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戦闘妖精・雪風
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戦闘妖精・雪風の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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前作は、一話完結の短編をまとめることによって、壮大でミステリアスな世界観を描写していて、スケールの大きい物語になっていた。今回の続編は、前作のひとつの短編をダラダラと引き延ばした感じになっていて、物語が全く進まない、やや退屈な展開になっている。雪風や深井零中尉が生活する世界観にいつまでも漬かっていたい読者にとっては良書であろう。 | ||||
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読み進む内にモヤモヤした鬱憤が蓄積していく。 作者は飛行メカにはある程度の造詣を持つようだが、人間や社会(特に軍隊組織)には疎いに違いない。主人公は幼稚園児程の共感能力も持たない人物なのだが、会話描写がドライかというと反対に甘ったるくウエットで背筋がムズムズしてしまう。アニメ脚本としてはこれでも良いのだろうが、小説としては如何なものか。 それにこのハナシはプロットが破綻してしまっている。 任意の惑星に次元回廊を穿ち、人間のコピーさえ作り出せる能力を持つ存在(ジャム)に、AI搭載とはいえ「ジェット戦闘機」で太刀打ち出来る筈が無いでしょうよ。 そもそも「戦い」は30年続いているということになっているのだが(主人公が生まれる前から!)、それだけの年月、毎日同じ飛行機で出撃しては「今日は何機墜とした」とか言ってたワケ?(そんな戦争、ある訳ないでしょ!) ・・・「戦争」というのは帳尻合わせではない。 特にこれは人類という種の存続を掛けた戦いなのであるから、ありったけの核をブチ込んでも次元回廊あるいはフェアリィ星自体を破壊してしまう、という戦略が採られなければならない筈。 それがIndependence Dayの如き総力戦どころか地球の人々(一般市民)は戦いが行われている事自体を忘れかけているんですと(ありうるか?)。 雪風含む人類側戦闘AIが自律的(勝手)に行動しているというのもいただけない。 パイロットは各国のエース級どころか服役と引き換えに徴用され(シミュレーターでパイロットスキルを刷り込まれ)た囚人で 「俺には関係ない」 が口癖の離人症患者。 (アニメでは「最終兵器操縦者が高校生」という作品もあったが)イイ大人となった身からすれば どれだけお粗末な軍事組織なんだ、と。 「ジャム」については作者自身も確固たるイメージを持ち合わせていないようで、「神かも知れない」などと登場人物に言わせている。 そもそもジャムは何を目的として地球に侵攻したのか? 地球人の兵器と遊びたかった、というのならそういうオチもアリだとは思う。 しかし今回はジャムに人語を使わせて 「何故我と戦う?(ぇ)」 などと言わせている辺り 『描きたかったのはジェットの空中戦シーンで、ストーリーは考えてませんでした』 と思われても仕方ないだろう。 ラストで「雪風」が蒼天へと駆け昇って行くシーンは相変わらず格好良いのだが、この話に収拾を付けるのは生半な困難さではあるまい。 | ||||
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前作「戦闘妖精 雪風」は不定期連載の短編集ながら、突き放すような凄みのある結末だった。 本作はその期待の続編ということになるが、正直いって冗長な上に生ぬるい。 結末に至っては生ぬるさを通り越して甘ったるくなっており、拍子抜けだった。 ある意味前作の鈍い金属のような輝きを再認識させる「反面名作」なのかもしれない。 | ||||
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