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順列都市
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順列都市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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原始有機体の進化した姿が、グロテスクで、好みではなかった・・ 原始有機体が代々進化していくのと同様、当然コピーたちにも子孫ができて、人類は億単位で増えているのですが、 どうやって増えたのか、という一番大事な部分が、「ツールがある」「パッケージに含まれている」的な台詞があるきりだったような・・? どこかで読み落としたのかもしれませんが。 スキャンされずに発生した「人格」「意識」について、もっと言及されてしかるべきなのに、という不満が★を下げました。 前編(リアル社会)に比べて、肝心の後編(順列都市内)の比重が少ない気がします。 | ||||
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設定は好きだし、描かれている世界観は凄いとしか言いようがないです。 でも、理論的な面に比重がありすぎて、誰かと誰かが議論を戦わせる場面、一人の誰かが何かを考えている場面に埋め尽くされており、物語自体はあまり動いていない・・うーん、これは、と思っていたのですが。 上巻ラストの1行に、ビックリ。 それにしても、ポールが出資者たちをどうやって説得したのか、彼らが詐欺ではないと判断した理由は何か、いまいちよくわからなかったです。読み込みが足りないっていうことでしょうか。 | ||||
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意匠を味わう類いの作品ですが、上巻にある「塵理論」の上に構築されているので、読みこなす素養のありながらも、そこに乗っかることのできない人にはすこし辛いかもしれません。 下巻は、マリアとダラムに焦点が収斂されていているので読みやすく、サクサク読めます。 「永遠」や「死」、自分の人としての輪郭について考えさせられました。 | ||||
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一とおり読み終えましたが、正直下巻はイマイチかなと思いました。SFとして見た場合、別の宇宙という特性上、イーガンの『俺ルール』で何でもアリになってしまい、前半(上巻)ほどのリアリティがありません。 そのルールにしても、けっきょくすべての根本にあるのは上巻で語られる『塵理論』ですが、これが何度読んでも、どうしても個人的に納得できませんでした。上巻は塵理論の真偽はどうであれ物語としては問題なく読み進められるのですが、TVC宇宙が発進してしまう下巻は、まずこれを受け入れられないとダメです。 …で、私はダメでした。 端的には塵理論の洞察を得る実験(上巻)で、まるでシミュレーションにおいて途中を計算しなくても最終的な結果が得られるようなケースがありますが、それができたら逐次計算の意味がなくなってしまいます。すべての解は解析的に得られることになってしまいます。ええ?そうなの!?(そんなバカな)と。 仮に百歩譲ってそこは正しかったとしても、じゃあ、人間の精神活動はスナップショットで記述できるのかというとそれも変だと思います。もはや哲学的な議論になってしまいますが、それは愚直な(?)逐次計算の *過程* で生じると考えた方が自然かなぁ。精神のスナップショットとしてのどんな立派な文学作品よりも、生きて逐次計算を続けている一寸の虫の方がよほど魂は宿っていると思えてなりません。 ここでさらに譲って、人間の本質あるいは宇宙がスナップショットで記述できるとしちゃうと、そもそも TVC 宇宙を『発進』させる必要性すらないんじゃないか、『エデンの園配置』を作った時点で順列都市とやらは裏の宇宙で勝手に動いてるはずなんじゃないの(逐次計算に意味はないんでしょ)、と言う感じです。 以上、そんなわけで、ハードSFとして楽しく読めたのは上巻 順列都市〈上〉 (ハヤカワ文庫SF) までで、下巻は疑問点がどうしても引っかかりっぱなしでストーリーに集中できなかったという次第です。逆に塵理論が素直に受け入れられれば面白いと思います。シミュレーションのマトリョーシカ宇宙が相互に織りなす世界、宇宙に対する read only 権限しか持たない人物のサイドストーリーなど、物語としての見どころはいっぱいです。 | ||||
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専門用語の意味や細部がよくわからなかった僕にも、この作品の壮大さは十分に伝わった。特に後半のランバート人との接触のところは一番盛り上がった。異星人に関しての想像力は大いに刺激された。でも結末はよくわからなかった。一体この作品はなんだったのだろう???? 永遠に生きることの空しさ、コピーとして生きることの空しさ……空しさばかりがぼくの中に残った。永遠に生きるとしても、人間の営みを続けるだけであるなら、とても耐えられないとぼくは思ってしまう。超人的な描写もあるが、時間の感覚も人間の感覚から超越されないことには、その膨大な時間の退屈さに押し潰されてしまいそうだ(どうやらそういう感覚もコントロールできることになっているみたいだが)。こうしてみると、この作品はあまりに突拍子がない、でもここまで突拍子がないとむしろ潔いと思える。 | ||||
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