裁の小説です。その短編一編一編が、作品の世界観を深めながら、大きな物語を演出している名著でしょう。主人公の雪風とそれを操る深井零中尉は、いわゆる日本のアニメによくあるヒーローものとは一線を画した存在感があり、重みのある心理描写が読み応えあるところです。また、戦闘描写も多くそういう意味での満足感も充実した小説です。 | ||||
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機械同士が戦争を行うとき、人間は一体なんのために戦闘におもむき、死ぬのか。超高性能戦闘機「雪風」のパイロット「零」。彼のアイデンティティは「雪風」に乗ること。ただそれのみ。幾多の戦闘から学習し成長していく「雪風」に「零」は変わらぬ愛着を感じ続けていたが、やがて「雪風」にも全自動操縦の任務が巡ってくる。 合理的で冷静な判断をくだす機械と、感情を持ち合わせた人間は決して交わることなく、人間は自らの存在意義を懸命に見出しながら、戦局は進んでいく。 機械と人間の微妙な関係を描く。 | ||||
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AIだのIOTだの自動運転だのと騒がれている昨今ですが、既に十年以上前?からその課題を提言してきている。特に戦争という極限の状況の中では人間が起こすものでありながら人間を必要としなくなるという世界に怖さも感じました。 | ||||
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現代日本SF作家ナンバーワン神林長平の代表作。20年前貪るように夢中で読んだ覚えがあるが、改訂版が出たと言うので再読。もちろん内容にも覚えがあるが、細部はあやふやだったし、この一大傑作を堪能する事が出来た。 実はこの作品、地球人類側最強の戦闘機「雪風」とエースパイロット深井零とのラブストーリー。人間性を喪失し頼れる相手は戦闘機「雪風」だけと言う男が、今巻のラストでは「雪風」に捨てられてしまう、ざっくり言えばそういう話だ。メカフェチ的な「雪風」の詳しい描写もあるが、本作のテーマは機械知性と人間の関係であり思弁的あるいは哲学的なハードSF。決して派手な戦闘シーンを楽しむスペースオペラではないので、ある程度読み手を選ぶ筈。アニメ化されてるらしいが無謀な事をやったもの。この作品の真価は映像化にはそぐわない思弁的な部分にあるのだから。 オムニバス短編形式だが、一番面白かったのは、ただの飲んだくれの雪清掃夫が理由不明の勲章を授かってしまう話。彼はそんな勲章で仲間から孤立してしまう事を恐れ、泣きながらやめてくれるよう直訴するのだが、「雪風」が帰投した際アッサリ事故死してしまう。こんなあらすじでは何の事やらわからないと思う。現代の目で見ても最高級の作品群なので、未読のSF好きは必読である。そもそもあらすじで内容が理解出来るくらいなら、小説なんか書かなくて良い。深井零ならこう言いそうだ。「読みたければ読めばいいし、読まなくてもいい。それはお前の自由だ。俺には関係がない」 | ||||
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個人的には、淡々と進む話は盛り上がるところまで読めないので無理でした。 でも、そこまで行けたらきっと面白い。身近な人含め面白いとしか聞かないし。 | ||||
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ほぼ一か月をかかって読み終えた。外人なので、最初は本当に読みづらかったと思う。辞書を巡ったりして、大変苦労した覚えはあった。でも次第に慣れてて、わからない単語の数も大幅に下がった。特に冬の章に、強い衝撃を受けた。著者の素晴らしい構想に心を傾けた。一見して予想もつかない内容が続いて出ているが、よく読めばどこかと繋がっていることがわかる。 本当に素晴らしかったと思います。最初は目に迫ってくる外来語を我慢しなくちゃいけないけど、後はとても面白くなるよ。 今日で読み終えたので、早速Blu-rayも購入、楽しみ。 | ||||
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米ワーナー・ブラザーズで、主演トム・クルーズで実写映画化予定作品。84年、シリーズの短編「スーパー・フェニックス」が、星雲賞を受賞。 飛行・ 戦闘に関する略号を次々と直列的に並べることで、高速で飛躍する、戦術戦闘電子偵察機「雪風」の戦闘シーンをかっこよく描き出すことに成功しており、 ちょうど映画トップガンを見ているかのようなvisualを楽しめるところが、まずはよい。 その一方で、人工知能をもった戦闘機と、異質な知性体ジャムが繰り出しくる同様の戦闘機を描き出しながら、 異質な知性とのコミュニケーション、人間と機械の関係性や、「人間とは何か」という根源的な問題まで突き詰めて行く事に成功しており、 凡百の娯楽小説と一線を画している。 唯、南極大陸の一角に突如出現した巨大な霧の柱状の、惑星フェアリイからの地球侵略用超空間通路の形成機序への仮説の解説や、 惑星フェアリイ上の動植物に対する学術的な興味(これらの動植物とのコンタクトでも十分な地球外生命体との邂逅であるので)が抜け落ちている点が個人的には不満であった。 また、我々人類の持つ異常なぐらいの好奇心を考えると、ジャムとの遭遇が人類の文化、宗教、国際政治、経済、科学に与える影響が作品に展開されるように微細であったり、人類がジャムとの戦闘に興味を失っているという設定は、ちょっと受け入れがたいかなと感じた。 それらの欠点を認めたうえで、娯楽性と思弁性との距離を、娯楽寄りに固めることを決めて作品を描いたことで、多くの読者にとって取りつきやすい作品とすることに成功し、良かったのではないかと感じた。 作品群の中では、個人的には、「フェアリイ・冬」が、冬の情景を体感できるように描出しており、最も気に入った。 | ||||
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読書に目覚めたきっかけ。 大学の講義中に読んでいたw こういう異星人との戦争を…みたいなストレートなSFが好き。 最近のは哲学的というのか、訳が分からないから。 | ||||
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短編連作形式のお手本のような名作です。 ざっくり言ってしまえば深井零という重度中二・高二複合病患者が、他者との関係を主体的に築ける大人になるまでの、成長と回復のビルドゥングスロマーネ。三部作として再構成された今読み直すとそういうことになります。 ただしここで「他者」がSF的他者(あらゆるレベルで異質な存在がたくさん出てくる)として設定され、また「関係」が人間関係ではなくSF的他者との依存裏切り生存競争といった極限状況まで含んでいるあたりが王道SF。 一冊として見るとミリ系ソフトSFのフォーマットを使ったハードSF、でしょうか。 過去の傷を抱えた青年(断じて美でも少年でもないw)がちょうすごいひこうきで謎の異星人と戦うよ!みたいな通俗SF物...と見せかけて実は。 友軍だって「自分」の味方じゃないし、敵だって「自分」の敵じゃないし、戦ってるけどもしかすると戦争ですらないかも、とか例によって超ハードSFな超展開。そもそも敵ってなんだっけ、自分ってなんだっけ、人ってなんだっけ、と概念ごと問い直される中で中二病患者は徐々に回復し主観外の世界を認識してゆく。その先にちゃんと人としての成長があるのかも、と読者に期待させといてラストでどかんと落とすえげつなさ。ここで終わりだと思うと無茶苦茶後味悪いラストだったんですよ。男性にとっては特にね。 中二病(のみの主人公はあんまりいないな)や高二病患者を容赦なく突き放してさっくり刺してぺっと投げ捨てるようなハードさが、初期神林作品の魅力の一つ。あの容赦の無さはある種近親憎悪的なものだと思いますが、未熟な若者にぜんぜん優しくない。主人公を、ひいては自分を甘やかすための読書には向かない。それが気持ちいい読者は熱烈にハマるというタイプの作風でした。(過去形) ぜひ続きを読んで下さい。 自己の一部として愛し依存していた「ぼくのマシン」によって、自明のものと錯覚して胡坐をかいていた主人公の座から放り出され、どん底に突き落とされた人間「たち」が、どのようにして再び立ち上がり主体性を奪還していくのか。 救われも癒されもしませんが、本当の意味で裏切られません。 なお旧版との違いは神林節がワズカに削られたこと。具体的には「フムン」の数w あとまあ文章表現のキツさが丸められて、元々の零くん視点の若者らしい視野狭窄で薄っぺらな描写に、深読みのヒントになるようなほのめかしを多少足してある感じ。<改>のほうが普通に読者にとっても視界が広まって読みやすいです。結果、しわしわ婆さんに代表されるような、零くんから見て「どうでもいい人物」の印象が多少良くなってますが、その分ブッカー少佐の比重は相対的に薄まってるので、一部腐った方々は旧版探したほうが萌えるかもしれませんw | ||||
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この本は1985年に出版されたものの改訂版になりますが、読んでいて80年代に書かれたものとは思えませんでした。改訂版であるということも手伝っているのかもしれませんが、しっかりと世界観などが煮詰められているんだなと思いました。 後に書くように取っ付きにくさはありますが、意外とスラスラっと読めます。それなのに中身は非常に濃くて何度読んでも飽きません。 戦闘機の空戦シーンでは専門用語が頻出するので知らない単語が多くなるかもしれません。そこで取っ付きにくさが出てしまっていますが、とりあえずそれらの単語は空白のままにしておいても問題ありません。一般的な知識でわかる範囲の単語だけを拾っても大丈夫です。 コンピュータが意思を持ち学習し考えて行動する未来が近づいている今、例えば車の自動運転など、この本の雪風のようなことが起きたらどうしようかと。車程度の性能ではそういうことはありえませんが、ちょっと考えさせられました。 | ||||
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いつものように難解な神林先生の専門用語が飛び交う。 しかし、脳裏に情景が描かれるところがすごい。 | ||||
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将来コンピューターが命をもつ。 そんなSF小説はたくさんこの作品は他の作品とは少し違うかんじがしました。 コンピューター、人間、そしてジャムの生存競争。 とても深い作品だと思います。 | ||||
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映画化されると言うことですが、テンポの良いSFアクションというよりは、ちょっと哲学的な映画になるのかな? | ||||
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アマゾンのAll Time Best小説100リストに入っていたので、興味をもって購入しましたが、作中の半分以上が専門用語がぎっしりと詰まった戦闘シーン。 私もきらいな方ではないが正直ウンザリ。 物語自体は面白いと思いますが、一般向けの小説ではありません。 | ||||
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読んで見て、あの時感じた感覚の正体に触れた気がする。 続編は読んでなかったので、これから読んで、それから改めて再読したい | ||||
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