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スクラップ・アンド・ビルド



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【この小説が収録されている参考書籍】
スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルドの評価: 3.56/5点 レビュー 190件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 21~31 2/2ページ
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No.11:
(3pt)

まあまあかな

尊厳死について。 短いのでまあ何も考えずに読んでるとつまらないと思う。 少し違うけど精神病にかかったことのある僕にはちょうどよかったですね。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.10:
(3pt)

介護というものの不自然さ

「ワタクシハ」というのを以前読んだが、就活のもやもやを細かく描写した小説だった。
でも、その後著者の本は読まなかったのを見ると、さほど面白くはなかったのだろう。
ということで、芥川賞受賞を機に話題の受賞作を手に取ってみた。
やはり、話題に上るというのは小説家にとって重要かもしれない。こんなことがないと、絶対読まなかったに違いないので。

話の内容は、就活をそのまま介護にシフトした内容だった。やはり鬱屈した若者が主人公だ。
それを迎え撃つのも、人生のどんづまりの祖父。
その攻防は読みごたえあったが、たしかに、老いた人間を手厚く介護することは自然の法則に反しているのかもしれない。
最低限の助けで自立できなくなったら、動物は静かに死んでいくのだから。
ノンフィクションを読んでいるようなリアリティがあったが、物語としてはもう少し展開が欲しかった。
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No.9:
(3pt)

余剰な時代の余剰なふたり

老人&青年 という、モノどころかヒトまで余り始めた時代の、
余剰を代表するふたり切実な物語を楽しんで読ませていただきました。
この作品のタイトルは経済用語で、「創造的破壊」と訳されることが多いです。
ボディビルダーのしていることというのはまさにこれで、いい題を考えたなと思います。
体を鍛えることで痛みを生じる。その痛みは同じ肉体の痛みであっても、死にゆく老人の痛みとはまったく質が違う。
と、主人公の青年が考える箇所があります。
祖父と自分を比較する気持ちになること自体、もしかしたら同じ穴のムジナ? という時代状況の不安が青年の根底にあるからです。
最後、主人公の再就職を心から祝い、もう帰ってくるなという祖父には、ほろりとさせられました。

だたし祖父が野菜をトッピングしたピザを自分で焼いちゃうという箇所、そこまではいいのだけれど、
小動物の俊敏な動き、とまで形容すると、これはやり過ぎだと思います。
この辺の筆の走っちゃってるところを、まあ、まあ、と押さえてあげるのが、
担当編集者の役目ではないでしょうか?
余計なお世話か。
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No.8:
(3pt)

嫌いじゃない。

芥川賞作家としてテレビで何度も拝見する中で、どんな作品をお書きになるのだろうと思い購入し、読み終えました。 先に黒冷水を読んでいましたが、私は黒冷水の方が好きです。 想像するに、きっと文藝賞を取られてからかなり色んな事を勉強というか取材なさったんだと思います。 簡単な表現というより、少し聞きなれない言葉があって(私が無知なだけかもしれませんが) 伝えたい事を汲み取るのに時間がかかった様に思います。 でも、ユーモラスに介護をしている人間を書いているところや、筋トレや性欲の話は自身を投影してたら…と思うと笑えました。 次回作にも期待します。
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No.7:
(3pt)

純文学って何でしょう?

例えば芥川龍之介の作品はこれからも読み続けられていくと思う。
時代や流行とは一線を画した、普遍性があるから。
あの無駄のないストイックな文体。
かつ、解釈や読後感は読者によって様々に存在しうる、一編の詩のような作品。
そういったものが純文学であり、芥川賞の対象になると思っていました。

ところが、このスクラップアンドビルドは違います。
やたらカタカナが多いのが気になるのは、これらの名詞が今後何十年も残っているとは思えないから。
あまりに一過性のものに過ぎないのではないでしょうか。

やたら軽薄な主人公及びその周辺人物の会話。深みのない心理描写。

これらが現代の若者のリアルだ、という主張には大いに納得しますが、今の若者を表現するのも良いが、いつだって変わらない人間の本質といったものをもっと表現していてほしかった。
というか、芥川賞の選考委員にはそういう作品を選んでほしい。

批判的な感想になってしまいましたが、あくまで作者の表現スタイルの問題なので、こういった軽めの描写だって一つの表現方法としてはありだと思う。
何が言いたいかというと、この作品は僕が抱いている芥川賞に対するイメージに合わないなあというこで、批判すべきは選考委員になります。

まあ、こんなことは今に始まったことではないかと思いますが。
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No.6:
(3pt)

仕掛けが私には見えなかった

「もう死にたか」という祖父が、本当は生にしがみついていた。 そんなの、誰にだってすぐにわかることだ。 介護する失業中の健斗は、だから三流大出の馬鹿な若者として設定されている。 作者の羽田が、この両者を俯瞰する立場から物語を書いている前提で読んだ。 羽田得意の底知れない悪意も感じられない。 なぜこんな小説を書くのか、うまく自分なりの解釈ができなかった。 ブラックユーモアかな、とも思った。 だが、どうにも笑えない。  すみません、お手上げです。
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No.5:
(3pt)

実際自宅介護していたので共感もあるが

実際に自宅で祖父と祖母を介護していたので、この作品は共感を持って読めたし、作者は介護経験者であるのかなかなかよくわかって書いているなと 感じた。 サクサクと読み進めて結局どうなるのかとこれからという場で本は終わってしまった・・・・ あっけない感じで終了 え?終わり???? 強制終了させた感じ 芥川賞受賞作ということで読んだけれど、これが芥川賞なら、芥川賞ってこんなんだっけ?? この程度の本なら、週刊誌の連載のエロ小説のほうが読み応えあるかもしれない。 火花も読もうと思うが、芥川賞ってこの程度なんだなって思った。
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No.4:
(3pt)

星は2.5

又吉さんの受賞の影になり、すっかり注目を失うハメになってしまった本作。芥川賞の受賞式をテレビで見て、久々に羽田さんを思い出した。あーそう言えば、『黒冷水』って作品で河出の文藝賞を取った人だった、という感じだ。『黒冷水』はかなり昔の事なので内容はほとんど覚えていない。
 さて本作も芥川賞受賞となったわけだが、僕は該当の文芸春秋を読んでいないので選考委員の方々がどのような評価を下したのかは知らないが、率直な感想を言うと、凡庸としかいいようがない。
だが、美点はある。台詞に表れているおじいちゃんが何だが可愛らしい。---相手によって態度を変えるという多面性はありますが---主人公の健斗の親切を受けたり娘にいびられたりする描写はおじいちゃんが、なんだか切なく感じた。おじいちゃんと健斗が体を鍛える対比も悪くない。
 だが、老いと若さの対比がテーマを鮮やかに浮かび上がらせる効果として今一つ巧くいっていない。そして、一番重要な点は、もう作家になって相当時間が経っているにも関わらず、オリジナルの文体が確立されていない事だ。前述した『黒冷水』の内容や文体は忘れてしまったが、デビューから十年以上経ても文体が凡庸というのはまずい。それとともにストーリーテリングも同様だ。後半、おじいちゃんが風呂で溺れそうになった際に健斗がパニックを起こし病院へ連れて行くシーンなどはスリリングなのだが、それ以外は特に面白みを感じない。
しかし尊厳死に至らせる為に必要以上の介護をしない件は「そういう考え方もあるか」と興味深かった。繰り返しになってしまうが、著者の羽田さんは17歳でデビューしキャリアは10年以上を経ており、現在でも若干30歳だ。結論を言うと、この作品には作者のソウルが迫力となって表れていない。まだ30歳だが、作品を書き続け既に自分の魂を表現するテーマが無くなってしまったのだろうか・・・・?そのあたりは羽田さんの熱心な読者でない僕に変遷はわからないが、作品としては平凡としか感じられなかったのが本音だ。
■蛇足:芥川賞もすっかり選考基準が落ちましたね・・・・。時代背景で凄みのある才能に恵まれた作家が出てこなくなってしまったのかもしれませんが、昔なら本作程度の完成度では絶対に受賞に至っていません。
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No.3:
(3pt)

読みやすい

思っていたよりもページ数が少なく一気に読んでしまった。 しかし内容は薄くも濃くもなくどちらかといえば面白い、と思うような作品だった。 読む価値はあるが芥川賞になるような作品ではないのではと感じた。
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No.2:
(3pt)

火花よりはましかな

『火花』の影に隠れてしまった感じがしますが、こちらの方が読みやすく、ユーモラスです。 本当にぼけているのかよくわからない祖父、その祖父に早くお迎えがくるように介護する孫。 口の悪いわりに父親を引き取った母親。 これまた本音がよくわからない恋人。 ただ、ラストが唐突なうえ、これといった解決もないのは不満が残ります。 この点は『火花』と同様。
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No.1:
(3pt)

悪くないけど、絶賛するほど?

特に悪くないと思うけど、絶賛するレビューが多かったので、感想としては物足りなかった。
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