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Aではない君と
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Aではない君との評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 61~80 4/6ページ
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主人公は、吉永圭一。会社員。 ある日、別れた妻と暮らしている息子の翼(14歳)が 友人を殺した容疑で逮捕される。 圭一は翼の無実を信じるが、 翼は事件の事を何も話さない。 このままでは、刑事裁判で裁かれてしまうことになりかねない。 圭一は翼の付添人となり翼に事件の事を話すように促すと共に、 真実を知ろうと動き出す。 翼は、本当に友人を殺したのか・・。 その動機は・・。 翼の未来は・・。 非常に重いテーマである。 被害者も加害者も中学生であり、 その親の苦悩は計り知れないほど大きい。 被害者の喪失感と苦しみは一生続き、 加害者の更生へ向けての人生も一生続く。 それでも、一度失われた命は絶対に戻ってこない。 | ||||
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薬丸さんの作品は本当に読みやすいです。 今回のテーマもとても関心のある内容です。 今、刑に服して、法律上罪を償っても、フルネームで検索すれば行きあたります。 社会的制裁が今まで以上に続く世の中。 このお話の先が気になりました。 | ||||
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「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ」 これは本文中に2回出てきて気になっていた一文で、巻末の解説でも冒頭に記載されていました。これは親の子に対する考え方です。 他に、心の死と身体の死、イジメ、夫婦、家庭と仕事など、普段、無意識のうちに考えないようにしていた問題をいろいろと示された気分で、すごく重い一冊でした。ただ重すぎてすごくマイナーな心持ちになるので、他人に薦めるのには気が引けてしまいます。 | ||||
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今、いじめを苦に自ら命を断つこどもが増えている。自死するにしても、この話に登場する少年Aのように相手を殺害するにしても、そこまでにいたる本人の苦しみはいかばかりか。被害者の親も、そして加害少年の親もまた地獄に突き落とされる。 その地獄のような苦しみと、加害少年のを救い出そうと必死に動く父親の姿に自分を重ねるようにして一気によんでしまった。 | ||||
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この内容でこの長さは必要か。 犯罪を犯した子どもが頑なに口を閉ざしているから、周囲がそれに振りまわされているだけである。 しかも口を閉ざしているどれほどの理由があるのかと思えば、自分のペットを自分で殺したからということで、たしかに気が滅入るが、人に話さない理由にはなるのか。いじめの悲惨さ(裁判ごっこ)もよくわからない。クラス全員からではなく、特定の1、2人からのいじめである。 加害者の親の心情の描き方も単調である。 複雑なものを読んだという感じではなく、単純なものを延々と読まされたという感じである。100ページで十分であろう。 文学的な興趣としてはどうということはない作品だが、加害者の親になった場合は、どういう流れで事態が進むか、参考になるテキストであるかもしれない。そういうところは調べてある。 | ||||
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ある日突然中学生の息子が同級生を殺した容疑で捕まった。 息子は本当に人を殺したのか。 ≪物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ≫ という文中にも出てくる一文がキーワードになっているが、事が起こってからでは遅すぎる。 しかし人はいつだって事が起こってから後悔するものなのだ。 殺した子供の親も殺された子供の親も一生地獄だろうな。 でもやはり殺された親の方が苦しいに違いない。 殺された親の立場でもう一度読み返してみたい。 | ||||
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薬丸作品にしてはなかなか読み進む事が出来なかったです。(にしても、やはり文章は上手く、ストレスなく読み終えました。 テーマは重く、それをきちんと誰にでも伝わるように書いているのは好感が持てます。 しかし、この被害者の方は殺されて当たり前のように思うんですが。。そう思ってはダメなんですかね。。 | ||||
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滞りなく、一気に読み終えた。 難しいテーマを、最後までリアリティを失わせることなく、書き切っている。 第二章までで終わりでもいいのではとも思ったが、翼の最後の告白に触れると、第三章の果たす意味の大きさも、合点がいく。 子どもたちを巡る社会的問題、父と子、母と子の関わり合い、少年犯罪を巡る司法の在り方など、今日的な課題に、良く目配りが利いている。 被害者、そして、加害者にとっての救済や更生の意味について、考えさせられた。 | ||||
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作者が、さまざまな角度から積み上げてきた 少年犯罪、未成年者が被害者である時の 親の思い。それが、ある意味頂点を極めた 作品だと思う。誰にも、少なからぬ過失がある、 そしてそれは、一つ一つは他愛のないものかもしれない。 しかし、限界を超えたとき、責めるべきは何なのか。 答えが出るはずもなく、出す必要もない。しかし、 見つめなければ、そういった作品。 | ||||
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なってしまった、人の感情がよく書かれていると思う。 少年の犯罪の審判の過程がよく書かれていると感じます。 | ||||
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自身の生き方や覚悟を問われる本。 その重さに読了後も現実の世界に戻るのに時間がかかった。 子どもが加害者となった時に、あるいは被害者になった時に自分はどうするだろうか。 多分、子どものことより、そのせいで休みがちになる自分の仕事が、社会における自分の評価や今後がどうなるかが心配になってしまう私は身勝手な人間なのかもしれない。 さらに離婚して離れて暮らしてるなら、一緒に暮らしている側にこそ責任があり、自分にはには影響は少ないだろう、と利己的な考えも頭をかすめてしまう。 たまたま幸運にも加害者の親にも被害者の親にもならなくて済んだだけであることを噛み締めたいと思ってる。 | ||||
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親は自分の子どもは自分で育てたのだからわかっていると思うのは不思議ではない。しかし、子どもは成長している、毎日の行動を知らない、友だちは誰なのかも知らない、知っていると思っているのは親のひとりよがり。いつの間にか子どもの気持ちがわからなくなっていることを知るべきだ。そして、親が知らない深い悩みと悲しみをもっている、親友を殺さなければならないほどの。子どもと十分な込ミュケーションがとれている自信がない親は読むべきだと思う。これから親になる人も、かつて親であった人も読む価値がある。今の子供達はわからないという人も。 | ||||
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薬丸岳さんの作品は読み進めるごとに人物や情景が勝手に脳裏に現れる感じですが、これはその最たるものでした。子供を持つものの責任、この作品を学生の頃に読んでいたら子供を持っていたかどうかと考えてしまいました。完璧な親もいなければ完璧な子供もいないという弁護士さん宅の家訓もその通りだと。少年犯罪はほんんのちょっとのサインを見逃しただけでも、ニュアンスを取り違えただけでも起こりうるものだと。しかしそのような場面にほとんどの人が出くわすであろう。一線を越えてしまう人と踏みとどまれる人の違いは何なのだろうと考えさせられました。親が子供を愛しているということが日常生活からちょっとでも子供自身が感じることができれば.. | ||||
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少年犯罪と真っ向から向き合う作品です。 加害者とその家族、被害者とその家族、世間と。 それぞれの立場での苦しみ、葛藤。 読み応えのある一冊でした。 それにしてもいじめの問題。 いい加減、即、刑事事件化できないものかと思いました。 学校とか当事者同士で解決しようとするからややこしくなる。 | ||||
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面白いことはもちろんだが、誰しもが読む意味がある作品だと思ったので、星5つにした。 細かいことは書かないけど、たくさんの人が読んで議論をする価値がある作品だと思うのでぜひ多くの人に読んでもらいたい。 その時に作中にあった電子書籍リーダーの使い方をするのもいいかもしれない。 | ||||
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リアルな展開に、ぐいぐい読み進み、著者久しぶりの快作、一気読み必至。 | ||||
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『天使のナイフ』を読み 課題図書として今回は『Aではない君と』を読ませていただきました。正直読みながら苦しいと思う気持ちもありましたが、素晴らしい作品でした。課題図書としてこの本の魅力をどこまで自分なりに表現できるだろうか。きっとこの本には自分で読まなければ得られない感動があると思います。とってもおすすめの本です。 | ||||
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15作目の薬丸読破です。友罪、神の子、誓約と不満の残る話が続いただけに期待値も下がっていたのですが久々に納得の作品でした。 ただ初期の作品程の熱量は感じず熟れてきたのかなという印象ですかね。 第3章を評価されてる方のレビューも読みましたが私の感覚とは間逆ですね。小説というのは言葉を多くしたほうが良いとは思いません。読者がそれぞれに思いを描きそれぞれのストーリーを完結させて欲しいと感じました | ||||
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『天使のナイフ』他初期の作品で衝撃さえ受けた作家の誠実さ、真摯さのパワーが弱くなったのかなあと感じ、星3つにしてしまいました。 (自分が年を取って感じ方が変わってしまったのかもしれません・・・) とはいえ、作品のテーマ、重みなど、作家らしさは十分伝わってきました。 特に「体を殺す、心を殺す」ということがどういうことなのか、あまりにも深く、自分のこれからの生き方にも通じるものとして心に刻まれました。 | ||||
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バツイチの吉永には一人息子の翼がいる。翼は前妻と暮らしており、会うのは二、三ヶ月に一度くらいだ。 毎日々々仕事に追われ、漸く結果に結び付きチームで祝杯を上げているところへ翼からの着信が… 少年犯罪を多角的に描く薬丸の新たな視点か。 翼が発するSOSに吉永は気付けない。吉永どころか、多くの大人は気付かないだろう。 心を殺された翼と殺された被害者。翼のSOSに気づき事件発生前に戻れたとして、どう対処すれば正解なのか。多く存在するであろう対処法の正解と不正解。 正解を選択できるよう、我々大人は準備しておかなければならない。 | ||||
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