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世界受容
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世界受容の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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9年前の発刊当時に物理で購入していましたが、Kindleで安くなっていたので再購入しました。 時の流れのおかげでイイ感じに記憶が薄れており楽しく読めました。 第2巻から引き続き忍耐を強いられる読書が続きますが、3~4割進んだところで種明かしが始まり、ようやく楽しんで頁をめくっていくことができるようになります。 しかし、物語の核心に触れるか触れないかギリギリのところを逡巡するストーリーに、芯を食わない隔靴掻痒感を覚えながら、物語は終わってしまいます。 「群盲象を評す」でいえば、群盲の人数が足りずに象を描ききれない感じでしょうか。あと2人、Lの字と母ちゃんの視点があれば象が描けたかなと思いますが、著者は敢えてその2名の視点を明かしていないのでしょう。 決して尻切れトンボではなく、こういう終わらせ方もアリっちゃアリですが、何百ページも引っ張りまわされた対価としては少々物足りなく感じますね。 | ||||
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全滅領域、監視機構と舞台と主人公を変え進んできたザザーンリーチシリーズの完結編。 私にとっては過去2作品の中で貼られた伏線は回収され、抱いていた謎は大方解明された。 エリアXは何であるか、どうなって行くのか。 生物学者はどうなったのか。 SF作品の醍醐味はやはり超自然の環境の中に置かれた人々を通して見せられる人間臭さや人と人の心の通いだなと。 全滅領域を読み終えた時もその結末だけでもかなり好きで、なんて素敵なんだろうと思ったが、今作の結末はそれを遥かに超えてきた。好きすぎてたまらない。最高。 変容する世界の中でも わたしたちは誰かのために足掻いて 自分のためにもがいて それが無駄な抵抗でもやめたりしないんだな。 | ||||
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登場人物の視点から数々のエピソードが語られる。同一人物のエピソードでも時間軸が異なっていたり、その人物がコピー人間の可能性もあり非常に複雑で幻想的な味わいのある作品だ。ラブクラフト先品のようなおどろおどろしい描写はないがこの作者の世界観はそれに近い感じがする。ナタリー・ポートマン主演の「アナイアレイション」がこの雰囲気をよく伝えている。 | ||||
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映画から興味を持ち、読んでみました。 謎は多いのですが、繰り返し読んで、その都度、どういう意図が作者にあるのか、推察する楽しさはあるとおもいます。 | ||||
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『全滅領域』の映画を見て、原作を手に取りましたが、やはり言語が生み出す圧倒的な世界観には、映像は到底及ぶことはできないなと思いました。映画はこのシリーズを簡単に要約したもので、別個のものとして見れば十分楽しめるとは思います。ただ映像はどうしても、ひとの想像力を限定してしまうため、話の多角性や奥行きに欠けてしまいます。”エリアX”の植物のように、上からみると普通に見えても、横から見ると似て非なるもの、といった感じでしょうか…。原作では、映画のように安易には解決策を提供してくれませんので、自分たちで行間を埋めながら、人類に残されたほのかな希望を余韻として感じる楽しみを味わえると思います。一流のSF小説は素晴らしい。読書の間、異次元に連れて行ってくれます。 | ||||
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救いなどない 種明かしのようなものはあるが、依然モヤモヤしたものは残る。 だが、そもそもそのモヤモヤを求めて読みだしたのではなかったか。 分からないからこそ面白いし、怖いわけで、そこを分かってしまったらつまらないと思う。 向き不向きがあるとは思うが、破滅的な作品が好きな人間はとことんハマる | ||||
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これはもうHPラヴクラフト。 この領域の生い立ちが明らかになるが、すべての謎が解ける訳ではない。 シリーズ全体にばらまいてしまった伏線の、集められるものだけを急いで拾い集めたかのような印象。 作者が、なぜここでシリーズを終わらせてしまったのかが、よく分からない。 Sキングとか好きな人にはハマるのかもしれない。 | ||||
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3部作の 1作目全滅領域は 一気に焦って読みました 2作目監視機構は 余裕を持って読みました 3作目のこの世界受容でまた先を急ぎながら一気に読みました ここにきて 大体予想していた全容がなんとなく組上がる感じです 明瞭な解決は無いけれど 最後近く コントロールの手から 護符のように持っていた父作のチェスの駒(猫のチョリーのよすが)が滑り落ちるところで泣きました | ||||
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発売と同時に購入、三回ほど読み直しはしたけれど、他のレビューにもある通りのなんともいえぬもんにょりな結末に、どうレビューとしてまとめていいものやら、と、今まで放置していた次第なのだけど。というか、これをどうやって映画にするのだろうとも思っていたのだけど。 ふとしたところから、そのきっかけが現れた。知人に誘われて(正確には「遊び出したらめちゃめちゃ怖かったのでそばにいてくれ」と懇願された)遊んだ洋物ホラーゲーム「 Slender 」がそれだ。 (※ 以後、若干ゲームのネタバレはいります。でも、ネタ判っててもゲームはめっちゃ怖かったです……※) 「スレンダー・マン」が何者なのかは、wikiを読むなりまとめサイトを見てもらうこととして、ゲームをプレイしていて非常に強く感じた「スレンダー・マン」の恐怖――― ・一定時間目が合うとゲームオーバー(死) ・ばらまかれた手がかりを集めて真実を考察していく。ただし、残された手がかり(直筆のメモ用紙!)からは次第に狂気しか感じられなくなってくる。 そして、なによりもここ。 ・スレンダーマンを認識することによって、つながりが発生し、それに生命力とパワーを与えてしまう。 この下りで「あれ……これってエリアxの脅威と似てね?」と思った次第。 つまりこの三部作ってば、「流行りの洋物ホラーゲームを小説にしてみた」ものなんじゃないんだろうか? だから向こうでは大人気なんじゃないのか? と。そう考えると、このもやっとした終わり方も納得できる。だってホラーゲームの恐怖とは、襲ってくる相手の意図や正体がわからないことから派生するものなのだから。だから往々にして、通常の思考では理解できない化物(宇宙的な恐怖)だの、亡霊にとりつかれたものだのが、ホラーゲームでの犯人とされるわけで。 そして、ゲーム「slender」でも、いくつもシナリオは追加され、いわゆる「真」EDも明らかになっているけれど、明確な解決には至っていない。 ブレアウィッチプロジェクトの例を挙げるまでもなく、どうやらこの手の「恐怖」――― 不可視のものを認識することによって、ソレに実在性を与え、ひいてはソレが襲いかかってくる、という恐怖が、まず前提と存在しているらしい。 (そういえば海外には「子供のベッドの下には魔物がいて、腰かけていると足を引っ張ってくる」なんてのもあったなあ、と) 堅実と思っていた現実・常識がぐにゃぐにゃと変容していく。 理性と知性がないと書けないはずの文字(ネイティヴ・アメリカンは文字に頼らない文化を持っていたがために、不当に見下されたという過去があるわけで)からにじみ出る狂気。 知ることが破滅とつながっていく。 こうした要素がたまらなく「恐ろしいもの」と感じられたからこそ、海外ではこの作品は絶賛されたのかなあ、と…… そんなことをぼんやりと考えた。 物語自体は、最初に書いたように、すべての謎が解けてすっきり! とはいかない。やっぱりね、だったけど。 しかし、変容した「彼女」の圧倒的な存在感、変容に対する登場人物たちのスタンス、これらはやっぱり読んでいて面白いものだった。けれど友達にぜひ読んで、と勧めることはちょっと難しいかな……。 | ||||
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3巻すべて読み終えて思ったことは、一貫して主観的な視点で書かれているため、他のレビューの方と同じく、結局謎は解明されないままモヤモヤ感だけが残りました。ただ私は、分からないまま終わるのもアリかな、と思います。 昨今のSF小説や映画は、何もかも全てが解明されて、後味スッキリ!と言うのが多いように思います。それはそれで悪くはないですが、何か物足りず、全体が小さな箱に収まってしまったような印象を受けます。そういう意味で、この「サザーン・リーチ」シリーズは、いろいろ想像する“余地”を残してくれてます。 過去に、読後モヤモヤ感が残って、しかも面白いと感じたのは、「2001年宇宙の旅」や、「バビロニア・ウェーブ(堀晃)」などで、この「サザーン・リーチ」シリーズも、久々にその中に入る傑作だと私は思ってます。 | ||||
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3部構成の最終巻ということで少しは期待してましたが、読解の努力が報われずフラストレーションが残りました。他の方のレビューにもありましたが1部でやめておくというのも読みかたとしてありです。この世界観、異常さの描写は今時の並のSFとは比べ物にならないくらいの迫力があるのは事実で、解説でも言及されているような超一流のSFでしか体感できないレベルです。一方、2部以降この謎が明らかにされるというカタルシスを期待して3部までを読み通すのは徒労に終わります。例えばあのテレビドラマの「ロスト」のかなり前半で話が終わってしまう感じで、ここまで引っぱってこの終わりかよって感じです。なので4部以降の続編を期待するか、1部でやめるかの2択となればいまのところ後者が正解だと思います。 | ||||
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まず、皆が知りたいであろう「エリアXの謎は解明されるのか?」という点だが、、、解明されたと言えば解明されたが、そこはジェフ・ヴァンダミア、カタルシスのカの字もあるはずはなく、狂おしいほどに残尿感全開。全3巻という膨大なページ数は謎の外堀を埋めるだけに費やされ、肝心の本丸に一歩踏み込んで中身を覗いたところで終了の体。 もしあなたがまだ『全滅領域』しか読んでおらず、『監視機構』と『世界受容』に読み進めるべきかどうか悩んでいるなら、悪いことは言わないので『全滅領域』で話は終わったものと見限ったほうが身のためだと思う。いや、決して続編2巻がつまらないという訳ではない。しかし、『全滅領域』を満たしていた捕らえどころのない異界的な空気感が巻を進むにつれて極大化していくことを鑑みると、『全滅領域』を読み終えた時点でシリーズを読み進めるかどうか迷っているような人間が続編に身を投じるには、それなりの覚悟が必要だと思われるのだ。しつこいようだが、最初から最後まで一貫して生物学者の一人称視点で描かれていた『全滅領域』は、シリーズ中で最もリーダーフレンドリーな内容だったという点を忘れないで欲しい。 それにしても、本巻『世界受容』は最終刊に相応しく?前2巻と比べてもまた格別の読みにくさ&じれったさ。現在のパート、前局長の回想パート、灯台守の回想パートが入り乱れながら、エリアXの出現に至った経緯、前局長の人生、灯台守の辿った運命、エリアXに突入したゴーストバードとコントロールの苦闘が描かれるのだが、まあ読んでると眠くなるわ眠くなるわ、読了まで予想以上の時間を要してしまった。 人物の内面描写が全体の99.9%を占めるこの物語を一体どうやって映像化するのか、こうご期待。 | ||||
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サザンリーチシリーズの第3巻。 この巻にて終結。 なのだけれど、今までの1巻「全滅領域」、2巻「監視機構」とは違い、語り手が多く、時間も前後、場面の展開もかなり多い。 最終的には、エリアXの謎が今一つ理解できなくて、わからないまま読み終わってしまった。 第1巻の生物学者、第2巻の”コントロール”など、登場人物がシリーズを通じて出てくるので、もう少ししっかりと詠み込めば理解できるのかもしれないけれど、とにかく、第3巻世界受容だけで、サザンリーチの世界観が描き切れているとは思えなかった。 人間関係とか、割と俗っぽいところに焦点が当たっているような気がしたので、世界観というより、想い出ドラマかなと思えるようなところが、残念だった。 この巻では、どちらかというと謎の世界エリア'Iをもう少し描いてほしかったというのは、私のわがままか。 作者が、このエリア'Iに対して、愛情を持てなくなってしまったのでなければ、もう少し続巻をお願いして、エリア'Iの底知れない恐ろしい感じを描きこんでくれないかなあ。 | ||||
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