惑星カザンの桜
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惑星カザンの桜の総合評価:
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主人公にも他の登場人物にも感情移入できない。 普通そういう結論にすぐ辿り着くだろうという事柄でも、まわりくどい推論を長々としている文章が多い印象。無理やり尺を伸ばしているような。 | ||||
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昔はSFをよく読んでいたが、何十年かのブランクがあった。それが『三体』以降、『三体0』『アンドロメダ病原体』『新アンドロメダ病原体』等を読むなどしている。 そんな流れで本書を読んだ。 惑星カザンは地球から1万光年のところにある地球型惑星である。 そこに文明があることを無人探査機が発見して、地球から調査隊が送り込まれる。 すでにワープ航法が発明されていて、7年程度で到着できるという設定だ。 その第一次調査隊と地球とは通信できない。 電波はワープできないからだ。 調査隊が1年の活動を終えて、さらに7年かけて地球に帰還する、つまり送り出してから15年待たなければ第一次調査隊から何の情報も得られないのである。 論理的にはそうなるが、まるで大航海時代のようなところが面白い。 そして、要するに15年経っても第一次調査隊は帰還しなかった。 そこで、第一次調査隊を捜索・救出することも目的に含んだ第二次調査隊が派遣されることになる。 物語は、そこから始まるのである。 第二次調査隊が惑星カザン軌道に到着し、地球型の月を調べるとそこには核戦争の痕跡があった。そして、地球人とは異なる容貌のカザン人の記録が残されていた。 ところが、惑星カザンを調べると、地球の松や桜などの植物で構成された森があり、しかも小さな集落には第一次調査隊のメンバーとそっくりな「人間」が住んでいる。しかも、同じ人間が何人も居るのである。 一体何が起きたのか・・・。 ここからの展開はあまりのネタバレになるので書かないが、Keyとなっているナノマシーンという発想はよく考えられている。『三体』以降、こうした発想が組み込まれていないSFは受け入れられなくなっているのかしれない。しかも、地球人類の植民地主義、暴力志向をはじめとした価値観を相対化せざるを得ないストリー展開となっているのにも驚く。 著者の作品は初めて読むが、年齢は60代中盤とあるから円熟期の作品である。それも頷けるクオリティだ。 | ||||
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これは自分がハードなSFが読みたいと思って本書を手に取ったのが間違いという話ではあるのですが・・。 異星人を交えたヒューマンドラマとして見れば美しい作品で、終わり方も綺麗。 ただ、このヒューマンドラマを描きたいがためにSFとしてのリアリティが損なわれているところが何より残念です。 科学的技術的な描写はとても面白く、緻密に書かれていて説得力があり読みごたえがあります。 ただ、使う人間側のリスク管理のちぐはぐさだとか、意思決定プロセスの不自然さだとか、未来の話なのに現代でもここまでお粗末なことないぞ?という違和感がすごいです。 「いや、そうはならんやろ」という展開が最初から最後まで延々続きます。 起こる出来事にもう少し説得力があればよかったのになと残念でなりません。 | ||||
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林先生のSF作品は3巻以上になるイメージなので1冊で完結していて少し驚きました。 豊かな生態系を持つ惑星が海以外灰色になってしまったという語り口から、ははあん、グレイ・グーネタかとニヤリとしました。 氏の作品で言うと星系出雲シリーズに出てきたスキタイ文明にフォーカスを当てて焼き直したらこうなる、といった感じ。 SFガジェットの説明とかガジェットを使った巧妙なトリックといったものは主体ではありませんので要注意。 未知の文明との邂逅と人類サイドの対応が主題となります。まあいつも通りっちゃいつも通り、いつもよりガジェットが少なめなだけでやってることはファーストコンタクト。これは尺の問題でしょうか。 1巻でまとめるにあたりどうしても話を動かす人物が必要だったとはいえ、トラブルメーカー役の無能っぷりが少し気になりました。 作中でも語られているけれど、有能な人物を選抜した調査隊のはずなのに異常なまでに軽はずみで浅はかがすぎる人物でした。 氏の他作品では有能な人物が力を合わせて問題解決に当たるイメージがあるので意外でした。 最後はキレイに纏めたな、と思いつつもちょっと寂しく感じました。9割ハッピーエンドではあるけれどメリーバッドエンドに片足突っ込んでるなあと。 個人的には原初カザン人との交流も見たかったなあ、尺が足りなかったんだろうけれど。 | ||||
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久しぶりの新シリーズです | ||||
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