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世界受容



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【この小説が収録されている参考書籍】
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)

世界受容の評価: 3.62/5点 レビュー 13件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

変容する世界の中でも変わらないもの

全滅領域、監視機構と舞台と主人公を変え進んできたザザーンリーチシリーズの完結編。
私にとっては過去2作品の中で貼られた伏線は回収され、抱いていた謎は大方解明された。

エリアXは何であるか、どうなって行くのか。
生物学者はどうなったのか。

SF作品の醍醐味はやはり超自然の環境の中に置かれた人々を通して見せられる人間臭さや人と人の心の通いだなと。
全滅領域を読み終えた時もその結末だけでもかなり好きで、なんて素敵なんだろうと思ったが、今作の結末はそれを遥かに超えてきた。好きすぎてたまらない。最高。

変容する世界の中でも
わたしたちは誰かのために足掻いて
自分のためにもがいて
それが無駄な抵抗でもやめたりしないんだな。
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.6:
(4pt)

幻想小説として読む

登場人物の視点から数々のエピソードが語られる。同一人物のエピソードでも時間軸が異なっていたり、その人物がコピー人間の可能性もあり非常に複雑で幻想的な味わいのある作品だ。ラブクラフト先品のようなおどろおどろしい描写はないがこの作者の世界観はそれに近い感じがする。ナタリー・ポートマン主演の「アナイアレイション」がこの雰囲気をよく伝えている。
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.5:
(5pt)

一回は読んでみて

映画から興味を持ち、読んでみました。
謎は多いのですが、繰り返し読んで、その都度、どういう意図が作者にあるのか、推察する楽しさはあるとおもいます。
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.4:
(5pt)

全作読んで、初めて分かる奥行き

『全滅領域』の映画を見て、原作を手に取りましたが、やはり言語が生み出す圧倒的な世界観には、映像は到底及ぶことはできないなと思いました。映画はこのシリーズを簡単に要約したもので、別個のものとして見れば十分楽しめるとは思います。ただ映像はどうしても、ひとの想像力を限定してしまうため、話の多角性や奥行きに欠けてしまいます。”エリアX”の植物のように、上からみると普通に見えても、横から見ると似て非なるもの、といった感じでしょうか…。原作では、映画のように安易には解決策を提供してくれませんので、自分たちで行間を埋めながら、人類に残されたほのかな希望を余韻として感じる楽しみを味わえると思います。一流のSF小説は素晴らしい。読書の間、異次元に連れて行ってくれます。
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.3:
(5pt)

救いなどない

救いなどない 種明かしのようなものはあるが、依然モヤモヤしたものは残る。
だが、そもそもそのモヤモヤを求めて読みだしたのではなかったか。
分からないからこそ面白いし、怖いわけで、そこを分かってしまったらつまらないと思う。

向き不向きがあるとは思うが、破滅的な作品が好きな人間はとことんハマる
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.2:
(4pt)

この後が知りたい

3部作の 1作目全滅領域は 一気に焦って読みました 2作目監視機構は 余裕を持って読みました 3作目のこの世界受容でまた先を急ぎながら一気に読みました ここにきて 大体予想していた全容がなんとなく組上がる感じです 明瞭な解決は無いけれど
最後近く コントロールの手から 護符のように持っていた父作のチェスの駒(猫のチョリーのよすが)が滑り落ちるところで泣きました
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274
No.1:
(4pt)

素晴らしいモヤモヤ感

3巻すべて読み終えて思ったことは、一貫して主観的な視点で書かれているため、他のレビューの方と同じく、結局謎は解明されないままモヤモヤ感だけが残りました。ただ私は、分からないまま終わるのもアリかな、と思います。
昨今のSF小説や映画は、何もかも全てが解明されて、後味スッキリ!と言うのが多いように思います。それはそれで悪くはないですが、何か物足りず、全体が小さな箱に収まってしまったような印象を受けます。そういう意味で、この「サザーン・リーチ」シリーズは、いろいろ想像する“余地”を残してくれてます。
過去に、読後モヤモヤ感が残って、しかも面白いと感じたのは、「2001年宇宙の旅」や、「バビロニア・ウェーブ(堀晃)」などで、この「サザーン・リーチ」シリーズも、久々にその中に入る傑作だと私は思ってます。
世界受容 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:世界受容 (ハヤカワ文庫NV)より
4150413274

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