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銃・病原菌・鉄



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銃・病原菌・鉄の評価: 4.07/5点 レビュー 476件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全476件 161~180 9/24ページ
No.316:
(4pt)

学術書ではない。

高名な学者らしく、つい先日も、日経新聞一面で、コロナウイルスに、関してのインタビューがでていた。
学術書ではないが、人類史において地域によって、何故おおくの
文化の差がでているのかという問いを解明しようとする。
それらを、丹念に、事実の積み重ねで、科学的方法で解きあかそうとするが、聖書では神が決めたことであり、
私的には、偶然ということであるが、学者として何故を突き止めようとする。
おもに、植物の分布と動物の分布と、動物由来の疫病の
3分割してある。
アメリカ先住民の滅亡や、インカやアステカ帝国の滅亡は、
旧大陸からの病原菌が、要因だったというのは、
驚きだった。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.315:
(5pt)

「言われてみれば確かに気になる!」の解決本

地図帳を片手に読了。無骨なタイトルに反し、著者個人のエピソードや思いも散りばめられていて、各時代の動植物の像が活き活きと立ち上がってくる感覚があった。ヒトが狩猟採集から食糧生産に移行したのははぜ?家畜化された動物とされなかった動物の違いは?現代で先住民族が点在して住んでいる理由は?偉人て何がすごいの?「言われてみれば確かに!」な疑問を提示して、早めにサクサクと説明してくれるので読み進めやすいです。あと、"小さな島”の一つである日本がほぼ登場しない感じもクる。世界の見方が変わります。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.314:
(1pt)

読みづらい

一文が長く読みづらいうえ、てにをは、そもそも日本語もおかしいです。
説明したいこと、言いたいことはわかるけど、日本語の文章として間違っている箇所がいくつもあります。
これは原著者の問題もありますが、訳者もおかしいと思います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.313:
(4pt)

何故、中国がヨーロッパに遅れを取ったか?

​火薬、印刷技術、航海術等でヨーロッパに先んじていた中国が何故ヨーロッパに遅れを取ったか。
その原因は、中国が早くに統一されたことにあったようだ。
あろうことか、中国の支配者は船団による他国への航海を禁じた。
産業革命の礎になりうる機械や技術からも手を引いた。
中国は内と過去に引きこもったのだ。
文明が停滞するのは当然だ。
中国が統一されたのことには、比較的滑らかな海岸線にも原因があった。
一方、大きな半島が多いヨーロッパは海岸線が複雑に入り組んでいる。
台湾や海南島より大きなイギリスやアイルランドという大きな島もある。
だから、多い時で、1000を超える諸侯が対立した。
諸侯は技術を競った。
はやり、進歩は競うことから生まれるのだ。
内向きで保守的な統一は集団を衰退させる。
これは個人にも言えるだろう。​
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.312:
(2pt)

評判ほどでなかった

評判の本なので、購入して読んだが、どなたかも書いておられるように、本の中に同じメッセージの反復が多い。
要するに、この本の内容は、下巻の最後にある40ページほどの「エピローグ」を本屋で立ち読みすれば十分だというのが私の結論である。ついでながら、日本についての言及があるが、著者は日本のことをよく理解していないようだ。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.311:
(5pt)

人類の歴史と地理的要因を重ねて歴史上の繁栄の方向性を検討した本

全体を通して、考古学的な発見に対して意味づけをすることで13,000年に何があったのかを意味づけていく手法はすごいなと思いました。

人類の歴史に生まれた差異は、大陸が縦に長いか横に長いかの違いであること、という結論、その違いによって生まれる農業に適した動植物の有無、病原菌の違い、鉄の使用有無という差異ができて、一方的なほどの差が生まれたということ、人種そのもの・文化そのものが要因ではなかったことなど、壮大な話が見事に説明されていました。

著者が世界各地を調査して、様々な地域にフォーカスしたテーマ・話題も載っていて楽しかったです。
この本でジャレド・ダイアモンド氏の大ファンになりました。

※上下巻通してのレビューです
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.310:
(5pt)

人類の歴史と地理的要因を重ねて歴史上の繁栄の方向性を検討した本

全体を通して、考古学的な発見に対して意味づけをすることで13,000年に何があったのかを意味づけていく手法はすごいなと思いました。

人類の歴史に生まれた差異は、大陸が縦に長いか横に長いかの違いであること、という結論、その違いによって生まれる農業に適した動植物の有無、病原菌の違い、鉄の使用有無という差異ができて、一方的なほどの差が生まれたということ、人種そのもの・文化そのものが要因ではなかったことなど、壮大な話が見事に説明されていました。

著者が世界各地を調査して、様々な地域にフォーカスしたテーマ・話題も載っていて楽しかったです。
この本でジャレド・ダイアモンド氏の大ファンになりました。

※上下巻通してのレビューです
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.309:
(5pt)

新型コロナを考える一歩目で第11章推薦

新型コロナ対策で休校となり2週間が過ぎました。
 感染症の社会的意味、世界史的意義をとらえる上で、第11章「家畜がくれた死の贈り物」は、ここだけ読んでもわかりやすいかと思います。
 この章の知識だけでも、いろいろなことが見えたり、想定しなければならないことが思いついたりできると思います。
 ベストセラーのようなので持っている人は多い。ぜひ読み返して認識を広げ、少しでもはやい収束につながることを願います。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.308:
(5pt)

お勧めです

第3のチンパンジーで出てきたことが、詳しく書かれています。
ぜひお読みください。
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No.307:
(5pt)

ぜひお読みください

お勧めです、ぜひお読みください。
第3のチンパンジー、で少しでてきていることが詳しく書かれています。
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No.306:
(5pt)

NHKで見たおっさんの印象とはかけ離れた内容の本

リアルに何故、欧米が世界をリードしたのかが残酷な話も交えて書かれている本。だがそのリアルさゆえに、納得させられる事も多い。もう少しコンパクトに書かれても良かったとは思うが、人文科学系の本が好きな人にはたまらない本だろう。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.305:
(4pt)

歴史は未来を教えてくれるのか。。。著者の歴史研究への熱い思いが伝わる大著

ジャレド・ダイアモンド(米国・1937年~)は、生物学者、地理学者、進化生物学者、更には歴史学者。現・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授。その専門的かつ学際的な研究から、二つの脳の持ち主とも、三つの才能を重ねる人とも言われる。
本書は、1997年に原書が出版され、1998年の ピューリッツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞し、著者の名前を一躍世界的に有名にした。日本でも、2000年に出版され(2012年文庫化)、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」1位に選ばれるなどした。
本書は、著者が33年間に亘りフィールドワークを行ってきたニューギニアで、1970年代のある夏に現地の有力者から「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか?」と尋ねられ(そのときには答えられなかった)、その後30年の研究に基づく1つの答えとして書かれたものである。
そして、著者による結論は次のようになる。「歴史は、異なる人びとによって異なる経緯をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」
【以下、下巻について】
論旨は概ね以下である。
◆文字については、それを独自に作り出した社会も、早いうちに取り入れた社会も、納税の記録や国王の布告を表す必要性がある複雑で集権化された社会であり、また、文字の読み書きを専門とする官吏を養う余剰食糧を持ち得る社会であった。
◆技術を発達させた社会も、農耕による食糧生産が可能になり、余剰食糧の蓄積が非生産者階級の専門職を養うゆとりを生み出した社会である。基本的には、人口が多く、競合する社会の多い地域において、技術は最も早く発達する。
◆農業生産性が高い集団のみが、多数の市民を支えることができ、ひいては国家を形成することができた。
◆考察すべき今後の課題としては、同じユーラシア大陸の中で、なぜ、肥沃三日月地帯や中国ではなく、ヨーロッパが主導権を握るようになったのか、がある。最初の一歩を最も早く踏み出した肥沃三日月地帯がその圧倒的なリードを失った理由は、古代において森林に覆われていた同地域が、その後の気候変動により砂漠地帯や灌木地帯に変わってしまったことである。中国については、地理的障壁が少ないという特性から古代から政治的統一性が高く、当時の絶対的支配者が(たまたま)海外への大航海を禁じ、それが徹底されたことが原因である。それに対し、ヨーロッパは地理的障壁が多く、政治的に分裂していたために、小国家が競い合い、その延長で大航海を行ったことが、結果的に覇権を握る要因となった。
◆歴史研究は、実験的に操作して再現試験を行うことができず、構成要素が非常に多岐にわたる複雑な分野であり、個々がユニークであるために、普遍的な法則を導くことが困難な分野である。それでも、人間科学としての歴史研究が、今後さらに科学的行われるであろうし、何が現代社会を形作り、何が未来を形作るかを教えてくれるという有益な成果をもたらしてくれるだろう。
本作品における主たる研究・分析の結果は、上巻を読めば概ね把握することができるが、元来の生物学者である著者がなぜ歴史研究に傾倒し、それによって何を明らかにしようとしているのかはエピローグで語られている。
出版から20余年を経て、主な主張は既に何らかの形で耳にしているとはいえ、一度は直に触れておきたい大著である。
(2020年2月了)
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.304:
(4pt)

20年を経ても示唆に富む大著

ジャレド・ダイアモンド(米国・1937年~)は、生物学者、地理学者、進化生物学者、更には歴史学者。現・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)教授。その専門的かつ学際的な研究から、二つの脳の持ち主とも、三つの才能を重ねる人とも言われる。
本書は、1997年に原書が出版され、1998年の ピューリッツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞し、著者の名前を一躍世界的に有名にした。日本でも、2000年に出版され(2012年文庫化)、朝日新聞「ゼロ年代の50冊」1位に選ばれるなどした。
本書は、著者が33年間に亘りフィールドワークを行ってきたニューギニアで、1970年代のある夏に現地の有力者から「なぜヨーロッパ人がニューギニア人を征服し、ニューギニア人がヨーロッパ人を征服することにならなかったのか?」と尋ねられ(そのときには答えられなかった)、その後30年の研究に基づく1つの答えとして書かれたものである。
そして、著者による結論は次のようになる。「歴史は、異なる人びとによって異なる経緯をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」
【以下、上巻について】
論旨は概ね以下である。
◆ヨーロッパ(旧大陸)人がアメリカ(新大陸)先住民を征服できた直接の要因は、銃器・鉄製の武器、騎馬などに基づく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、航海技術、(ヨーロッパ国家の)集権的な政治機構、文字である(本書のタイトルはそれを凝縮して表現したもの)。但し、その逆(新大陸が旧大陸を征服する)が起こらなかった究極の要因があるはずである。
◆究極の要因のひとつは、ユーラシア大陸においては、他の地域よりも、多くの栽培できる植物や飼育できる家畜、即ち、多くの食料を手に入れることができたことである。それによって、他地域に先駆けて、帝国という政治形態が出現し、読み書きの能力や鉄器の製造技術が発達した。
◆二つ目は、ユーラシア大陸は東西に長く、アメリカ大陸、アフリカ大陸は南北に長いことである。食糧生産は、世界の何ヶ所かで発祥し、それが周辺地域に広がって行ったが、東西の地域的広がりは南北の地域的広がりに比べて、気候のパターンが似ており、農作物や家畜の伝播が容易であるため、ユーラシア大陸では、その伝播が速かった。車輪や文字などの技術・発明も、食糧生産システムを介して伝播することが多く、ユーラシア大陸ではその速度が速かった。
◆ヨーロッパ人は、家畜との長い親交から病原菌への免疫を持っていたが、アメリカ先住民はその免疫を持たず、ヨーロッパ人が新大陸に持ち込んだ病原菌によって人口の急激な減少を余儀なくされた。
本作品における主たる研究・分析の結果は、上巻を読めば概ね把握することができる。
出版から20余年を経て、主な主張は既に何らかの形で耳にしているとはいえ、一度は直に触れておきたい大著である。
(尚、近年のベストセラー『サピエンス全史』では、農業革命は爆発的な人口増加を可能にしたものの、実は、サピエンスが農作物に家畜化された「史上最大の詐欺」だったと分析しており、面白い)
(2020年2月了)
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.303:
(5pt)

大陸による差の丁寧な考察

なぜヨーロッパ人が南北アメリカ大陸やオーストリア大陸を征服し、その逆が起きなかったか?
その検証が丁寧になされている。

考古学的資料・遺伝子学的研究・獣医学・病原菌学など多様な分野の研究成果を
丁寧にまとめあげ、説得力を持った結論に至っている。
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No.302:
(5pt)

地域格差の理由を、進化論的に検証

なぜヨーロッパ人が南北アメリカ大陸やオーストリア大陸を征服し、その逆が起きなかったか?
その検証が丁寧になされている。

考古学的資料・遺伝子学的研究・獣医学・病原菌学など多様な分野の研究成果を
丁寧にまとめあげ、説得力を持った結論に至っている。
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No.301:
(5pt)

世界観を広げてくれる

人種差別的な理由を、世界情勢を伝えるニュースなどを理解するのに用いってしまうのが一般的ではないだろうか。
貧困や紛争などの報道を理解しようとするとき、無意識に原因を人種へ寄与していないだろうか?
そんな混乱を払拭してくれる、目からウロコの重要な書だと思う。いつ、どこで、誰が、何を、で語られがちな歴史とは一線を画し、生物学や言語学などを駆使した新しい形で歴史を紐解く斬新な試みは、読者の世界観を形作る上で重要な役目を果たしてくれると思う。
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No.300:
(4pt)

人類史に関する深い知識

個別の出来事に触れつつ、そこから抽象的なロジックで人類史を説明しており、大変面白い。たた、冗長な記述も多く、もう少し簡潔にしてもらいたい。
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No.299:
(5pt)

各大陸間で、富と権力の分配に大きな差があるのはなぜか

『銃・病原菌・鉄――一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳、草思社文庫、上・下巻)が、20世紀を代表する画期的かつスケールの大きな著作であることは、何人といえども認めざるを得ないだろう。

「現代世界においては、ユーラシア大陸系の民族、とりわけヨーロッパや東アジアにいまでも暮らしている民族と、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸への移民を祖先とする民族とが、世界の富と権力を支配している。アフリカ大陸の多くの民族をはじめとする人びとは、ヨーロッパ人の植民地支配を払拭したものの、世界の富や権力を手にするにはほど遠いところにいる。オーストラリア大陸の先住民アボリジニ、南北アメリカ大陸の先住民、そしてアフリカ大陸最南端の人びとは、白人の入植者によって自分たちの祖先の土地を奪われている。彼らの祖先の多くは、白人の入植者によって殺戮され、征服され、あるいは絶滅させられているのだ。したがって、現代世界における各社会間の不均衡についての疑問は、つぎのようにいいかえられる。世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか? なぜほかの形で分配されなかったのか? たとえば、南北アメリカ大陸の先住民、アフリカ大陸の人びと、そしてオーストラリア大陸のアボリジニが、ヨーロッパ系やアジア系の人びとを殺戮したり、征服したり、絶滅させるようなことが、なぜ起こらなかったのだろうか」。

この疑問に対する解答として著されたのが本書であり、ジャレド・ダイアモンドは、この富や権力の不均衡は、南北に長いアフリカ大陸や南北アメリカ大陸よりも、東西に長いユーラシア大陸のほうが文明が伝播し易いという、単なる地理的な要因によるものだという仮説を提示している。すなわち、ヨーロッパ人が人種的に優秀だったからだという偏見に異議を唱えたのである。

本書の印象的なタイトルについて、著者はこう述べている。「(スペイン人の)ピサロが(インカ帝国)皇帝アタワルパを捕虜にできた要因こそ、まさにヨーロッパ人が新世界を植民地化できた直接の要因である。アメリカ先住民がヨーロッパを植民地化したのではなく、ヨーロッパ人が新世界を植民地化したことの直接の要因がまさにそこにあったのである。ピサロを成功に導いた直接の要因は、銃器・鉄製の武器、そして騎馬などにもとづく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、ヨーロッパの航海技術、ヨーロッパ国家の集権的な政治機構、そして文字を持っていたことである。本書のタイトルの『銃・病原菌・鉄』は、ヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものである」。
銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.298:
(5pt)

アフリカ人やアメリカ大陸の先住民がヨーロッパ人に征服されてしまったのはなぜか

『銃・病原菌・鉄――一万三〇〇〇年にわたる人類史の謎』(ジャレド・ダイアモンド著、倉骨彰訳、草思社文庫、上・下巻)が、20世紀を代表する画期的かつスケールの大きな著作であることは、何人といえども認めざるを得ないだろう。

「現代世界においては、ユーラシア大陸系の民族、とりわけヨーロッパや東アジアにいまでも暮らしている民族と、ユーラシア大陸から北アメリカ大陸への移民を祖先とする民族とが、世界の富と権力を支配している。アフリカ大陸の多くの民族をはじめとする人びとは、ヨーロッパ人の植民地支配を払拭したものの、世界の富や権力を手にするにはほど遠いところにいる。オーストラリア大陸の先住民アボリジニ、南北アメリカ大陸の先住民、そしてアフリカ大陸最南端の人びとは、白人の入植者によって自分たちの祖先の土地を奪われている。彼らの祖先の多くは、白人の入植者によって殺戮され、征服され、あるいは絶滅させられているのだ。したがって、現代世界における各社会間の不均衡についての疑問は、つぎのようにいいかえられる。世界の富や権力は、なぜ現在あるような形で分配されてしまったのか? なぜほかの形で分配されなかったのか? たとえば、南北アメリカ大陸の先住民、アフリカ大陸の人びと、そしてオーストラリア大陸のアボリジニが、ヨーロッパ系やアジア系の人びとを殺戮したり、征服したり、絶滅させるようなことが、なぜ起こらなかったのだろうか」。

この疑問に対する解答として著されたのが本書であり、ジャレド・ダイアモンドは、この富や権力の不均衡は、南北に長いアフリカ大陸や南北アメリカ大陸よりも、東西に長いユーラシア大陸のほうが文明が伝播し易いという、単なる地理的な要因によるものだという仮説を提示している。すなわち、ヨーロッパ人が人種的に優秀だったからだという偏見に異議を唱えたのである。

本書の印象的なタイトルについて、著者はこう述べている。「(スペイン人の)ピサロが(インカ帝国)皇帝アタワルパを捕虜にできた要因こそ、まさにヨーロッパ人が新世界を植民地化できた直接の要因である。アメリカ先住民がヨーロッパを植民地化したのではなく、ヨーロッパ人が新世界を植民地化したことの直接の要因がまさにそこにあったのである。ピサロを成功に導いた直接の要因は、銃器・鉄製の武器、そして騎馬などにもとづく軍事技術、ユーラシアの風土病・伝染病に対する免疫、ヨーロッパの航海技術、ヨーロッパ国家の集権的な政治機構、そして文字を持っていたことである。本書のタイトルの『銃・病原菌・鉄』は、ヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものである」。

ヨーロッパ人とアフリカ人の関係は、著者の仮説を検証する好例と言えるだろう。「アフリカとヨーロッパの衝突の結果が、ヨーロッパ人のアフリカへの入植になったことの直接の要因ははっきりしている。ヨーロッパ人は、アメリカ先住民に遭遇したと同様、アフリカ人に対して3つの点で優位に立っていた――彼らは、銃をはじめとする技術を発展させていた。字を読み書きする能力も広く普及していた。探検や征服に要する莫大な資金を提供しつづけることのできる政治機構がすでにできあがっていた」。

「ヨーロッパ人はなぜ、サハラ以南の人びとよりも先に、前記の3つの点で優位に立つことができたのだろうか。それは、食料の生産がそれらの3つの要因の発達を可能にしたからである。そして、アフリカには栽培化や家畜化可能な野生祖先種があまり生息していなかった。食料の生産に適した土地があまりなかった。さらに、南北に長い陸塊であったため、食料生産や発明が拡散しにくかった。こうしたことが原因となって、サハラ以南では、ユーラシアより食料が生産されるようになるのが遅かった」。

「実際のところ、こうしたちがいはどのようにして生まれたのだろうか。・・・家畜は、サハラ以南に伝わる数千年も前に、ヨーロッパ社会で飼育されはじめていた。これを驚くべき事実と受け取ってしまうのは、われわれがアフリカ大陸を大型野生動物の宝庫と思っているからである。しかし、野生動物は従順でなければ家畜化できない。人間の言うことをきき、餌代に費用がかかりすぎず、病気に強く、成長に時間がかからず、捕獲された状態でも繁殖しやすくなければ家畜化できない。こうした特性をすべて備えている野性動物は世界に数多く存在しないが、ユーラシア原産の牛、羊、山羊、馬、豚はそのような動物であった。それに反して、アフリカ原産の水牛、シマウマ、カワイノシシ、サイ、カバといった大型動物は、現在に至るまでどれ一つとして家畜化されていない」。

「植物の栽培化についていえば、サハラ以南とユーラシアでは、栽培化可能な野生種の多様性に差があった。この差は、家畜化可能な動物の場合ほど極端ではないにしろ、やはり差異といえるものであった。サヘル地域(サハラ砂漠の南縁)、エチオピア、西アフリカでは、独自の農作物が生産されていたが、ユーラシアにくらべて種類はずっと少なかった。栽培化に適した野生種が乏しかったことから、アフリカで最古の農業にしても、はじまったのは肥沃三日月地帯より数千年も遅い」。

「更新世末期以降、アフリカの発展のスピードはユーラシアよりも遅かった。こんちがいを論じるうえで最後に残された要因は、ユーラシア大陸が東西に長い陸塊であるのに対し、アフリカ大陸が南北に長い陸塊であるという点である。ユーラシア大陸は陸塊の中心線が東西に長く、横長である。そしてアフリカ大陸は、南北アメリカ大陸と同様、陸塊の中心線が南北に長く、縦長である。アフリカ大陸を南北に移動すると、横切る地域ごとに気候、生態系、降雨量、日照時間、作物や家畜の病気が非常に異なる。つまりアフリカ大陸では、ある地域で栽培化された農作物や、家畜化された動物といえども、他の地域に拡散することは非常にむずかしかった。これに対してユーラシア大陸では、数千マイル離れていても、同じ緯度に位置して気候も似ており、日照時間も同じであった地域のあいだでは、農作物や家畜がやすやすと伝播できた」。

「アフリカ大陸は南北に長い陸塊である。そのため、農作物や家畜が迅速に拡散できなかったり、拡散が途中で止まってしまったりした。このことは、アフリカの歴史に重大な影響をおよぼしている。・・・アフリカ大陸が南北に長い陸塊であったことによって、家畜の拡散もさまたげられてしまった。・・・発明や技術革新もまた、アフリカ大陸が南北に長い陸塊であったことによって、伝播に時間を要した」。

「結論を述べると、ヨーロッパ人がアフリカ大陸を植民地化できたのは、白人の人種主義者が考えるように、ヨーロッパ人とアフリカ人に人種的な差があったからではない。それは地理的偶然と生態的偶然のたまものにすぎない――しいていえば、それは、ユーラシア大陸とアフリカ大陸の広さのちがい、東西に長いか南北に長いかのちがい、そして栽培化や家畜化可能な野生祖先種の分布状況のちがいによるものである。つまり、究極的には、ヨーロッパ人とアフリカ人は、異なる大陸で暮らしていたので、異なる歴史をたどったということなのである」。

本書によってジャレド・ダイアモンドに興味を抱いた向きには、『若い読者のための 第三のチンパンジー』(ジャレド・ダイアモンド著、レベッカ・ステフォフ編著、秋山勝訳、草思社文庫)を薦めたい。
銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎Amazon書評・レビュー:銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎より
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No.297:
(4pt)

分かりやすい

難しい歴史を優しい文章で書かれており、わかりやすかったです。
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