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バーにかかってきた電話
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バーにかかってきた電話の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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これまた、“探偵”が、急におとなしくなっちゃいましたね。 前作を引きずって、そうなった、 というような説明があるのだが、 それにしても同一人物とは思えない部分が多々あり。 たとえば、依頼人に対する電話の応対、とかね。 でも、 それほどまでに特別な依頼人だった、 とも受け取れないこともないが、 ちょっと、それには描写不足。 真相も、 結構半ば過ぎでわかっちゃうんで、 全体的にいまいちかな。 映画化の原作ということで読みましたが、 シリーズが現在までつながっていることが、 かえって不思議。 後、1,2冊読んで、 全部読むか、考えよう。 | ||||
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映画化に便乗して読みました。 映画はまだ観てないけど、読んでいると常に大泉洋さんの顔が浮かびました。 ハードボイルドで乱暴な描写もありますが、ラストの切ないエンディングには参りました。 前半のギャグとかも声に出して笑った。 このシリーズ、もっと読みたい。 そう思える作品です。 | ||||
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映画が面白かった為、原作本も購入。 しかし、読みにくいったら! 全体の構成は【会話】と【情景描写】に分かれています。 【情景描写】は良いのですが、【お話】の部分は、会話のキャッチボールが長すぎて 途中からウンザリしてきます。 会話の合間に、相手の反応や「探偵」の心情が事細かに書いて欲しかった。 ですが、お話自体は面白いです!! 文章の書き方の問題ですので、人それぞれ好みがあると思いますが・・・ 残念ながら私は無理でした。 | ||||
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一作目、「探偵はバーにいる」に続いての読みました。 正直、「俺」のキャラ設定が共感できないというか理解できず すんなり入ってこなかったのですが、やっぱり札幌、すすきのが 舞台のせいか、札幌市民としてこの2作目も読みました! 何が面白いって、ストーリーと、その進み方は読みやすいというか 理解しやすく、気になって気になって一気に読み切りました。 今回は最高傑作の呼び声たかいだけあって、すすきの裏社会の入り 組んだ様相が絡み合い、ストーリーにも厚みがましていました。 ただ、やっぱり「俺」に共感できない。。 弱いんだか強いんだか、ヤクザでもないしチンピラでもない。 ただプライドは高そうだな。。 私は、「俺」の心が一番わかりませんでした。 でも、そこは流して、是非三作目も読んでみようと思います。 | ||||
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この文庫化された長編は、「ススキノ便利屋探偵シリーズ」の2作目に当たる。そして、この作品が大泉洋主演の映画『探偵はBARにいる』のベースとなるらしい。第1作目の同名の小説ではススキノの“デートクラブ(?)”が題材となっていたが、当作品ではススキノの「地上げ」を端緒として、それに纏わるある人間の“復讐”がメインストリームを形成し、探偵の《俺》を翻弄している。“作品の出来映え”としては前作を上回るものと、私は感じている。 私が『バーにかかってきた電話』を読んで、先ず「ハハ〜ン」としたのは、当書に登場する民族派(右翼)代表の像であった。〈医者−リンカーンキャデラック〉とくれば、もう亡くなったと思うが、ある人物を思い浮かべずにはいられない。むろん、マイナーな世界での話になるわけだけれども、「知る人ぞ知る」ドクターで、それなりのクリニック等を構え、また、民族派の「錬成塾」みたいなものも運営していたらしい。この辺り、東直己さんの独壇場ではないか。 当著では、上述の不思議なドクターが通うススキノの小料理屋(?)が出てくる。左右(?)の文化人、言論人等が集う小料理屋であるらしいが、このモデルはおそらく、今は鬼籍に入っているある大先輩に私が何度か連れて行ってもらった店だろう。そんな雰囲気を漂わせる店が出てくるのも、この小説の醸し出す楽しさだ。“ススキノ文化人”たちが口角泡を飛ばして議論する店…多分、東さんも出入りしていたと思われるけど、今もやっているのかなぁ…。 | ||||
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感情移入しやすいキャラクター設定にスリル感溢れるストーリー展開は秀逸。ラストがあっさりだったのが残念。 | ||||
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うれしい情報でした。 個人的には、畝原のほうが好きですが、ネタが地味なんで、 とにかく、東さんがメジャーになってうれしいです。 是非、シリーズ化してほしい。 まあ、大泉が良いでしょうねー。 原作の持ち味が最大限に生かされると思うので。 ある意味、方言担当であり、エグゼクティブプロデューサーですね。 そうか松田龍平は、桐原じゃなく高田なのか。 桐原は誰だろう。気になる。 小説のイメージとは違うけど、応援しています。 | ||||
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何か読む物を探している、そして、本物の一冊を探している、そこのあなた!出版社やマスコミや本屋などが結託して作った<ベストセラー>とやらに辟易しているあなた!そんなあなたにこの本をおすすめします。ぜひ、御一読を!読まずは一生の損と断言しましょう。この作家は本物です。出来れば、1作目の『探偵はバーにいる』から読み始めるのをお勧めしますが、この本を単独で読んでもまったく問題なしです。でも、読んだその日から、あなたは<東 直己>のファンになること請け合いです。読後の余韻は深いですよ。 | ||||
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久しぶりにこの本を読み返してみました。 「探偵はバーに居る」を図書館で何気なく借りて読んで、正直「面白い!」と思ってから東さんのファンです。 「俺」は決してヒーローではないし、ヒーローになりたいとも思っていないところがいい。 面倒くさいと思いながら、依頼人のために「仕事?」をするところ。正義は信じていないけど、「悪」もしくは「クズ」を許せない心情は頼もしい。 この話も、電話美人?からの依頼で動いてしまうところがなんともいい! 脇役の高田や、松尾、相田との会話もいい! ただ、道場の連中がどうなったのか結末が曖昧な点、ハッピーエンドでなかった点が残念。 でも、こういう話はハッピーエンドは似合わないでしょうからね。 そして、このシリーズを読み返してみて、あの「女性」登場していたところに、改めてビックリした。 著者は最初から、伏線として登場させたのか?それとも「俺」が「ダラシナク」なるほどの女性であったから続編で登場させたのかわかりませんけど、「俺」の人生を変えたほどの女性だったことは確か! 「消えた少年」に期待です。 | ||||
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とにかく面白い!硬めのイメージの探偵モノが好きな人には取っ付きにくいかもしれないが普通に小説として面白い。俺、高田、相田、松尾といったキャラのいい味も出ている。東氏は会話をそのまま文章にしたり何気ない行動や動きを活字にするのが非常に上手いと思う。自分は札幌に戻る時に駅で切符を買って改札に入るくだりがとても好きです。最後が泣けるのもいい。(これは「~吹雪のなか」もそうか?)東氏の長編では「残光」とこれが最もお勧めです。手元に新しく読む本が無いとこれを読んでいます。(畝原シリーズは別のジャンルとして面白い!) | ||||
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数年前に読んでいたのですが、再び読み返してみて驚きました。現在刊行されている「俺」シリーズ5作のなかで最上の出来です。 この作品にはいわゆる「ハードボイルド」小説のキモが、きっちりきれいに収まっている、そんな印象を受けます。 一番好きなシーンは、悪いやつらから袋だだきにされて、反吐まみれの「俺」が、ゴミ溜めと紙一重の自分の部屋を掃除して、シャワーを浴びて、クリーニングしたてのスーツを着て飲みに行く部分。 ここを読むと、「人間って、些細な生活の積み重ねで回復できる、結構強いものだな~」と勇気付けられて、スキです。 そう、ハードボイルド小説のキモって、時間軸と視点が、主人公とかっちり合っていることなのです。前後に行ったりきたりしないところ、一歩一歩、時間を積み重ねて傷つき、怒り、真実を知るところに、僕らはきっと、「毎日の退屈な生活も、それほど悪くないじゃないか」と勇気付けられるのでしょう。 どうでもよいことですが、この人の作品を読むと、無性にウィスキーが飲みたくなりますね。僕も、喫茶店でピラフと12オンス・タンブラアに入ったウィスキーを昼間から体に流し込みたくなりました。 | ||||
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『探偵はバーにいる』に続くシリーズ第二作だが、ススキノ名なしの便利屋の「俺」は、相変わらず探偵らしくはないと思う。少なくとも商売ではない。仕事とも言えない。生活費は主に博奕で得ている。だから正確にはプロのギャンブラーである。そんな「俺」の口座に気前のいい10万円単位の依頼料が前払いで払い込まれる。電話で仕事を依頼される。いつのまにか仕事としてわけのわからない指示を引き受けてゆく。一作目もそうだが、やはりあまり探偵らしからぬ動機によって、探偵らしくなく問題に対処してゆく。 これが東直己の等身大主人公なのだなあとつくづく思う。北大中退で、未だに北大関係者にコネがあったりするのも、可笑しいし、いろいろな仕事に手を染めている部分、ススキノを庭にしている!!ところなど、この主人公「俺」には作者の分身的な意味づけが大きい。距離を置いて離したところのミステリーではなく、作者が既に抱え込んでいる世界の側に物語を手繰り寄せたハードボイルドなのだとわかる。 自由にうろつき回るススキノの街が、東直己のこのシリーズへの自由度を表現しているようにも思える。その中できちんとした核になる物語を構築しているかどうか。正直、一作目はその点ではまとまりに欠けているように思えたし、きついかなと危ぶんではいた。だが、二作目以降を読む限り、その不安は杞憂であったことがわかる。きちんとした謎にきちんとした事件があり、そこにはきちんとした人間が存在して、生き様をぶつけあった生々しい悲喜劇が紡がれているとわかってゆく。 ススキノを徘徊する!!楽しさと、風変わりなキャラクターたちへの主人公の目を通した愛情深い視線(「俺」は決して優しくなんか表現しないだけにとりわけそう感じるのだ)、そこにきちんとした物語を解きほぐしてゆく楽しさが加わり、最後にはじーんと肚にこたえる劇的な最終行。巧いのだ。この作品でぼくは東直己の非凡を感じた。この作品でこの作家への安心感を持った。 ススキノの地上げ時代。アメリカ大統領がレーガンの時代。今読むとほんの少し旧くなった過去であるだけなのに、随分分厚い時間の壁の向こうに遥かに去ってしまったことたちであるような気になってくる。それはある意味、作品の中に漂うノスタルジーのような、しっとりとした気配のせいなのかもしれない。このシリーズの一つの強みでありスパイスであるも㡊!®だと思う。また、それは小説に、なくてはならない薬味であるのだと思う。 | ||||
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