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ハルカな花
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ハルカな花の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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山間にある田舎町なので、寒暖の変化が激しい。秋口に入ってからは冷え込みが厳しくなって、背筋がゾクッとすると思ったら急に体調が悪化して、本格的な風邪を引いてしまった。寄る年波、と嘆くほどの年齢ではないのだが、それでも五十台も半ばを過ぎると、回復力がめっきり衰えて、風邪気がなかなか抜けてくれない。そういうときは無理をしないで、夜は早々に暖かい布団の中にもぐりこんで、眠くなるまで本を読むに限る。 効能のあった本をひとつ、紹介しよう。「ハルカな花」、5編の短編で構成されている。それぞれのタイトルには、二月、五月、八月、十一月と時節が冠せられていて、季節の花が登場する。バラ、ユリ、トルコキキョウ、ゲッカビジン、チューリップ、鼻先に濃密な花の香りが漂ってくるようだ。 この連作集は、花を題材にした本格的な推理小説であり、人間の慈愛をテーマにしたファンタジーでもある。読み終わったあとは心がほんわかと暖かくなって風邪も全快・・・、というわけにはいかないが、重かった頭がずいぶんと楽になったのは確かである。それこそ可憐な美少女から、想いのこもったお見舞いの花束をもらった気分!? | ||||
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