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スクラップ・アンド・ビルドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 61~80 4/6ページ
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淡々と、等身大のじいちゃん好き青年を描く本作が結構好きです。 (好きとは書かれていないがあれは絶対好きです) | ||||
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スクラップ・アンド・ビルト 羽田圭介著 文芸春秋 1200円+税 2015年 芥川賞受賞作品 主人公の田中健斗は28歳。 元、カーディーラー社員だったが、自主退職している。 仕事を探してはいるが、3流大学卒で、つぶしの効く資格はなにも持っていない。 祖父は87歳で、元農業を長崎でしていた。 祖父は口癖のように、「死にたい」という。 健斗は仕事をしないで、家に生活費の分担金も払わないかわりに、 祖父の世話をすることになっている。 健斗は祖父の「死にたい」という希望を、過剰介護「足し算の介護」をして、穏やかに、 遂げさせてあげようと決めた。 棲んでいる所、多摩グランドハイツは4階建て住宅の2階。 母、鈴江は祖母の5人の子供たち(男3人女2人)の上から2番目の長女にあたる。 祖父は子供たちの所(最初は長男のところ)を転転として、3年前に最終的に母の所に来た。 この物語は老後の問題を、辛辣に、時にはユーモア、時には皮肉を持って沢山提起していて、大変面白かった。 お年寄りが「死にたい」、「早くお迎えに来て欲しい」というとき、一番多いのは、日本人の文化でしょうか、 謙譲の精神で、お世話になりすぎて申し訳ないということを云ってるのだと思います。 次の多いのは、家族や、介護職員が、十分に世話してくれないという不平の代わりの表現だと思います。 対策を考える必要があると思います。 深刻なのは、身体的にも精神的にも、本当につらいと訴えている状態だと思います。 早急に対策をとる必要がある状態だとおもいます。 一言に「死にたい」「早くお迎えに来て欲しい」と言われても、中身は色々だとおもいます。 以下、印象に残った文章を抜書きして、紹介に替えます。 「早う迎えにきてほしか」 「もうじいちゃんなんて、早う寝たきり病院にでもやってしまえばよか」 「じいちゃんは邪魔じゃけん部屋に戻っちょこうかね」 「いちいち宣言しなくていいんだよ糞ジシィが」(母:祖父の長女) 「人間、骨折して身体を動かさなくなると、身体も頭もあっという間にダメになる。 筋肉も内臓も脳も神経も、すべて連動してるんだよ。骨折させないまでも、 過剰な足し算介護で動きを奪って、ぜんぶいっぺんに弱らせることだ」(介護職の友人の大輔) 「仕事にいくなら、いっそ殺していけ」(祖父) 「いやよ面倒」(母) 「あんたがやらんなら、自分で身ば投げる!」(祖父) 「どうすんのよ、そこの階段で転びでもする?痛いぞ!」(母) 「たった3年祖父と同居しただけでも今のような状況であるのだから、 祖父がこのさき5年も10年も生き続ければその間に母は祖父を絞殺しかねないし、 特養はどこも順番まちだ。特養以外の民間施設に入居させる金などない。」 | ||||
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亀の甲より年の功。でしょうか? 死にたい死にたいと嘆くお爺ちゃんですが、老いていく様制限がかかる様を孫に見せて一歩一派を着実に踏み出せ! 「いのち短し 恋せよ少女 黒髪の色 褪せぬ間に 心のほのお 消えぬ間に 今日はふたたび 来ぬものを」 と言っているように私は感じた。現にラストの一人で生きていけるの発言には初期の頃のような老いからくる弱さを微塵も感じさせない 説得力がある。ネタバレになるかもしれないが、純文学はきっかけと結末の過程にこそ魅力があると思っているので敢えて書く。 余談だが まだスクラップアンドビルドを読んでいない時にたまたま見た、情熱大陸で羽田圭佑氏が講演会をやって帰る時、突然現れた女性のファンの方から 「差し入れを持ってきたんで・・。原作はまだ読んでないんですけど」とお菓子(?)を渡されていた。 それに対し「あ、ありがとうございます。読んでないンスカ!?火花は読んだwww」とペコペコする羽田氏。 モジモジとも高揚ともカッコつけようとしている彼を見て微笑ましかったのを覚えている。 好感度が上がった私はこの放送の後すぐにスクラップアンドビルドを読んだ。 | ||||
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数々の羽田作品の中で、デビュー作の「黒冷水」と共に、好きな作品です。 ストーリーにも納得できることが多かった。 | ||||
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失業中の若者が、同居の爺さんに刺激されてスクラップ状態からちょっとだけリビルドしていくのですが、セックスやオナニーをトレーニングする話題に象徴されるように、全体的になんとなく低俗で、文学ってそんなもんかいなと思いました。あまり文学に馴染みはないのですが、そういえば太宰の人間失格なんぞも似たようなもんか。 | ||||
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短く、一気に読めてしまう。読みやすいが、ちゃんとした文章。 身近な問題ではあるものの私自身はあまり縁のないテーマでしたが、主人公の視点のみで細かく描写されているので、尊厳死、介護の問題を深く考えさせてくれる機会を与えてもらった印象。 この人の作品は他も読んでみたくなりました。 | ||||
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健斗の考える、使わない能力は衰退するというのは、介護だけにとどまらず人間の本質なのだと思う。祖父が無職の健斗を思いボケ老人を演じていた部分はあったのだろうと思う。人間が強くなる為には、鍛錬の連続でしか成長しないと感じさせられた。 | ||||
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なんだか、とても現実的な家族介護を描いた作品だと思う。 自分が高校生の時に亡くなった曽祖母と母の攻防を見ている様で思い出して所々笑ってしまった。 主人公の迷いや葛藤も当時の自分と被ることもあり、共感するところがあった。 なんか、高齢社会になった今の日本にはこういう家庭が溢れているのかなーとか思ったりもしました。 今現在家族を介護している方や、将来家族を介護することになるであろう人に読んでみて欲しいなと自分は思いました。 | ||||
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本の帯に『要介護老人と無職の孫との息詰まる攻防戦』と書いてあるのが気になり読みました 内容的には孫である主人公目線で綴られており孫の一方的な攻撃であるかのように物語は進んで行きます、物語の終盤にさしかかると『ん?』と思わせる描写が、最後にはやっぱり『攻防戦』だったんだなと、非常によく考えられている物語だと思います、『老人』の視点からの物語も読んでみたいですね。 | ||||
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【内容(ネタバレ禁止!)】 早く死にたいとぼやく祖父を望み通り早く死ねるよう工夫しながら生きる現代の若者の物語 【ささった言葉】 ・現代医学でもやわらげようのない苦痛を背負いながら、診断上は健康体であるとされ、今後しばらく生き続けることを保証されている。祖父が乗り越えなければならない死へのハードルは、あまりに高かった。 ・死にたい、というぼやきを、言葉どおりに理解する真摯な態度が欠けていた。 ・改札を抜けると、階段やエスカレーターには目もくれず真っ先に身障者優先のエレベーターを使おうとする亜美に黙って従う。 ・80代の女性が車で女児をひき殺した場所に花束がいくつもあった。 ・リハビリはよくて、実務としての歩行はダメなのだ。スポーツジムには行くが日常生活で階段を使わない人たちと同じだ。 ・柔らかくて甘いおやつという目先の欲望に執着する人だからこそ、目先の苦痛から逃れるため死にたいと願うのだ。 ・「ありがとう、ごめんね、すんません」祖父が乱発するそれらの言葉からは価値や意味がほとんど消失している。 【感想と教訓】 いかにもな現代の世相を反映した作品。いつ自分の身に降りかかってもおかしくない、リアルで、あるあるな状況が身につまされる。 悪くはないが、読み応えがなく教訓もなく、ああこういう本が賞を取るんだ、という小品。 | ||||
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仕事柄きになっていて購入しました。 なかなか時間がなく読めていません。 10分でも時間をつくって読みたく 思っています。 | ||||
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久しぶりの小説、読み進めるうちに引き込まれ、興味深く、いろいろ想像しながら最後まで一気に読みました。 また別の作品も読んでみたいと思わせてくれる作品でした。 | ||||
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面白かったです。 テレビで羽田さんが、本を買ってくださいと 宣伝していらっしゃるのは、言葉には出さないけれど、損はさせないだけの力作です、という自信があるからこそだと、思いました。 お祖父さんの様子が面白くて、不謹慎かな?思いながら、何度もニンマリし、最後は思わず涙しそうになりました。 色あせない名作です。 10年後。 20年後、自分が年齢を重ねていった時に 再読したいです。 たくさんの方に読んで頂きたい。 芥川賞の選考者の方も、きっとそう思わはったんやろなあ。 | ||||
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わかりやすい言葉を上手く使って、「今時の若者」の姿を借りながら人間の心に潜むエゴだとか虚栄だとか弱さだとかを見事に描いている。 芥川賞を同時受賞した『花火』よりも、私はこの『スクラップ・アンド・ビルド』のほうがおもしろかった。 それにしても祖父の惚けは本当だったのだろうか? ちりばめられた伏線をあえて回収しきらずに物語を終えているあたり、ミステリーにような不気味さと不思議さも感じさせられた。 秀逸な小説だと思います。 | ||||
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人の物の感じ取り方の違いが、どこにでもありそうな日常生活のなかで、描かれていて不思議なんだけど、面白かった。 | ||||
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「今日は家におると?」 絶妙な長崎弁のセリフで物語は動き出す。 「早う死にたか」 毎日のようにぼやく祖父の願いをかなえてあげようと、 ともに暮らす孫の健斗は、ある計画を思いつく。 日々の筋トレ、転職活動。 肉体も生活も再構築中の青年の心の内は、衰えゆく生 の隣で次第に変化して。 うまいですね、 まるで古今亭志ん生の落語「品川心中」「黄金餅」を聴かされたような、 ちょっと残酷でなおかつ可笑しい人間の業をさりげなく語っている。 多くを語らない、 だから読者に老醜も見せないし悪臭も嗅がさない。 祖父も母も、健斗さえその人物像は語っていない。 しかし読者は知らないようでよく知っている。 スクラップアンドビルド、 周到に仕掛けられた言葉の罠か、 煙に巻く小説家のユーモアか、 スクラップアンドビルドなるほどと落語落ちで幕を閉じる。 | ||||
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リアルな内容ながら、笑える部分も散りばめられていて、とても読みやすい本でした。 | ||||
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芥川賞受賞時は興味なかったのだけれど、「アウト・デラックス」等での著者の野放図な語りが面白くて、遅れて購読。 ニートとしてまったりと暮らす主人公、後期高齢者として老いさらばえた祖父、実父を蛇蝎のごとく罵る娘の三人の他には、主人公の恋人と友人(介護士)という限定的な登場人物の中でストーリーは進む。 興味深いのは、主人公と母親の間の会話や関わりが殆ど描かれていない点。それと、福祉とか介護とか高齢化社会とかは設定として使われているだけに、そこに主題はないということ。単純な対立構図からは見えない主人公の生き方、祖父の生き方を読み解くことが本書の価値だろう。 読み終えて見れば、青春小説の王道を行くストーリーであるし、祖父殺しとマッチョ化のためのアプローチはビルドゥングス・ロマンの側面すら有している。 つまり、老いた祖父をスクラップにして挫折した自己のリビルドを目論んだ主人公が、結果して、挫折しニート&パラサイトの自分を精神的にも肉体的にもスクラップ(解体)して、本来の20代男子としての自立(リビルド)を果たしていくという読み方をすれば、同世代・同環境の方には心を寄せられるのではないだろうか? 他方で、同様に祖父にとってのスクラップ&ビルドは何か?という読み方も可能だろう。ヒントは、複数の子供の家を追われ、最後に罵られても追い出されない娘の家を選んでいる点。過去の自分の多くをスクラップして、まるで自分自体がスクラップ(廃人)のように見せながら、実はその擬態の中でしっかりと生きている男を残している。実にしたたかな老人の生にして性。このように本書は、描かれた描写をヒントに登場人物の生き方を読者自らがスクラップ&ビルドする楽しみもあるのではないだろうか。 | ||||
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芥川賞受賞ということで、読んでみました。 健斗の祖父の願いである「死」について、健斗が協力している作品です。 ももですが、オチが無かったような気もします。 最後には、祖父が変わっていく様子も、あまり書かれておらず最後は感動的な感じではありません。 芥川賞ということで、読んだ甲斐がありました。 | ||||
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高齢化社会に於ける現実が、我が身の生活を振り返る時、家族の負担と子供たちの将来とが心配となり、「喜寿迎え、嬉しくもあり 寂しくもあり」本書を読みこんなことを感じました。 | ||||
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